ちびっちゃいのがやってきた!(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
えーっとえーっと?…石投げちゃだめぇ!


「うぅぅぅぅぅ…!」
「ああああああ!?あんなに苦しそうに…!ま、まだか!?まだなのか!?大丈夫なのか!?」
「あはは!大丈夫ですって!赤ちゃんってそんなにすぐには出てこないんですよ?」
「他人事だと思って勝手なこと言うな!あんなに…あんなに…!イルカのときより苦しそうにしてるんだぞ…!?」
「三つ子だからかもしれない。…うみの。大丈夫だ。布団も食事も用意できた。産着も。…後は待つしかない」
「頭ではわかってるんです…!わかってるんですけど…!」
「ううぅっ!」
「にゃ!かあちゃーん!?」
「ほら!慌てるんじゃない!しっかりしないか!大丈夫だから、まだ近づくんじゃないよ!」
「すみません!イルカ!こっちおいで!」
「母ちゃん…!がんばって!」
「あああああ!?お、俺!ちょっと行って…」
「まだ近づいてはいけない。あれから1刻もたっていないから、恐らくしばらくは産まれないだろう。俺やうみのが行っても奥方が警戒するだけだと思う。…彼女の時も…」
「そ、そんなに!?あんなに苦しそうなのに!俺は…!」
「ん!大丈夫ですって!ほら、うみのさんのお嫁さんは猫族ですよね?すぐにつるっと産んでくれますよ!」
「そうか。そういえば綱手姫もそう言っていたが」
「た、たしかに綱手姫もそんなこと言ってたけど…三つ子だし、苦しそうだし…!」
「うみの。いざとなれば俺も手伝える」
「無理ですよ!?近づいたら…」
「奥方の処置は綱手姫がしてくれるだろう。それ以外のことは俺がする。うみのは…そうだな。少し眠って…」
「あ、サクモさん。ダメですよ?今うみのさんになにかしたら、お嫁さんが怒りますから!自分のものに触られるの大嫌いなんでよね!今はほぼ本能だけだし余計に。あんな状態で暴れたらお嫁さんとお子さんの体にも障りますよ?」
「え?え!?そ、そういえばサクモさん今さりげなく術…!?」
「そうか。少しだけ眠ってもらおうと思ったんだが」
「サクモさん、そんなことしなくても大丈夫ですから…。嫁さんががんばってるのに俺だけぼんやりしてられません!」
「そうか」
「うらやましいなぁ!俺もいつか…!」
「うぅ!」
「そろそろだ!ほら!お湯持ってきな!」
「はい!」
「カカシ!これ!」
「ありがと!」
「ああ、でもまだ近づくんじゃないよ!まだまだ一人目だからね!」
「はい!イルカ、気をつけて!」
「わかった!母ちゃんがんばれ!いもーとがんばれ!」
「…そろそろのようだな」
「もうちょっとで…!がんばってくれ…!」
*****
「うううううう!」
「おし!出てきた!行くよ!イルカは産湯の準備!カカシは水気だけ拭いてそこのベッドに寝かせな!強く擦るな!それとあんまり母親と離すんじゃなよ!それから産着は…」
「あ、父さんが縫ったのがここに!」
「お湯!ふさふさに教わったから大丈夫だと思う!がんばる!」
「準備がいいね!さすがっていうかなんていうか…アンタのときも相当だったって聞いたが…」
「綱手姫!」
「あ」
「わー!?なにがあったんだー!?開けろー!開けてくれー!俺の嫁さんが!子どもが!」
「うみの。大丈夫だ。産まれた」
「へ?」
「「「んぎゃあ!んぎゃあ!」」」
「しまった…!」
「え!?え!?でもまだ綱手姫が不穏なことを…!」
「ちょっと目を離したら…!どんどんお湯!」
「はい!」
「いもーと!はじめまして!ちっこい…!にごにごする!」
「あぁう!」「あー!」「うぅー!」
「ほらどんどん行くよ!」
「ああ…無事…よかった…!」
「さて…俺の方も仕度だな」
「サクモさん?」
「うみのさんはここで待っててあげてくださいね!俺もサクモさん手伝ってきますから!」
「な、なにを!?」
「食事の仕度だ」
「ご飯の途中だったから、きっと一杯食べてくれますね!俺もいつか…!」
「えーっと…!?心配だけど多分大丈夫だよな…!?それよりうちのが…!」
「産まれた!」
「わー!?そんなすぐ立って歩いちゃだめだろう!?」
「処置は終わったよ。血止め問題ない。早いだろうと予想してたが…この子はホントにあっさり産んでくれたよ…」
「いもーとがいっぱい!…ねぇねえ!どれがいもーと?」
「全員妹だね!なんていうか…赤ちゃんってこんなに元気なの…?全員お義母さんに張り付いてるんだけど…」
「イルカもこうだったんだって!それでね?おさんぽいっぱいして父ちゃんがぎゃーだった!」
「そ、そうなんだ…。えーっと!頑張ろうね!イルカ!」
「がんばる!おにーちゃんだからがんばる!」
「かわいいなぁ…!ありがとう…!お疲れ様…!」
「えへへ!かわいいかわいい!…お腹減った!」
「へ!?た、食べて大丈夫なのか!?具合は…!?」
「なにたらたらしてるんだい!さっさと食べさせておやり!これから授乳もあるんだかね!」
「はい!綱手姫、ありがとうございました!お礼に…」
「定期健診さぼったら承知しないよ!父親教室は…二度目出しこの子たちには意味がないかもしれないけどね…」
「はい!もちろん!」
「じゃ、俺たちここの方付けしてるので、お義母さんとお食事しててください!」
「洗うー!洗うー!きれいに洗うー!お洗濯!」
「あ!俺も!」
「ったく…だらしがないねぇ?この子達を少しは見習いな!…あっちはあっちで大変だったらしいけど…」
「うっ!…その、はい…」
「あー!私の苛めたらだめ!」
「そうだったね…本当にお前たち一族は…。まあいい。良く頑張ったよ!今回は早めに手当てできたから前回よりは治りが早いはずだけど、しっかり食べるんだよ?」
「肉!ふにふにも食べればいいと思う!ふさふさのご飯美味しい!」
「そ、そうです!どうぞ!俺も今仕度を…!」
「ふさふさのご飯美味しい!あとちびっちゃいのにゃーにゃーって言ってる…!すごいすごい!母ちゃんの中にいた時は鳴かなかったのに!」
「アンタも兄ちゃんになったんだ。ちゃんと守ってやるんだよ?」
「がんばる!父ちゃんにもがんばれして、ふさふさにもご飯上げて、いもーとは一杯なでてあげる!でもカカシは上げない!」
「イルカ…!俺もがんばるね!」
「はぁ…。まあこういう種族だからしょうがないね…。ちょっとだけならお相伴に預かろうかね?酒は勿論あるだろう?」
「こちらへどうぞ!」
「ふにふにはここ!」
「ありがとう。…イイ子に育ったねぇ…。下の子も元気そうだから、気張るんだよ!しっかりだっこしてやりな!」
「は、はい!…うわぁ…!かわいいなぁ…!嫁さんに似て…!」
「うふふ!ご飯楽しみ!もっとなでて…?」
「ああ、もちろん!…ありがとう。本当にありがとう…!」
「えへへ!」
「…母ちゃん元気になった!よかった!ちびっちゃいのにごにごでご飯って言わないからミルクで母ちゃん一杯食べなきゃだからえーっとえーっと!」
「大丈夫。…俺たちでゆっくりやっていこうね…!いつかは俺も…!」
「んっとね?よくわかんないけどカカシ大好き!」
「うん!俺も大好きだよ…!」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
という訳で増やしてみる。(いろんな意味で)
ふ・え・ま・し・た!!!…という訳で子育て編とかでいいのかどうなのか…?

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