もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん勢いあまってアップしておきます。 「お、イルカ!」 「あ、ミズキ。」 「最近見なかったけど、どこ行ってたんだ?」 「母ちゃんと一緒に父ちゃんと迎えに行って、それからふさふさ貰った!」 「そ、そうか?なんかよくわかんないけど…遊ぼうぜ!」 「遊ばない!」 「なんでだよ!ほら!今日は焼き鳥だぞ!」 「んー?でも、遊ばない!」 「どうしたんだ!?具合でも悪いのか!?」 「カカシのになったから、もう他からなんか貰っちゃ駄目だって!」 「は?」 「イルカー!ただいまー!」 「にゃ!カカシ!!!」 「…誰だ…?」 「お帰りなさい!」 「ただいま!…今日のお義父さんへのお土産はこっちのお酒で、これはお義母さんに獲れたての魚。で、これがイルカのだよ!」 「肉!」 「イノシシにしてみたんだ!あとで焼いて食べようねー?」 「早く早く!」 「お前…誰だよ!?」 「誰だよって…その前に、そっちこそ自分の名前くらい言えるでしょ?」 「…俺は、ミズキだ。イルカのダチで…!」 「ああそ。俺はイルカの許婚ではたけカカシ。」 「許婚!?」 「カカシはイルカので、イルカもカカシのになったの!だからもう遊ばないー!」 「そんな…!いつか撫でてやろうと思ってたのに…!猫じゃらしだって用意して…!」 「へー?だからそんなしょぼい貢物でイルカの気を惹こうとしたんだ?」 「なんだよっ!お前俺と同い年ぐらいだろ!どこでそんな肉盗んできたんだ!」 「盗む必要なんてないでしょ?自分で狩ったの。…俺、もう中忍だし?」 「中忍!?ウソつくなよ!」 「俺のカカシは凄いんだもんねー?」 「うん!でも、イルカもすごいよねぇ!この間も大きなクマを…」 「くっ…!俺の方が先にイルカと遊んでたのに!何だよお前!」 「ねぇイルカ。普段コイツと何してたの?」 「うー?えっと、いつも肉持ってるから獲って、後はちょっと追いかけっこして、でもすぐ弱っちゃうから詰まんなくなってそのまま置いて他ので遊びに行ってた!」 「へぇ…なんだ。相手にされてなかったんじゃない。」 「うるさい!イルカ!こんな怪しい覆面のガキに近寄んな!お前の父ちゃんとか母ちゃん呼んで来てやるから!」 「好きにすれば?お義父さんもイルカが得体の知れない食べ物食わされてたって知っといた方がいいかもしれない。」 「なんだと!」 「ねぇねぇ!カカシ!遊んで!」 「うん!でもその前に、お義父さんとお義母さんにお土産渡してきて、それから父さんに式を飛ばしてイルカの家でお料理しようと思うんだ!魚と肉一緒に食べよう!」 「魚!肉!えへへ!楽しみー!」 「じゃ、いこっか。」 「なんでだよ…!」 「うるさいなぁ。今後俺のイルカに勝手に変なモノ食わせようとしないでよね。…ま、イルカは家族と俺以外からものを貰わないから無駄だろうけど。」 「く…っ!後から来たくせに…!」 「カカシー!まだー?」 「ああごめんね?お待たせ!行こう!」 「魚―!肉―!」 「うん!ちゃんと沢山作るからねー!」 「…あとで遊んでくれる?膝枕してくれる?」 「勿論!」 「えへへ!カカシ大好き!」 「…!俺も!大好きだよ!」 「くそ…っ!なんであんなわけのわかんないヤツに…!」 ***** 「任務も無事片付いた。…今日はうちに遊びに来ないか?うみの。この間もイルカ君は楽しそうだったし、奥方も…」 「サクモさん…その話はよしませんか…?」 「ちゃんと肉も調達したから、奥方にもイルカ君にも…」 「行くー!肉!」 「あ!こら!勝手に決めちゃ駄目だろ!まだ報告だって…!」 「それなら問題ない。さっきすでに式を飛ばした。」 「くっ!ですが!」 「肉―!」 「この間の結界もちゃんと問題なく機能していたから、うちに泊まってもらっても大丈夫だ。」 「そ、そういう問題じゃなくてですね…っ!」 「ああすまない。ちょっと待ってくれ。」 「あ。鳥…どこからの式ですか?」 「カカシの式だ。…土産があるからうみのの家で待っているそうだ。食事の材料も用意してあるそうだから、今日はうみのに家にお邪魔してもいいか?」 「土産!?任務なのに!?」 「ねぇねぇ!今日ふさふさくるの?」 「うみのが許してくれれば。」 「ふぅん?…ねぇねぇ!ふさふさで遊びたいからもって帰りたぁい!」 「こ、こら!頭にじゃれるんじゃない!持って帰るって…サクモさんは物じゃないんだから駄目だ!」 「…駄目か…?」 「わー!そっちじゃなくて!そんな顔するのは止めてください…!わ、分かりました!折角のお土産ですから頂きます!」 「そうか…!では、カカシに返事をしておこう。」 「肉―!イルカとちっさいふさふさでも遊ぼうっと!」 「…はぁ…。」 ***** 「お帰りなさい!とうさん!それにお義父さんとお義母さんも!」 「ただいま。」 「ただいま、カカシ君。でもその…こ、これはどういうことかな…?!」 「父ちゃん!母ちゃん!お帰りなさい!肉食べよう?」 「父さんも肉を用意してくれてるって聞いたので、バーベーキューにしてみたんです。野菜は家から切って持ってきて焼いてあるので、是非召し上がってください!」 「はぁい!…!美味しい!」 「うみの。親の自分がいうのもなんだが、カカシは料理が上手いんだ。…味見だけでもしてくれないか?」 「あ、はい!食べますけど!食べますけどね!?」 「あ、それと、お義父さんにはお口に合うかどうかわかりませんが、お酒も買ってきてありますから!」 「カ、カカシ君!?友達の親にそこまで気を使わなくてもいいんだよ!?」 「それは…普通の友人なら…。でも、俺のお義父さんになる人ですから!」 「なんで…そんなことに!?」 「カカシー!こっちの肉食べていい?」 「うん!後こっちのも焼けてるからねー!はい、あーん。」 「あーん!…美味い!」 「いっぱい食べてね!」 「うん!」 「うみの。こっちの肉が焼けているぞ。ああ、それとそっちの魚も。野菜はこっちの皿にある。」 「は、えーっと…じゃあ、頂きます…。」 「…どうだ?」 「美味い、です…!うわ、すごいなカカシ君…!」 「そうか…!」 「でもあのですね?」 「では、もっとどんどん食べてくれ。奥方も。」 「…は、はい…。」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きをがんがんどんどん出来心でアップしてみる。 酒の見立てはサクモさんだったりして!…追い詰められる父だなぁ…! ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!! |