「どうしたんですかそれ」 「そっちこそどうしちゃったのよ。それ」 「あー…その。惚れた男がいると言ったら殴られて…避けませんでした」 「あらら。気の強い女だねぇ?どこの誰よ?」 「もう二度と関わることのない相手ですから。火影様にも任務扱いでしたし、処分は覚悟しておりますと言ってあります」 「男前。でもこんなに腫れてる。…俺のなのに」 「男のツラなんざどうでもいいでしょうが。アンタみたいに綺麗な顔してれば別ですが」 「あら褒めてくれるの?俺の顔、気に入ってた?」 「そりゃまあ。惚れた相手の顔ですからね」 「真っ赤…もう痕もわかんないね」 「う、うるせぇ!第一!アンタはどうなんですアンタは!」 「ま、似たようなもんかなー?」 「…外交問題はマズイって言いましたよね?俺」 「いーじゃない。向こうだってタダで写輪眼が欲しかっただけなんだし?」 「なんだと!どこのどいつだ!」 「ほら、イルカだって怒るでじゃない?」 「う!そ、それはその…!そんな失礼な連中叩き切ってやればいいんです!女性の方は…そんな形で結婚させられるなんてかわいそうだ…!」 「優しいね。ま、大名だの豪商だのって連中は大抵そうでしょ?娘の方だって覚悟してるよ。自分を出来るだけ高く売るのが仕事なんだから」 「そんなの最低だ…!大体、アンタの目玉だけ欲しいなら、そっちだけもってきゃいいだろうが!」 「だーめ。これね、親友から貰ったものだから」 「あ、あんたに友達なんていたんですか…!?」 「そこに驚かれてもねぇ?」 「や、だって友達いそうにないから。ファンはいそうだけど。あ、でもあれですね。ガイさんとは仲いいですよね」 「それは気のせいだと思うけど」 「それにしても…色白だから目立つじゃねぇか…!くそ!アンタ誰に何されたんですか!言いなさい!」 「えー?イルカが言うならいいけどー?」 「そんなの三代目にでもききゃわかるでしょうが!こっちが先だこっちが!」 「ん。ま、いいけど。…アンタじゃ勃たないから無理って言っただけですよ」 「アンタそりゃ最低だろ…」 「だってホントのことだもん」 「だもんじゃねぇよ!相手は女性で…しかも多分やんごとなき身分でしょうが!周りのクソみたいな連中はほっといていいけど、そっちに迷惑かけんな!」 「はーい」 「…ってことはそれ、女性にやられてそんなに…!?」 「俺も避けなかったからね。あと、これだけ派手に痕が残れば、相手にだって負い目になるでしょ?交渉が楽になる」 「…はぁ…そういうことならまだわかるようなわからないような」 「ってことで、お疲れ様」 「あ!紅葉司!こ、こんな高い酒どこで!」 「イルカだってこんなご馳走作ってくれたでしょ?」 「ごちそうって…そんなご大層なもんじゃないでしょう。男の手料理なんだし」 「おいしそう。ま、一番おいしそうなのは作ってくれた人だけどねー?」 「そ、そういうのは後です!いいから黙って食え!あ、飯よそってきますから切子の杯だしといてくださいよ!」 「はーい。そろいのやつねー」 「折角の酒ですからね!へへ!美味いんだろうなぁ…!」 「…どこの馬の骨だか知らないけど、俺のイルカにちょっかい掛けるなんて…きっちり調べ上げて思い知らせてやらないとねぇ…?」 ******************************************************************************** 適当。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |