トランプ（肉食獣のいる生活もしも編）

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…（中略）…勢いあまってアップしておきます。
イルカ父努力編？

「サクモさん！トランプって知ってますか？」
「ああ。それなら知っている。」
「よかった…！じゃ、早速遊びましょう！あとで子どもたちと一緒に！」
「…だが、賭けるモノはどうする？」
「え？」
「潜入先で何度かやったことがあるが、何度やっても勝ちすぎて目立つと、外されたことしかないが。」
「トランプ、ですよね…？バ、ババ抜きとか…！」
「…それは、知らない。俺が知っているのはポーカーとブラックジャックと…」
「そうですか…。」
「…すまない。」
「あ、あの！そんなに落ち込まなくても大丈夫ですから！ね？…賭け事はいずれは必要かもしれませんが今はまだ早いですから、俺と一緒にちょっと練習しましょう！」
「ありがとう。うみの。」
「いえ、なんていうか…！とにかく一回ルール説明しますから！」
「ああ、頼む。」
＊＊＊＊＊
「サクモさん、こういうトランプやるの今日が初めてですよね…？」
「ああ。」
「…なんでそんなに強いんですか！」
「そうか…？」
「スピードはともかくとして、ババ抜きもジジ抜きも勝てなかった…！」
「…どうやったらいいのかわからないんだ。」
「え！だってこんなに勝ってるじゃないですか？」
「どうやれば最善なのかは分かる。だが負け方が分からない。」
「…駆け引きとかあんまり得意じゃないですよね。そういえば。でもゲームなんだから無理して手を抜くのも…」
「以前妻とカカシでかるたというのをやったが、俺ばかりが取ってしまうから…カカシもそれなりに取れていたと思うんだが、中止になった。」
「…あー…そうですか。勝負にはめちゃくちゃ強いもんなぁ…そういえば。一か八かって時にも必ず当てますよね。」
「…そうか。」
「あー…はい。この作戦は中…」
「父ちゃん！ふさふさ！ずるいずるい！遊んでるー！」
「うわっ！おかえり！…でもな？もうイルカは大きくなったんだから飛び乗ったら重いんだぞ？」
「おかえり。イルカ君。」
「ただいまー！ずるいー！イルカもー！」
「そうだな。ではうみのとイルカ君で…」
「ふさふさも！」
「…だが。」
「あとねぇ！カカシも多分帰って来る！母ちゃんも！」
「そうか。報告だな。」
「まさか振り切れなかったりしてないよな…！？カカシ君、無事でいてくれ…！」
「カード混ぜるのやるー！」
「あ！イルカ。じゃれちゃだめだぞ？出来るか？」
「出来るー！」
「…何をすればいい？」
「そうですね…とりあえず、適当に…っていっても、イルカは七並べしかできないよな？」
「カカシと一緒にやる！父ちゃんは母ちゃんとやればイイと思う！」
「そっか！それならなんとかできるかも！」
「では、夕食後に。」
「そうですね！」
＊＊＊＊＊
「母ちゃん起きない？」
「まあしばらくは無理だろうから。膝の上に寝てるくらい大丈夫！いいから始めちゃおうな？」
「にゃ！トランプー！カカシと一緒！」
「うん！頑張ろうね！じゃ！始めるよー！誰からにしますか？お義父さん。」
「あ、そうだね。やっぱり子どもからの方が…」
「そうだな。」
「イルカとカカシが一番？」
「ああ。」
「次が父ちゃんで、その次ふさふさ？」
「そうだね。」
「じゃあねじゃあね…えい！…カカシ、これなぁに？」
「ああ。これなら出せるから、コレとコレをここにおいて。」
「えい！これでいーい？」
「うん！」
「えへへー！」
「じゃ、次は俺か。イルカ、父ちゃんが一枚取るからカード…」
「…取っちゃうの？」
「取らないとゲームにならないから！」
「イルカイルカ。このゲームはカードが少ない方が勝ちだから。」
「わかった！父ちゃんに上げる！はい！」
「あのな？頼むから選ばせてくれ…！」
「こうやってね？カードの絵柄が分からないようにして、取ってもらうんだ！」
「わかったー！ありがとうカカシ！」
「…あーじゃ、もらうからな？…そろったからすてて…次！サクモさんです！」
「…では、これを。…これとこれで…。」
「へへー！さーて！ババ持ってるの誰だろうなー？」
「イルカは父ちゃんだと思う！」
「な、なんでだ！」
「んー？なんとなく！」
「そうか。実は俺もそう思っていた。」
「父さんも？」
「…何で分かるんですか！」
「「勘。」です。」
「ゲ、ゲームにならない…！」
「大丈夫ですよ！ほら！これからまだ先が長いんだし！」
「そうだよね！」
「俺がババを引いたほうがいいなら…」
「いいんです！ね！フェアに行きましょう！…っていうか分かるんですね…！？」
「そうか…。」
「…哀れむような視線は嬉しくないです…！」
「では続きを。」
「イルカが取るー！」
「ああ。」
＊＊＊＊＊
「…やっぱり俺か…。子どもにまで…！」
「うー！ふさふさに負けた！でも父ちゃんには勝った！」
「すまない。うみの。」
「…次は…七並べです！」
「わかった。」
「イルカ！次もがんばろうね？」
「がんばる！カカシと！」
「せめてイルカには…！でもカカシ君がいるからな…。」
「じゃあイルカも別にする？でもカカシと一緒がイイ！」
「俺は構わないが。うみのは」
「大丈夫です！こんどこそ！」
「では俺と、うみのと、カカシとイルカ君で。」
「父ちゃんには負けないもん！」
「父さん相手だとちょっとつらいね。でも…がんばるよ！」
「…俺はどこまでも最弱扱いなんだな…。」
「うみの。…勝ってもいいんだろうか？」
「ええ。…ってゲームなんだからそんなに真剣にならなくても…」
「わかった。努力する。」
「…とにかく、カード混ぜて…ってサクモさん異常に手付きいいですね！？」
「客では目立つからと…」
「あーだいたいわかりました。とにかく始めましょう！」
＊＊＊＊＊
「うみのはそこか。…ではここに。」
「…じゃ、俺たちはここかな？」
「あ、じゃあ…ここなら…！」
「そうか。では俺は…これを。」
「ってことは…なら、ここかな？」
「イルカもソコでイイと思う！」
「ありがと！」
「くっ…じゃ、じゃあこっちだ！」
「…なら、これか。」
「ふぅん？そこくるってことは…。これで。」
「うぅっ！…だれだなんだ…！ハートの3持ってるの…！」
「んー？秘密―！カカシが言っちゃダメだって！」
「えーっと…その！あの！」
「うみの。言った方がいいのか？」
「いえ！大丈夫です！…次はこれだ！」
「…ではここに。俺はこれで終わりだ。」
「あー！それ！サクモさんか！」
「ふさふさ強いー！うぅー！」
「ちぇっ！…でも俺たちもこれで終わり！」
「父ちゃんに勝ったー！」
「…ま、またまけた…！」
「うみの。どうする？」
「今日はこの辺で…。」
「楽しかった！またやろう！ふさふさ！」
「ああ。」
「父さんの手が読みきれてないなぁ…やっぱり。次は負けないよ！」
「…俺は…俺は…！」
「今度は母ちゃんと一緒にやったらイイと思う！母ちゃんはルールあんまり良く分からないけど強い！」
「そう、だな…。」
「父さんとこういう遊びするの多分初めてだけど…楽しかったよ！ありがと！」
「そうか。ならよかった。うみの。ありがとう。」
「…いいんだ…喜んでもらえたもんな…。つ、次こそは…！…でもなんか他の考えよう…。」

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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを（中略）出来心でアップしてみる。
イルカ父は頑張り屋さんですが、実るかどうかはまた別の話しということで…。
ではではー！ご意見ご感想などお気軽にどうぞ！！！