もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらに勢いあまってアップしておきます。 「とうさん。俺、今から任務に行って来るけど…もしとうさんがいる間にイルカが来たら、俺はすぐ帰って来るって言っておいて!それと、待っててって!」 「ああ。」 「ありがとう!じゃ!行ってきまーす!…あ、それと、冷蔵庫に昨日の残りのおかずがあるからちゃんとご飯食べてから出かけてね?」 「ああ、ありがとう。気をつけていきなさい。」 「うん!」 「…そういえば…今日はうみのと任務だったな…。そろそろ返事…」 「あの!はたけじょ…サクモさんはご在宅ですか!?」 「丁度良かった。うみの…」 「あのですね…。今日の任務の前にお話が…!」 「構わないが…玄関先ではなんだから、上がっていかないか?」 「あ、はい!すみません!お邪魔します…!」 ***** 「この間のことだが、考えてもらえただろうか?」 「そ、その件ですが…!」 「今日もカカシはイルカ君のことを気にかけていてね。最近よく一緒に遊びに行っているようだし、仲もいい。」 「それは…友達が出来たのは嬉しいんですけどね…!?」 「そうそう。考えたんだが…この家は古いが広いから、いっそのこと一家で引っ越してきてもらっても構わない。そうすれば奥方もイルカ君から離れないで済むし…」 「だ、だから!そのですね!」 「うみの?…顔色が悪い。今日の任務は一人でもこなせるから今日は休んで…」 「だー!違います!顔色が悪いのは、うちの子を上げるとか上げないとかっていうのは、なしにしてもらいたいってことなんです!」 「…そうか…。やはりカカシはまだ幼いから心配かもしれないな…。だが親の自分が言うのもなんだが、才能はある。いずれは…」 「違います!カカシ君がどうのという話ではなくてですね!」 「そうか…イルカ君の義理の父になるには、自分では役者不足か…。」 「わー!?そんなことありませんから!落ち込まないで下さいー!」 「…なら、何がいけないのか教えてもらえないか?改善できる所はカカシと一緒に修行でもして…」 「だ、か、ら!根本的な問題なんです!うちの子は確かに母親に良く似て可愛い顔してますが、れっきとした男の子!よめにはいけません!」 「当人同士が納得しているから構わないと思うんだが。」 「ま、真顔で言わないで下さい…!」 「イルカ君はかわいいから、うちに来てもらえればきっと楽しく暮らせると思うんだ。うみのの家はいつも明るくて楽しそうで…。自分だけではカカシが寂しいんじゃないかといつも思っていたから、できればうちの子になってもらいたい。」 「だから、遊ぶとかそういうのはいいんです!でも、…そんな猫の子みたいにやりとりできません…っ!」 「!…そうか。そうだったな…。」 「な、なんですか…!?その…うっかりしてたって顔は!?あの、もしかしてイルカのこと猫だと思ってましたね!?」 「…大分…。」 「あ、あのー?そんなにしょぼんとされても困るんですが…!?」 「ああそうだった。今日は任務だったな。」 「そうじゃなくて!ああもう!…えーっと!?だから…まずは、お友達から始めるということにしませんか…?」 「友達…?」 「ほら、まだ小さいから友達と伴侶というか…こ、恋人?なんかの区別がついてないんですよ!だから我々はもうちょっと冷静にですね…」 「そうか…いきなり結婚や許婚は確かに早すぎたか。妻に求婚した時にそんなコトを言っていたな。」 「そうですか…そうきますか…。」 「カカシが帰ったらちゃんとお付き合いするように伝えておこう。」 「…色々言いたいコトはありますが…とりあえずその心から納得した顔は止めてください…!」 「さて、任務に行く前にイルカ君に伝言でも残していくかな?」 「そうですね…まずは任務…。」 「うみの。やはり今日は休んだ方がいい。顔色が…」 「いいんです!大丈夫です!こんなコトに凹んでたらうちの妻の相手なんか出来ないんです!」 「そうか…では、無理はするな。」 「はい!…先は長いんだ…!負けるな俺!」 「では、行こうか。奥方も。」 「え!?」 「うん!お出かけー!楽しみ楽しみ!」 「わー!?いつのまに!?イルカは!?」 「ちっさいふさふさの…えっと、カカシ君?探しに出かけたから退屈だし、一緒に行く!」 「だから…!」 「今回の任務は殲滅。俺とうみのと…奥方もくるなら相当早く終わるな。」 「全部やっつけていいの?」 「ああ。」 「ちょっと待ってくださいー!」 「うみのは休んでいても大丈夫だ。すぐ終わる。」 「終わったら遊んでねぇ?」 「どうしてこうなるんだ…!?」 ***** 「カーカシー!あそんでぇ!…あれ?いない?匂い…薄くなってる…!」 「イルカ君。」 「あ!ちょうちょ!んにゃ!にゃ!」 「おっと。…遊ぶのは後で。まずは伝言を聞いて欲しい。」 「にゃ?ちょうちょ喋った?んー?…あ!でっかいふさふさの声だ!なぁに?遊んでくれるの?」 「カカシは任務に出ているが、すぐ戻るからそこで待っていてくれないか?」 「カカシいないの…?」 「ああ。だがすぐ戻る。」 「うん。わかった。待ってる!」 「ではこれからこの式は勝手に動き回るから、好きに遊んで構わない。」 「にゃ!ちょうちょ!はやいはやい!うにゃ!」 「イルカー!」 「あ!カカシ!」 「とうさんの式だ!ちゃんと伝言してくれたんだ!後でお礼言わなくちゃ!」 「カカシー!遊んで!」 「うん!遊ぼう!あとでお肉もあるからねー!」 「肉!」 「かわいいなぁ…!父さんも協力してくれてるし…俺、お義父さんに認めてもらえるようにがんばるね!」 「うん!なんかわかんないけどがんばって!」 「ありがと!…でもまずはあそぼっか!」 「遊ぶー!」 「えへへ!絶対俺のになってもらうからねー!」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを出来心でアップしてみる。 うっかり続いてしまいました…。どうにも書くのが楽しくて…! 戦場で親子ぬこ編や、父と息子の嫁の父説得編などが増えたら笑ってやってください。 …幼馴染拗ねる編とかもいいかなぁ?ネタフリ頂いたし! ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!! |