おいてけぼり(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
父二人?


「おはよう。うみの。」
「へ?あれ?ここ…?」
「俺の家だが。」
「あー!?そうだった!あの!うちのは!?」
「あれから狩りに出かけて、それからカカシの任務についていった。」
「わー!?止めてくださいよ!追いかけないと…!」
「大丈夫だろう。今日は単独任務だが、敵が多い。きっと奥方も楽しめると…」
「そういう問題じゃなくて!大体イルカは!?」
「ああ、一緒に着いていった。」
「だからなんで!?」
「母ちゃんにカカシ盗られたら困ると言っていたな。カカシも喜んでいた。イルカ君も楽しそうにしていた。」
「カカシ君…!君もなんだかすっかりうちのに感化されてやしないかい…!?」
「そうだな。イルカ君も一緒に張り切ったらカカシが何もしなくても任務は終わりそうだが、一緒に任務をすればきっと腕が上がるだろう。奥方もイルカ君もカカシも。」
「だからそういう問題じゃなくてですね…!」
「ああそうだ。奥方には良く眠ってて可愛いから起こすなと言われていたが、起きたのなら何か食べた方がいい。奥方が狩ってきた獲物もある。」
「そういえばいい匂いが…。ってだから!そうじゃなくて!」
「それにしても本当に疲れていたんだな。もう昼過ぎだ。腹も減っただろう。」
「う、そういえば…!」
「しっかり食べて体力を回復させないとな。ソレがすんだらまた少し眠ったほうがいいし。」
「そう、ですね…。でも、暢気に寝くたれてる場合じゃ…!」
「だが恐らくあの二人と一緒だからすぐに帰ってくるはずだ。それまでに体力を回復させないと。」
「そ、そうかも!?まずい!それならもっとなんとか…!」
「まずは食事を。」
「…で、サクモさんはちゃんと食べましたか?」
「あ。」
「はぁ…。まあ、あれです。一緒に食べましょうか。置いてけぼりにされた者同士で。」
「そうだな。」
「普段は騒がしいけどいないと静か過ぎるなぁ…。」
「そうか。」
「…それにしても、相変らずサクモさんの飯は美味いですよね。」
「そうか。ありがとう。…飯のおかわりは?」
「あ、ありがとうございます!頂きます!」
「しっかり食べてくれ。」
「カカシ君も料理上手だし、頭もいいし、将来性もあるのにどうして…!だからイルカは男の子だって…!」
「イルカ君は可愛らしい。それに強い。カカシはきっと幸せにするし、幸せになるはずだ。それにとても仲がいい。大丈夫だと思うが。」
「そう、ですね…。…ああもう!だからなんでそんなとこばっかり似るんだ二人とも…!大体、大丈夫とかそういう問題じゃ…」
「それでだ。やはりこちらの家の方が広いし、こちらの家に何日か過ごしてみないか?」
「へ?」
「いずれ二人が育った時にこちらの家の方がいいだろうし、それにそのうち増えるかもしれないだろう?そうすれば手狭になる。いや、カカシとイルカ君だけこの家に住んでもらっても構わないが。」
「は?え?何がですか?」
「二人目…いや、きっとあと何人かは。」
「あ、え?」
「三代目もうみのには頑張ってもらわねばと言っていた。」
「…あ、あの…?」
「イルカ君は奥方似だから、うみの似かも知れないな。次は。」
「あの!そ、それって…っ!」
「今から楽しみだ。きっとどちらに似てもかわいらしいだろう。」
「そ、そりゃありえるでしょうけどね!?なんでそんな話に…!」
「安心してくれ。今より幼いカカシを戦場であやしていたこともあるから。ある程度なら子守の手伝いもできる。」
「わー!?そんなことしちゃだめでしょうがー!?」
「…そうか?」
「あのですね?あやすのはともかく、戦場に子どもなんか連れてったら危ないでしょうが!この間のイルカだってホントは…!」
「カカシは3つくらいの時にはすでにある程度戦えていたからな。それに術を使うと喜んでまねをして、とても楽しそうだったんだが。」
「え、英才教育なのか!?そうなのか!?だからあんなに…!?」
「ああだが、まだ歩き始めたばかりの時に連れて行ったら、妻に怒られた。」
「当たり前でしょうが!」
「そうか。離れたがらなかったからそのまま…。」
「あー…お父さん子だったんですね。その頃から。でもですね?だからって連れて行くのは…」
「いや。妻にも着いて歩いていたが、俺が付けていた面が面白かったらしい。紐を引っ張って楽しそうにしていたから、ついそのまま背負って…」
「ああ…奥さん、苦労したんだろうなぁ…。カカシ君もよくもまああそこまで真っ直ぐにちゃんと…いや、ちょっとずれてるけど!…でも明らかに奥さんのおかげで…!」
「うみの。味噌汁もおかわりするだろう?」
「あ、ありがとうございます。…飯、ホントに美味いですね…。」
「妻が喜んでくれるから、色々作ってみたら出来るようになっただけなんだが。口に合ったのならよかった。」
「…イルカは確かに幸せになるだろうなあ…きっと。なにせカカシ君もサクモさんに似てやたらとまめまめしいからなぁ…。でもなんで息子なのに嫁に…!」
「ああ、そろそろ洗濯物が乾く。うみのは寝ていてくれ。食器はそのままでかまわない。」
「だー!そんなことできますか!俺が洗濯物かたしてきますから!サクモさんこそしっかり休んでくださいよ!」
「だが、うみのは顔色がまだ…」
「こんなことでへこたれてたら、うちの嫁さんとなんか暮らせないんです!大丈夫ですから!」
「そうか。ありがとう。」
「にしても、三人とも一体何処まで任務に…?」
「国境の戦場だ。砦の偵察と、補給を断つ。それから、可能なら戦力を削ぐことが目的だが、あの二人と一緒だからおそらく壊滅させてくるだろう。」
「え…!?」
「さて、夕飯の仕度もしておかないと。奥方がお腹を空かせてしまうからな。イルカ君とカカシも食べ盛りだ。うみのも早く元気になってもらわないといけないし。」
「わー!?イルカー!?嫁さんはともかくイルカはまだ小さいのに!」
「大丈夫だ。カカシ一人でも時間が掛かるが、殲滅できないこともない程度の規模だからな。」
「そっそれはそれで問題でしょうがー!カカシ君一人にそんな!」
「ああ、うみの。酷く顔色が悪い。やはりここは休んでいてくれ。」
「こうしてる間にも俺の一人息子とその婿候補…いや、友達がー!い、今からでも…っ!」
「…しまった。やはりもっと早く食事を用意しておけばよかったな。」
「へ?」
「父ちゃんただいまぁ!」
「わぁ!?重っ…!ぐぇっ!?」
「へへー!イルカが一番!」
「にゃ!イルカずるいー!ちっさいふさふさに手伝ってもらってた!」
「でも一番だもん!母ちゃんのがちょっと遅かったー!」
「ううー!でもかあちゃんのがいっぱい敵やってつけたもん!」
「イルカもがんばったもん!カカシのがかっこよかったもん!」
「ただいま。とうさん!あ、お義父さんも、…まだ顔色良くないですね…?」
「いやその!あの!なんだこれ!?」
「カカシ、奥方、イルカ君おかえり。…まだ残りが少しならあるか。すぐできるものを何か作らないと。」
「えっとね…イルカ。俺、帰って来たんだけど?」
「にゃ!そうだった!お帰りなさいカカシ!」
「ただいま!イルカ!」
「ちゅーもする?」
「えっと…それはさ、あ、後でかな?だってほら、お義父さんが…!すっごく嬉しいけど!」
「わー!?コライルカ!ちょっと待ちなさい!」
「イルカいいなー?母ちゃんも父ちゃんとしようかなー?」
「奥方、その前に、とりあえずこれを食べて待っていてくれ。簡単なものを何か作るから。」
「肉!そうだ!まだお昼ご飯食べてない!頂戴頂戴!」
「母ちゃんずるいー!」
「イルカのはちゃんと俺が作ってあるよ!冷蔵庫から出すからちょっと待っててね!」
「うん!待ってる!カカシ大好き!」
「えへへ!俺もイルカのこと大好きだよ!」
「…急に騒がしくなったけど、皆無事で良かった…!」
「そうだな。」
「あのね!一杯いたから全部やっつけてイルカと競争したの!カカシとイルカより頑張ったのに、かけっこでイルカずるした!」
「ずるしてないもん!カカシと一緒にかけっこして、母ちゃんじゃれてくるの交わすの一緒にしただけだもん!」
「わー!?お前!またやったのか!」
「うぅー!でもご褒美ちゃんと貰う!」
「お義母さんには特製のご飯がありますからね?ちょっとだけ待ってて下さい!あ!もちろんイルカにもちゃんと作るよ!」
「美味そう!早くねぇ!」
「楽しみ楽しみー!」
「出来るだけすぐ作りますから!…あ、父さん。コレ終わったら洗濯物はイルカと一緒に畳むから!食器はもう終わりそうでしょ?」
「ああ。今終わった。下ごしらえも。では俺はうみのを休ませてこよう。」
「え?え?あの?サクモさん?」
「お夕飯までゆっくり休んでいてください!あ、それと、夕飯はとろろ芋とかにんにくとかもちゃんと用意しておきますから!」
「カカシ君!?その辺の知識は一体何処から…!君の年齢でそんなコト知らなくていいんだよ!?」
「あ!ふさふさー!わたしの盗っちゃダメ!」
「大丈夫だ奥方。ただ寝かしつけてくるだけだから。奥方はソレを食べて待っていてくれ。」
「んー?寝顔もかわいいからいいかなー?じゃ、後にしようっと!ご飯ご飯!」
「イルカお洗濯物取り込んでくるねー!」
「ありがとう!」
「…気を使われてるような気がするのに素直に喜べない…!」
「大丈夫だ。うみのは大切に思われている。夕食まで休んでいてくれ。」
「いや、だから!サクモさんもお休みでしょうが!ちゃんと休むとか!」
「そうか。ならカカシとイルカ君が洗濯物を片付けてくれている間に奥方と修行してもらってくるか。折角の休日だからな。」
「あのですね!?だから普通はそういう時こそカカシ君と…」
「ああそうだ。今夜も泊まって貰えそうだな。あとでうみのの家の冷蔵庫から、悪くなりやすいものだけ持ってこよう。では。しっかり休んでくれ。」
「へ?あのー!?…何だ!?結界!出られない!?」
「さて。俺もカカシの手伝いでもするか。」
「なんなんだー…。寝て、忘れればいいのかー…?」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
父二人。
会話はやはり掠りもしないながらも仲がイイ二人だったりして!
…追いかけっこは命がけ?
ではではー!ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!!


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