お散歩へ行こう!その1?(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
子ぬことちっさいふさふさ二人でお散歩その1?


「イルカ。お弁当はこれ!」
「肉の匂いー!ありがとう!カカシ!」
「ううん!一緒にがんばろうね!」
「イルカもがんばる!カカシもがんばる!」
「で…君たち…どーこへ行こうとしてるのかなぁ!?」
「う?お外!カカシとお出かけ!」
「ああお義父さん!イルカに誘われたので散歩に行ってきます!」
「…この、大荷物で…!?ちょっと待ちなさい!これじゃまるで家出か駆け落ち…いや!そんなまさか…!?俺が許さなかったせいで里抜け…!?」
「ああ大丈夫です!お義父さん!家出なんかじゃ…ちゃんと俺も着いてます!駆け落ちは…婚約してるのに必要ないですしね!」
「そ、その辺は認めてな…!」
「あのね?お散歩行って、カカシに色々見せてあげるの!だから、父ちゃんじゃあねぇ!」
「コラ!待ちなさい!なら父ちゃんも着いてくから!ちょっと待ってなさい!」
「んー?ヤダ!」
「ヤダじゃないだろう!子どもだけでそんな…!」
「イルカにいつも何処にお出かけしてるのって聞いたら、案内してくれるっていってくれただけですから!危ないコトは…」
「やっぱりダメだって!イルカは…うちの嫁さんにくっ付いて気軽に遠くまで出かけちゃうからね。最初に会った時なんて里外どころじゃない距離なのに、ちょっとお散歩だったとか言ってたし…!」
「…そうですか…。イルカが凄く楽しそうにしてたから、俺もとっても楽しみにしてたんです…。」
「うぅっ!で、でもほら!君たちはまだ小さいから…!…そんなに悲しそうな顔しないでくれ…!」
「にゃ!?父ちゃんカカシ苛めた!酷い酷い!うぅー!」
「唸らない!だから、父ちゃんも一緒に行くって…」
「ただいま。うみの。イルカ君とカカシも。」
「父さん!早かったね!」
「ああ、奥方が。」
「またやったんですね!?あれ?でもまだ帰って来てない…」
「母ちゃんもお散歩?」
「いや。恐らく…。…!」
「にゃ!よけたー!うぅー!ふさふさ早い!」
「あ!母ちゃんお帰りー!」
「お義母さんお帰りなさい!」
「…途中で式が来たんだ。急ぎすぎて奥方を振り切ってしまったらしい。」
「そうですか。…あの。適当に振り切ってくださいね?飽きたら里に戻ってきますから。」
「そうか。」
「ふさふさ…今度こそ捕まえるの!」
「ダーメーだって!ほら、お前はうちでちょっと休みなさい!」
「んー?もっとなでてー!」
「…すまない。うみの。」
「え?どうしたんですか?何で謝るんですか?」
「任務だ。緊急の。…うみのと一緒に今すぐ向かえと。」
「…今すぐ用意してきます!」
「でも父さん!今任務から帰って来たばかりじゃない!」
「増援要請が。報告が済み次第出立するようにと。装備だけ整えてココを出る。」
「…父さん。無理しないでね…?」
「ああ。大丈夫だ。それほど困難な任務ではないから。」
「こんなに連続でなんて…!最近父さんこき使われすぎだよ!今度三代目に文句言ってくる!」
「…大丈夫だ。ありがとう。…やはりお前は母さんに似て…」
「イルカも怒ってくる!カカシ悲しいのいや!ふさふさ苛めるならじいちゃんにイルカ撫でさせてあげないもん!」
「イルカ…!ありがとう!」
「イルカ君も優しいな。うみのに良く似ている。」
「えへへー!もっと撫でてー!」
「父さん…ホントに気をつけてね?ご飯とかもそうだけど、無理は絶対にしないで!」
「ああ。…カカシ。イルカ君を頼む。」
「うん!もちろん!」
「お待たせしました!」
「お出かけー!今度は父ちゃんもお出かけー!」
「サクモさん…やっぱりうちのは着いてきちゃいますが…。」
「ああ。返ってありがたい。戦力になる。ありがとう。うみの。」
「まあ、そうですよね…。この際しょうがないし…。とっとと片付けて帰りましょう!」
「ああ。」
「…イルカはイイ子にしててくれな?カカシ君!ごめん!うちの子を頼む!」
「うん!カカシとイイ子にしてるー!」
「勿論です!俺のイルカにお腹空かせたりなんかさせないし、掃除と洗濯くらいなら出来ますから!」
「では。急ごう。」
「はい!」
「行ってきまぁす!」
「…父さん、大丈夫かな…簡単だって言ってたから、父さんのことだから大丈夫だと思うけど…。」
「ふさふさ強いから大丈夫!母ちゃんもいる!母ちゃん強い!それに父ちゃんはきっとふさふさにご飯上げるから大丈夫!」
「そうだね!イルカ、ありがとう。大好き!」
「イルカも!カカシ大好き!」
「えへへ!…さてと。でももう掃除も洗濯も終わってるんだよね?お義父さんが寝てる間に、出かけるつもりだったから…」
「んー?お出かけ!しよう!」
「…そうだよね。ちょっとだけなら…。」
「お土産獲ってくる!それでね?あ!でもその前にじいちゃんには怒ってくる!」
「うん!そうしよっか!留守番は結界もあるし、忍犬たちに頼もうかな!」
「イルカもお出かけ!楽しみ楽しみー!」
「うん!俺も…すっごく楽しみ…!」
*****
「じいちゃーん!」
「三代目ー!」
「おお!イルカ!…カカシも、か…。」
「…そんな顔するってコトは後ろ暗いことした自覚があるんですね…?」
「まさか、こんなに早くとは…!」
「じいちゃん!ふさふさ早く返して!疲れてるのにいじめると、もうじいちゃんに撫でさせてあげないもん!」
「イ、イルカや…?じゃが、これはアヤツのためでも…!」
「!その言い方もしかしてまた…!?」
「見合いではないからよかろうが!…その、ちょっとした自然な出会いを演出…」
「演出だなんて!またなにか仕組んだんですね!どこが自然ですか!お義父さんも知ってるんですか…!?」
「いや、アヤツは何も知らん。身内にウソのつけるような男ではないからの。知らせればぼろが出る。」
「…お義父さん、真っ直ぐな人だからなぁ…。」
「うん!父ちゃんは強くないけどカッコイイ!…カカシの方がカッコいいけど!」
「ありがとイルカ!」
「ワシは、ただサクモだけでは失敗しそうじゃから、その、…ちょっと手伝わせようと…!」
「…お義父さんは父さんのことよくわかってるから無駄なのに。」
「じゃがアヤツとて木石ならぬ身で、あの若さ!…美しく気立ての良い娘が側におればいずれは…!」
「三代目。この間のクノイチも凄く美人でしたよね?」
「そうじゃろう!あの娘も中々…」
「でも、父さんは完全にそういう意味では無視したって言うか…むしろ洗濯物の方を気にしてたんですよ?」
「うぅ…っ!」
「ふさふさはねぇ!黒いのが今でも好きなんだって!写真みてたらそういってた!黒いのも綺麗!カカシに似てる!」
「…父さんは…ずっとずっと…今でも母さんのために生きていますから、もうこういうのは止めてあげてください。それでなくても任務が多いのに、ちゃんと休みももらえないなんて…!」
「あー!カカシ泣かせた!じいちゃん酷い!カカシ苛めるならもうじいちゃんち行かないもん!」
「イ、イルカや…!じゃが…!」
「父さんが別の誰かを好きになってもイイと思いますけど、こういうのは違うでしょ?だって…父さんは別に新しい誰かが欲しいわけじゃないのに…!」
「すまなかった。…今呼び戻す!じゃからそんなに悲しそうな顔をせんでも…!」
「ホントですか!父さん、任務だと全然寝ないから心配なんです!今すぐ呼び戻して下さいますよね?」
「…ホレ。これでよかろう?」
「んにゃ!紙切れ飛んでった!」
「はい!よかった…!」
「カカシ嬉しい?イルカも嬉しい!」
「うん!ありがとイルカ!」
「えへへー!もっとぎゅー!」
「うん!」
「アヤツのことじゃ、恐らくすぐに帰ってくるじゃろう。」
「そうですね!ありがとうございます!」
「じいちゃんありがとう!」
「よいよい。…では、帰って待っていておやり。」
「はい!」
「わかったー!」
「では、御前失礼。…イルカ行こう!」
「行こう行こう!」
「…はぁ…さて、次の手を考えんとなぁ…。うみのはまだ若い。次がすぐにできるじゃろうが…。サクモの血は絶やすに惜しい。じゃがあの二人を引き離せるわけもなし。…どうするかのう…?」

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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
じいちゃんのたくらみ進行中?
ではではー!ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!!


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