もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどんがんがん勢いあまってアップしておきます。 あ、でもこの七夕ねたで一旦締めようかと…。因みに、このお話は番外編なので、夏なのにぬこだったりします。 「一本でいいよね?でもしっかりしてて大きいのがいいかな!」 「そうだな…これでいいか?」 「うん!これならイルカも喜ぶと思う!」 「では…。はっ!…これで、地面にそのまま刺せば固定できる。だがイルカ君たちがじゃれると困るから、固定する時は一応土遁でも補強しよう。」 「ありがとう父さん!」 「いや。…すまんカカシ。こういった行事にはどうも疎くて…。今までちゃんと祝ったことがなかったな…。」 「うーん?疎いって言うより、父さんは季節の移り変わりに気付かないだけだと思うよ?」 「…そうか?」 「だって、ほっとくとずっと同じ布団で寝てるでしょ?もう夏なのに羽根布団で寝ようとしたり、冬なのに外で水浴びとかしてきちゃうし…。俺が留守にしてても、ちゃんと着替えとかも気をつけてね?」 「ああ、気をつけよう。…だが、そうだったか…。」 「…ま、俺がちゃんと衣替えは済ませたから、今日は浴衣着て、イルカと一緒に短冊書いてね!」 「ああ。」 「七夕だから、そうめんにしたけど、ちゃんと肉も用意したし!でも…お義父さんたち遊びに来てくれるかなぁ…?」 「任務に行った時にちゃんと招待状は渡しておいたから、多分大丈夫だ。うみのは…ああいった物を貰うと、断らない方だから。」 「そっか…!ありがとう!…じゃ、その線で作戦練っとこう!」 「そうだな…後は酒と奥方と過ごせる部屋でも用意しておくか。」 「イルカー!待っててね…!」 ***** 「ふさふさー!ちっこいのも!こんばんはー!」 「カカシー!あとふさふさも!…それになぁに?遊んでいーい?」 「これはね?じゃれるんじゃなくて、短冊。これに願い事を書いて飾るんだ!」 「ふぅん?何かわかんないけど、カカシも書くの?」 「うん!ほら、イルカとみんなの分もあるよ!」 「キラキラ…!にゃっ!んにゃ!」 「かわいいなぁ…!遊んでから短冊買いてもいいよね!あ、でも、笹の上にもくす玉とか色々吊るしておいたから、取りっこしてあそぼっか!」 「え!あー!きらきら沢山!…母ちゃんも狙ってる…!負けないもん!」 「じゃ、一緒にとろうねー!」 「うん!」 「…うみの?どうした?そんなところで。門のトラップはうみののチャクラには反応しないぞ?」 「あ、あの…お邪魔します…。」 「うみのの分の短冊もちゃんと用意してある。笹も固定してあるから、奥方やイルカ君が飛びついても大丈夫だ。」 「その…あの…どうしてあんな立派な招待状を…!?」 「…何かおかしかったか…?」 「あ、あのですね?あんなに上質な紙の巻物に達筆で格式高い文章の招待状はおかしいと思うんです…!それに、なぜ巻物に血判が…!?」 「…良く貰うものを参考にしたんだが…?印鑑はないから代わりに血判にしただけでそれ程違いは…。」 「大名とか国主レベルの招待状とか感謝状は参考にしちゃいけません…っ!カカシ君はまだイルカと同じで子どもなんですよ!?」 「…そうか…。」 「だから、そんなに落ち込まないで下さい…!その辺の文房具屋さんで適当に綺麗な封筒と便箋でも買って、普通に遊びに来てくださいとかで大丈夫ですから!」 「そうか…。今度から、そうしよう。ありがとう。うみの。」 「そんなに喜ばれても…!大体友達の親とこんなに大仰な七夕パーティするのはどうなんですか!?」 「…大仰か?」 「…普通、屋根より高い笹とか、丸焼きになったイノシシとか流しそうめんとかは、自宅ではまずやらないと思います…。」 「そうか?笹と酒以外はカカシが全部一人で用意していたんだが。」 「カ、カカシ君は将来有望ですね…!?」 「ああ。直に上忍なるのは間違いないだろう。それに、家事も出来る。それに色々細かいことにも気がつく子だ。イルカ君も気に入ってくれていて…」 「…さりげない親バカのフリを装って、婿プッシュするのは止めてください…!」 「ああ、丁度肉も焼けた。酒も用意してあるし、楽しんで行ってくれ。」 「そうですね…。ああ…笹にあんなに登って…!」 「奥方も楽しそうで何よりだ。」 「…そうですね…。」 ***** 「楽しかった?」 「うん!」 「ねぇねぇ!ちっさいふさふさ!コレ中からいい匂いする!食べていーい?」 「勿論です!お義母さん!」 「かあちゃん!それなぁに?なぁに?」 「…あ、干した肉!うまーい!」 「肉!いいなー!母ちゃんずるい!」 「あ、さっきイルカと一緒にとったやつにも入ってるから、大丈夫だよ!でも、父さんが丸焼き切ってくれてるし、流しそうめんの準備もできたから、そっち先に食べよう?」 「あ!ホントだ!肉!」 「あ、母ちゃんもちょうだい!」 「こら!お前たち落ち着きなさい!」 「奥方の分はうみのに渡しておこう。…別室の用意があるが、そちらの方がいいか?」 「…あの…!この間からそっちのお気遣いは無用…!」 「「美味い!」」 「そうめんも流すよー!…水遁!」 「わー!?な、何で術!?」 「なるほど。循環させているのか…。腕を上げたなカカシ。」 「満足そうに微笑んでないで!止めなくていいんですか!?」 「そうだな。…そうめんが伸びる前にちゃんと食べないと、カカシに怒られる。」 「だからそうじゃなくて!」 「すごいすごい!泳いでる!」 「にゃ!…取れた!」 「カカシ。途中で交代しよう。」 「あ、うん!でも先に父さんもしっかり食べておいてね?」 「ああ。」 「…た、食べた方がいいんだよな…!?」 ***** 「ありがとうふさふさ!楽しかった!」 「楽しませて頂きました…。でもそうめんを術で飛ばさなくても…!」 「それは良かった。ところで願い事はかけたか?」 「うん!…これからもずっと一緒にいられますようにって!」 「イルカも!皆が一緒に楽しいのがいいって書いた!」 「そうか。ではあとでうみのたちの分も吊るして置こう。」 「父ちゃん母ちゃん!なんて書いたの?見せて見せて!」 「ああ、うみのは、家内安全だ。奥方は…大きいのと小さいふさふさで遊ぶのが楽しいから家に欲しい…これは難しいな。」 「ふぅん?でも母ちゃんにカカシは上げないから!」 「ちっさいのはイルカのだけど、家のになったら両方ともずっと一緒だし、楽しいと思ったの!」 「そっか…!なら、いいかも!」 「とうさんは?」 「皆が幸せになれるように、と。」 「父さんらしいね。」 「…そうか。」 「今日は本当にありがとうございました。そろそろ失礼し…」 「では、片付けも済んだし、うみのは奥方と一緒に休んできたらどうだ?」 「うん!行こう!」 「わー!だからちょっと待ちなさい!イルカー…!」 「イルカ!笹の上で一緒に星見ようよ!」 「うん!キラキラ楽しい!」 「…さて、では風呂でも沸かしてくるか…。」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きをがんがんどんどんばりばり出来心でアップしてみる。 とりあえず家事はお風呂しか任されていない父、フサフサ(大)だったりして! ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!! |