バレンタイン(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
チョコはぬこには毒なのでご注意ー!子ぬこも母ぬこも内臓はヒトです! そんでもって…バレンタインなので冬ですがぬこのままです!後そろそろぬこは春だと思うのでー!
怪しげな時系列などはさくっと流して頂けると嬉しいです…!


「んー?そろそろかな?」
「ただいまぁ!ん?あまぁい匂いする!これなぁに?なぁに?」
「やっぱり!おかえりイルカ!え、えっとね…これは…!」
「ただいま!カカシ君!」
「お義父さんもおかえりなさい!」
「とうちゃんおかえりなさぁい!あのね?カカシが茶色いの混ぜ混ぜしてておいしそうなの!」
「そういえば確かに美味そうな匂いが…!…まてよ…これって、チョコ…も、もしかして…!?」
「イルカ!手、洗ってきてね?これから、その…えっと!あ、愛の証って言うか…!」
「手!洗う!おやつ!お手伝い!」
「あ!お手伝いは大丈夫!お茶も用意するね!」
「え、えーっと?カカシ君?その、それはもしかして…!?」
「はい!イルカに!ま、もう許婚なんですけど、こういうイベントって大事だと思うんです!イルカも喜んでくれたし!」
「…そ、そうだね…?でも、その!ほ、ほら!友達!なんだからそう手の込んだ物作らなくても…!」
「折角の愛の証だからって、ちょっと張り切りすぎちゃったかなぁ?お義父さんたちにはちゃんと別にケーキもあるんですけど…今仕上げのチョコ掛けしたら出来上がりです!」
「え?この溶かしてるのってイルカのじゃ…?」
「イルカ用のはそっちの部屋にあります!ひっかけて倒しちゃったら困るから、結界貼ってあるんです!」
「食べ物に結界はいらないと思うよ!?…って引っ掛けて倒す!?どんな大作作っちゃったんだ!?」
「洗ってきたー!こねこねー!」
「こら!イルカ!邪魔しちゃ駄目だろう!それにこれはこねちゃ駄目だと思うぞ?確かチョコってあんまり混ぜちゃ…」
「イルカ!あ、あのね!俺の…その、大好きっていう気持ちをチョコレートにしてみたんだ!後で一緒に食べてくれる?」
「にゃ!カカシ大好き!カカシのチョコならきっとおいしい!一緒に食べよう?」
「じゃ、こっちの部屋に…」
「…えーっと。ちょっと待ちなさい!二人っきりなんて…!」
「あ、そういえば、お義父さんも手を洗ってきてください!すぐにお茶にしますから!」
「あ!?そうだった!イルカにばっかり注意して…ちょっと待っててくれな!」
「…ふぅ。これでちょっとだけ時間ができたかな?…これ、受け取ってくれる?よいしょっと…」
「凄い!イルカよりでっかい!きらきら…!」
「イルカ可愛らしさを表現したくて、ちょっと飴細工とかも入ってるんだけどね!どうかな…?受け取って、くれる…?」
「もらうー!一緒に食べよう?父ちゃんも!」
「あのね?これはイルカのために作ったチョコなんだ!だから…二人っきりで食べたいな…?俺の気持ちを渡したいのってイルカだけだもん!」
「う?よくわかんないけど、カカシがくれた!二人で食べる!すごいすごい!ありがとう!」
「えへへ!よかった…!ホワイトデーも頑張るね!」
「んっとね?イルカもやっぱりこねこねする!カカシに上げる!」
「え?」
「あのね。イルカもカカシ大好きだから、カカシに上げるの!」
「イ、イルカ…!」
「にゃ!ぎゅー?ちゅーもする?」
「え!うん!」
「んー」
「ん…!…うわぁもう!サイコー…!」
「…こらー!どこ行ったー!?まさか二人で…!?」
「あ、マズイ。お義父さーん!ここです!」
「父ちゃーん!カカシに貰った!父ちゃんにあげない!けど見せてあげる!」
「なんだこれ!?チョ、チョコ!?ホントに!?」
「え?はい!飴細工とか、マジパンとかも入ってますけど」
「イルカとカカシ君の人形とか…!それに海の波っぽい飴か?これ。でっかいハートは一体何で出来てるんだ…!?」
「あ、ハートもチョコレートです!イルカへの愛なんだし、やっぱり必要ですよね!」
「よくわかんないけどすごい!」
「カカシ君…君はその才能を別の方向に活かした方がイイと思う…。イルカは幸せもの…だ、だけど!でも!うわぁ!」
「ただいまぁー!ん?おいしそう!」
「これはだめー!イルカの!母ちゃんは父ちゃんから貰えばいいと思う!」
「お義母さんおかえりなさい!お義母さんとお義父さんの分は台所にありますから!」
「…キラキラ…」
「こら!イルカのだから駄目!物欲しそうに見ない!…えーっと普通女性から貰うんだと思うけど…俺も一応用意したから!ほら!あーん!」
「あーん!にゃ!美味い!」
「ケーキも切りますね!お茶入れるから、イルカは…えーっと。それ、見張っててね?」
「にゃ!頑張る!母ちゃんに獲られないようにするの!」
「そ、そうだよなぁ?折角だもんな!母ちゃんは俺が抑えとくから、イルカはソレ食べて待ってなさい」
「わかった!でもカカシ待ってる!」
「…あー…うん。本当に仲が良すぎて…」
「うぅー!キラキラ欲しいー!チョコー!チョコー!」
「こ、こら!待ちなさい!暴れない!」
「お義母さんお待たせしました!はい!」
「にゃ!ケーキー!えへへ!…食べさせて?」
「はぁ…ほら、あーん!」
「あーん!美味い!」
「あーかわいいんだけどなぁ…もうちょっと落ち着いてくれな?」
「んー?もっと!」
「…カカシ君!そこ閉めちゃって!二人で食べちゃいなさい!」
「は、はい!ありがとうございます!」
「えへへー!カカシとチョコ!…イルカも作るのある?」
「うん!後で父さんの分も作るから、一緒に作ってくれる?」
「がんばるー!それでね?カカシに貰ってもらう!」
「ありがと!…すっごく楽しみ…!」
*****
「ただいま」
「おかえり!父さん!」
「ふさふさお帰りー!はい、あーん!」
「ありがとう。…ああ、チョコレートか」
「ほら、バレンタインだからさ!…くっ!父さんにまであーんを…!…で、でも俺のは特別製だし…!」
「ばれんたいん…?ああそうか。チョコの日か。それでやたらと今日は…。カカシ?」
「ううん。なんでもない!」
「ねぇねぇ!カカシ!もっと食べて?」
「うん!あーん!」
「えへへ!美味しい?カカシのはでっかいのなの!そんでね?ハート書いたの!」
「すっごく美味しいよ!それに可愛いしイルカも可愛いし…!」
「ああ、ハートだったのか。…そういえば、彼女もチョコが好きだったな…」
「サクモさん!おかえりなさい!うちのは今ちょっと寝てますけど、ご飯と、あとカカシ君が作ったチョコケーキもありますから!ほら、凄いでしょう!」
「ああ。…そうだな。コレは…」
「うん!父さんが作ってくれたやつを真似してみたんだ!…イルカのは自分で考えたけど!」
「ありがとう。…では、俺も…」
「父さんは休んでて!」
「そうです!任務帰りなんだからちゃんと休む!」
「ふさふさはここ座ってご飯!それからお風呂!」
「そうか。ありがとう。ではホワイトデーには俺が何か…」
「父さん…記念日とかあんまり覚えてられないんだから無理しない方がいいよ?」
「…そうか。すまない」
「あーその!サクモさんは、ちゃんと食べててください!お茶入れてくるから、子どもたちの力作も見てやってくださいね!」
「へへ!コレがね?イルカの!」
「こっちが俺のかな?」
「甘いモノは疲れが取れると彼女も言っていた。ありがとう。とても美味しい」
「誉められた!」
「やっぱりこのケーキは父さんが作った方が美味しいけど…来年はもっと美味しく作るから!」
「にゃ!イルカもがんばる!こねこねあんまり丸くならなかったけど、来年はもっとこねこねする!」
「楽しみにしてるね!」
「んー…もっと撫でて?」
「うん!」
「…やはり、仲がイイな。これなら家族が増えても…。ああだが食事などにもそろそろ…」
「父さん?」
「ふさふさ?」
「食事も、とても美味しい。ありがとうカカシ」
「良かった!」
「一杯食べて!」
「サクモさん!ホラ、お茶もはいりましたよ!」
「…うみの。これから大変だと思うが、我々も協力する」
「へ?あ、ああそのー…まあ、がんばりましょうね!行動力だけはあるからなぁ…うちのもイルカもカカシ君も…」
「とても、楽しみだ」
「…なんだかその満足げな微笑みがすっごく気になるんですが…!?」
「ふさふさ!こっちも食べて!イルカが皮剥いたじゃがいも!」
「こっちの筋もとってくれたもんね!」
「ああ。頂こう」
「…まあ、いいか。後で聞いてみれば」

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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
ちなみにふさふさも同レベルかそれ以上の大作を作り上げた前科者だったという…!
(当然奥様に食べきれないと諭されて、翌年から縮小)
ご感想などございましたらお気軽にどうぞー!

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