お見合い(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
ふさふさ(大)お見合い編?


「ただいま。」
「あ!おかえりなさい父さん!…それ…?」
「ああ。何故か三代目がまたクノイチの写真を。明日、指定された場所に集合する様に言われた。」
「…そっか…。仕度しなきゃね…。」
「毎回この任務の目的を知らされないが、なぜ何度も同じことをするんだろうか?わざわざ会食するなど…大名への報告などならまだわかるが。マナーの修行なら他に適任がいるだろうし。まさか、彼女たちには間諜の疑いでもあるんだろうか?」
「普通のクノイチだから大丈夫だよ!ただ…父さんはいつも通りその写真を返せばイイから。」
「そうか。」
「三代目も困っちゃうね。いい加減諦めればいいのに…。」
「そうだな…。任務の目的を知らされないと、どう対処していいか迷う。普段ならそれとなく指示されるんだが。」
「そうだね。はっきり言っちゃうと受け取らないもんね。」
「カカシ?」
「それ、俺も一緒でしょ?」
「ああ。すまない。先に入っていた任務の代わりに、こちらに切り替えるようにと言われている。それにまた服装にも指定が。」
「うん。…まあいいんだけどね。…はぁ…。イルカにも一応知らせておくけど、お義父さんに言ったらまた心配させちゃうかもしれないなぁ…。」
「うみのか…確かに心配させてしまうかもしれないな。うかつに詳細の分からない任務を単独で受けるなといわれているし…。今回はカカシも一緒だが。」
「危険じゃないけど、まあ、うん。…心配するよね、きっと。」
「そうか…。ではうみのが帰還するのを待ってもらって、サポート申請を…?だが、任務明けなのにそれは…。」
「あのさ、明日なら多分まだギリギリ任務で里には着かないと思うから、丁度いいんじゃないかな?」
「奥方も着いていったし…後はイルカ君か。一人で留守番というのは…三代目にお願いした方がいいだろう。」
「そうだ!待って!いっそのことイルカとも一緒に行こうよ!」
「だが、イルカ君が退屈す…」
「大丈夫!俺がいるから!…それに、三代目も何も言ってなかったんでしょ?」
「ああ。カカシを連れてくるようにと言われただけだ。」
「ならいいじゃない!よーっし!そう考えたらちょっと楽しくなってきた!」
「そうか。」
「あ!父さん!まずお風呂入ってきてね!ご飯出来たらイルカ起こすから!」
「わかった。片付けは俺が…」
「この任務の準備があるでしょ?ちゃんと休んでてね!」
「すまない。」
*****
「…毎回この服を着なければいけないのが面倒だな。動きにくいし、武器を仕込みにくいし…。カカシは大丈夫か?」
「でも似合ってるよ!父さん!」
「そうか。」
「ふさふさとお出かけー!カカシとお出かけー!イルカもお出かけー!」
「スーツ着たイルカ…やっぱり可愛い…っ!」
「えへへー!褒められた!カカシもカッコイイと思う!」
「ありがと!おそろいだもんね!」
「皆おそろいー!」
「じゃ!行くよー!」
「皆でお出かけ!肉!」
「早く終わればいいんだが。…洗濯物が取り込める時間に帰りたい。」
「今回は大丈夫だと思うよ!」
「そうか。…そうだといいな。」
*****
「おお!サクモ!やはりお主は何を着せても似合うのう!」
「…そうですか…?この服はとても動きにくいのですが…。」
「今回は動き回らんから安心せい!…して、カカシは?」
「ああ、それなら今庭を…」
「にゃ!じいちゃんがいる!撫でてー!」
「イルカ!?」
「三代目、こんばんは!今日はうみのの義父も義母も留守にしておりますので、一緒にきちゃいました!」
「…カカシ…お主もしや…!」
「…三代目。今回の任務内容は、また会食ですか?本当は何が目的なんでしょうか?彼女たちは普通のクノイチだとカカシが言っていましたが、なぜこのようなことを…?」
「お主は食事と会話をゆっくりじっくり楽しめば良い!気に入ったらまた会う機会を持って…」
「お腹減った!」
「うん!俺の分と半分こしようね!なんなら全部食べても…」
「ああ、大丈夫じゃ!イルカの分も注文しておく!…別室で…」
「そんな!俺のイルカを一人にする気ですか!」
「カカシと離れるの!?そんなのヤ!」
「…わかったわい!」
「三代目。なんでしたら俺だけでも…。」
「こういうことは子どももちゃんと見せんといかんからのう。あー…お主は気にせんでいいんじゃ。」
「そうですか…?」
「これが終わったらイルカがもっと小さいころの写真でも見せてやろうな?」
「…!そうですか。」
「三代目…!それ!俺も!」
「おおもちろんじゃ!」
「ねぇカカシ!ここおもしろい!お庭に川がある!お魚もいた!後で獲ってイーイ?」
「あれは観賞用だから多分美味しくないよ?あんなのより今度川でもっと美味しいの獲って来ようね!」
「わかったー!」
「…なんとか…丸め込めたかのう…?…カカシはやはりあなどれん…!末恐ろしいわい…!」
*****
「ご趣味は。」
「趣味…?いえ、特に。」
「そ、そうですの。あ、あの、私は料理も洗濯も掃除も得意で…」
「…野営技能に関してなら、料理はそれなりに。…ああそういえば、今日は洗濯物を干してきたままだな。湿気る前に取り込みたいが…。アナタも洗濯物を取り込みたいなら、もう帰ってもいいか三代目に確認して…」
「あ、いえ!大丈夫です!…そ、そうだわ!息子さんは?何が好きかしら?私お菓子も作れるんですの!」
「イルカはお肉!…でもイルカの父ちゃんはふさふさじゃない!」
「え?あの?そういえばこちらのお子さんはあんまりサクモさんに似てらっしゃらないのね…?」
「ああ、今回同席してもらっているイルカは、俺の婚約者なんです!でも…俺は甘いものがあまり得意ではないので、申し訳ありませんが、お菓子は結構です。」
「イルカは甘いのも好き!カカシはもっと好き!」
「うん!ありがと!…このお肉とデザート、イルカに上げるね!」
「にゃ!カカシ!ありがとう!…んーとね!じゃあ帰ったらご褒美する!」
「ホント!すっごく楽しみにしてるね…!…お義父さん、まだ帰らないよね…!」
「…カカシ。段階は…」
「うん!大丈夫だよ!父さん!…ねー?イルカ!」
「ねー?えへへ!」
「…婚約者…!まだこんなに小さいのに…!」
「お互いが決めたのなら早すぎるというコトはないだろうと思って。まだ正式には籍を入れられないが、結婚できる年になったらすぐに籍を入れる予定で…」
「そうなんですの…!り、利発な息子さんですのね!」
「ええ。妻に似て。」
「…!」
「…はぁ…やっちゃったか。…父さんはすぐそういうんだよね?俺の見た目って父さんそっくりなのに。」
「いや、確かに髪の色は俺に似たが、その優しい瞳は母さんそっくりだ。」
「お義父さんもそう言ってたから、そうなのかなぁ?」
「んー?わかんないけど!カカシは優しい!」
「ありがと!イルカ!」
「えへへー!」
「あ、あの…っ!私は前の方を忘れられなくても…っ!」
「あ、そうだ!父さん。ほら、渡されたやつって返さなきゃいけないんでしょ?」
「ああ、そうだった。これをお返ししないといけないな。…どうぞ。」
「はい!お姉さん!綺麗なお写真ありがとう!」
「…そうですか…。でも、私は…っ!…っ…!」
「…やはり洗濯物が気になっていたんだろうか。随分急いで…。泣くほど急いでいたのなら、すぐに解散しても良かったんだが。」
「…うん。俺、父さんのそういうトコも好きだよ。…かわいそうだけど、期待させるよりはいいよね…。」
「そうか。ありがとう。…食事が済んだら俺たちも帰ろう。洗濯物を畳んで、うみのたちが帰って来るまでに食事を用意しておかないとな。」
「洗濯は俺とイルカがやるから!食事もね!父さんはお風呂頼んでいいかな?」
「ああ。だが、それでは…」
「だって、父さん疲れたでしょ?馴れないことして。」
「…多少。」
「ねぇねぇ!ふさふさ疲れた?またお昼寝する?」
「いや、大丈夫だ。…三代目を呼んで来よう。イルカ君とカカシは食事を続けてくれ。」
「父さんも全部食べてからにすればいいじゃない?三代目もゆっくりしてろっていってたし、あんまり早いと良くないかもしれないよ?」
「そうか。」
「ふさふさご飯ちゃんと食べてねー!父ちゃんも心配するから!」
「わかった。」
「…サクモ…。」
「ああ、三代目。丁度良かった。彼女なら恐らく洗濯物を取り込みに帰りました。」
「…またか…!」
「子どもたちが食べ終わったら帰ろうと思いますが、任務はこれで完了でしょうか?」
「…そうじゃな…次こそ…!」
「じいちゃん!一緒にご飯食べないの?」
「ああ、わし大丈夫じゃ。ゆっくりお上がり。な?」
「分かった!」
「あの!三代目。俺、写真みたいです!」
「ああそうじゃったの…。…ほれ。」
「うわぁ…!やっぱりイルカってこんな小さい頃からかわいかったんだ…!今の方がずっとかわいいけど!」
「ああかわいらしいな。カカシが小さい頃もかわいかったが。」
「ホント!イルカもちっちゃいカカシの写真みたい!今もカッコイイけど昔も?」
「帰ったらみせっこしようね!」
「うん!」
「…そうだな。」
「…ああカカシ。任務のことですこし話がある。少しわしと一緒に来てくれ。…借りていくぞサクモ。」
「はい。」
「カカシー!早く帰って来てねぇ!」
「うん!」
*****
「カカシ、お主分かってやっておるな…!?」
「…そろそろ諦めてくださいよ…。父さんが不安がってるんです。それでなくても元々無理するのに…!」
「じゃがお主も一人では大変じゃろう?新しい母親が…」
「ああ、それなら。家に父さんを一人だけにしておくのは確かに心配でしたけど、イルカがいてくれるし、お義父さんとお義母さんもいます!」
「…そういう所は母親そっくりじゃな…。わしはお主のことも心配して…!」
「あのですね。そもそも父さんは結婚とかできる人じゃないと思うんです。たまたま母さんっていう懐が大きすぎる人とめぐり合ったからよかったけど…さっきの人だって、父さんから母さんの無自覚なノロケ聞かされて傷ついてました。そういうのは良くないと思います。無理ばっかりして一緒にいても、父さんも傷つくし、相手の人なんかきっともっと…」
「まだ、忘れられんか…。」
「きっと、ずっと無理ですよ。俺も、父さんも。…一生に一度の人にもうめぐり合っちゃったから。」
「…似んで良いところまで似おってからに!…しかたあるまい。」
「では、もう二度と…」
「まだ、早いというコトにしておこう。…今しばらくは、の。」
「はぁ…。無駄だと思うんですけどねぇ?ま、父さんはちょっとぼんやりしてるから、母さんみたいにしっかり引っ張ってくれて器の大きい人がいたら、わかんないですけど…。そんな人、いないんじゃないかなぁ…。」
「…そうじゃなぁ…そこは…あの娘も中々良い娘じゃったが…流石に前妻のノロケはのう…。アヤツと任務であってから、一目ぼれしとったらしいのに、かわいそうなことをした…。」
「では、これで。イルカが待っているので失礼します。」
「…ああ、そうじゃな。イルカに泣かれるのは困る。」
「ありがとうございました!イルカの写真も!」
「ふぅ…。カカシは、先が楽しみじゃの。」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
ふさふさ(大)のお見合いは毎回こんな感じで失敗しますが、本人は無自覚です。…とっても迷惑!
ではではー!ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!!


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