アカデミーにて(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
アカデミーでもそもそ編。


「んしょ、んしょ!あとちょっと!」
「あ!イルカ君!そんなにたくさん荷物持って…大丈夫?」
「にゃ!それなぁに?ふわふわしろい!」
「えーっと。食べる?」
「うー…!いい!カカシが悲しいのやだ!でもこれどうやって作るか知りたい!…だめ?」
「い、いいけど…あのね」
「ありがとう!んっと、なぁに?」
「さっきから窓辺に立ってる男の子、お友達?」
「う?あー!カカシー!」
「イルカ…!」
「…イルカ君って、ちょっと変わってるよね。入学式でお祝い渡したときも思ったけど」
「だよね。なんかちょっと天然っていうか。かわいいけど」
「あ、でも今一緒にいる子、かっこよくない?」
「危ないと思うなー?」
「なんでよ?」
「有望株じゃない!もう額宛してるよ?」
「みてたらわかるよ…」
「えー?…あ、なでてる」
「それだけならいいんだけどね?」
「カカシ!あのね!お弁当でふわふわでうまそうだった!」
「そっか!イルカのお弁当に今度入れておくね!」
「にゃ!カカシわかるの?すごいすごい!」
「あんな既製品じゃなくて、ちゃーんと魚から作るよ!」
「魚のにおいしてた!食べたい食べたい!」
「じゃ、今晩の晩御飯にしよっか!」
「するー!お手伝いも!」
「うん!ありがとイルカ!」
「えっと。アレってお兄さんとか?ブラコン?」
「違うと思う。だって顔も似てないし」
「ああ、俺の婚約者になにか?」
「ひっ!?」
「あ、あの。はんぺんが珍しかったみたいで…」
「そうですか。俺の婚約者がご迷惑をおかけしました。…また何かあったら俺に言って下さい」
「は、はい!」
「カカシー!みんなとご飯食べる!一緒に食べよう?今からお外でお弁当!」
「うん!半分持つね!」
「えへへ!ありがとう!」
「ひ、人当たりはいいけど…殺気っていうか目が…!」
「あの子、しょっちゅうアカデミーに来てるもん。イルカ君見かけたら、たいてい傍にいるよ」
「婚約者ってことは…女の子、だよね?俺って言ってたけど」
「違うでしょ。確かに顔隠しても綺麗だってわかるけど。…銀髪だったじゃない?」
「そうだけど、それがなに?」
「あれ、多分白い牙の子供だと思う」
「え!でもそれって男の子でしょ?それにそういえばもう中忍じゃなかった?あの子、イルカ君と殆ど変わらない年なんじゃ…?」
「だから、あれが中忍で男の子なんでしょ?確か6歳で中忍になったって」
「うそ!だって…!」
「だーかーら。かかわらない方がいいって。将来有望かもしれなくても、危なくて近寄れないもん」
「そうかも…。そういえば白い牙って凄い大恋愛の挙句に里中巻き込んで大騒ぎになったって聞いて、ロマンチックねって言ったらうちのパパにため息吐かれたんだけど…」
「噂だとお父さんにそっくりらしいよ?ってことはさ…」
「怖すぎ…!それにあんなにかっこいいのにもったいない!」
「かっこいい男の子なんて他にもいるって!年下もいいけど、やっぱり狙うなら年上でしょ!」
「まあ確かにあんなにちっちゃい子相手じゃ微妙かも。大体かっこいい男の子なのにどうしてかわいい男の子まで持ってく訳!」
「え!もしかして狙ってたの?」
「だってイルカ君って人懐っこくてかわいいじゃない!でもやめたわ。あんなのついてるんじゃ危ないもん」
「そうした方がいいと思う。さっきの視線ありえないくらい怖かったもん」
「まだまだかっこいい男の子くらいいくらでもいるわよね!」
「いるいる!ほら、イノイチ君とかさ?」
「顔は結構いいよね!」
「性格も重要だけど!」
*****
「ふぅん?」
「う?カカシどうしたの?」
「んー?油断大敵って思い知ってた所。はいあーん」
「あーん!えへへ!うまい!」
「イルカってホント美味そうに食うよなぁ!食い方がちょっと変だけどさ!」
「いいなー!お前の母ちゃん料理上手で!しかも量もすごいよな?お前よく食うけど」
「う?お弁当はカカシとふさふさとイルカが作った!すごい?すごい?」
「すげー!お前料理なんかできるのか!」
「ふさふさすごい!カカシもすごい!イルカはこっちのおひたし作った!味見する?」
「ああイルカ。大丈夫。これは全部イルカのだけど…はいこっちはおすそ分け。いつもイルカと一緒に遊んでくれてるでしょ?」
「すげー!食っていいの?」
「美味いぜこれ!」
「うぇ、なんか女みてぇ。なぁイルカ。そんなことやってたらこいつに…」
「ふぅん?今、なんていったのかなぁ?物覚えの悪いミズキ君」
「お、お前なんかと関わってたらイルカが女みたいになっちまうだろ!お前も女みたいな顔しやがって!」
「う?ふさふさはカカシの父ちゃんだから男だと思う!カカシもイルカも男!ミズキもお料理できないと、えっと、けっこん!できないと思う!」
「うっ!」
「へー!なんかすげぇな!」
「うちも父ちゃんのが料理上手なんだよな」
「うちはさ、母ちゃんが上忍じゃん?父ちゃんのが料理下手だけど父ちゃんが作ること多いんだよなー?いい加減美味いもんが食いたい。なぁ。これ、簡単に作れんの?」
「これはぐつぐつしてお水にちゃぷちゃぷしたら、ゴマとおしょーゆとお砂糖でごりごりしたのと一緒にまぜまぜする!」
「イルカはお料理上手だもんね!それに引き換え…?」
「ひっ!なんだよ!大体お前中忍の癖になんでアカデミーに…!」
「婚約者だからでしょ?ま。お相手のいないミズキ君にはわかんないかもねぇ?」
「うっうるせー!イルカはまだお前のじゃ…!」
「イルカー…ミズキが変だし、お前のこんやくしゃっていうの、なんか怖い…」
「う?カカシはかっこいい!優しい!でもふさふさ大好きだからさっきヤなこと言ったの怒ってるんだと思う!」
「じゃあミズキが悪いんじゃん!」
「こんなに美味いもん食えるのに!」
「なんだよ!だって変だろ!なんでこいつこんなにアカデミーに入り浸ってるんだよ!しかも料理とか…!イルカが変になってもいいのか!」
「料理は潜入にも使えるし、食料が尽きたら自力調達する位常識でしょ?うちの家族はお義父さんも含めて全員料理できるよ。…一応」
「母ちゃんのご飯より、父ちゃんのがおいしい!ふさふさのがもっともっとおいしい!カカシのが一番おいしい!ねー?」
「イルカ…!イルカのもとってもおいしいよ!」
「えへへ!ぎゅー!」
「やっぱり母ちゃんって料理下手なもんなのかな…?」
「俺のうちは父ちゃんより上手いぜ!…でもこんなに美味くない…」
「くそ!」
「にゃ?ミズキお出かけ?」
「あいつの家の飯、そんなに不味いのかなぁ?」
「かわいそうだから今度なんか作ってやろうぜ!」
「れんしゅー!する!やえいの仕方っていうのふさふさに教わった!お外でもご飯作れる!」
「すげー!今度の演習でもまだそこまでやらないじゃん!」
「なぁなぁ!ふさふさって誰だ?もしかしてコードネーム?」
「う?こーど?はわかんない!ふさふさしてる!」
「なぁこんやくしゃ!お前の父ちゃんってすげぇな!」
「んー?まぁね?…後はもうちょっといろいろ…」
「なんか、お前にも色々あるんだな」
「んー?そうね。それはおいといて、イルカはかわいいし、ああやってちょっかいかけてくる奴が多いと思うから、気をつけてあげて欲しいんだけど」
「イルカは友達だもんな!変なのがいたら一緒にやっつけてやる!」
「ちょっと変わってるけどな!ミズキも結構変なやつだし平気だ!」
「んっと、仲間は守るものだって言ってた!がんばる!」
「イルカが楽しく過ごせるならいいんだ。でも…また遊びに来させてね?」
「昼休みならいいんじゃねぇの?」
「先生も怒んないから平気だよな?」
「カカシが一緒のがいい!」
「ん。ありがと。じゃ、俺これから任務だけど、晩御飯楽しみにしててね!」
「にゃ!ありがとう!いってらっしゃぁい!」
「行ってくるね!」
「任務かー…いいな。俺らもいつかはさ」
「とりあえず美味い飯食えるようになりてー」
「ふわふわ楽しみ!」
「ってあれ?ヤベ!そろそろ時間!」
「にゃ!?先生に怒られる!」
「さっさと食おうぜ!」
「急ぐ!」
「ついでにミズキの分も食っちゃっていいよな?」
「もったいないもんな!」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
アカデミーでもかわいがられるぬこだったとか、保護者参観日にいつの間にか勢ぞろいでえらいことになったりとか妄想してみる。
ではではー!ちょっとでも楽しんで頂けますように…!

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