もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きを勢いあまってアップしておきます。 「とうさん。」 「どうした?」 「あのね…俺、この間の猫…」 「ああ、うみのの所の奥方と息子か。」 「小さいの、俺に懐いてたと思わない?」 「…ああ、そうだな。」 「あ、やっぱりそう思う?…でね?俺、あの子うちの子になりたそうだったと思うんだ。」 「そういえば、そう言っていた。」 「うん。それに、俺約束したし!もう他の膝に乗せちゃ駄目って!」 「そうだな…。」 「だから…あの子、うちの子にしちゃ駄目…?」 「それは…うみのにも確認を取らないと。」 「大きな猫はイイって言ってたよ!それでも?」 「ああ、今は春だからな。…今度うみのと相談してみよう。」 「そっか…ありがとう。とうさん。」 「いや、いいんだ。」 「俺んちの子になってくれるといいなぁ…!美味そうに肉食べてたし、可愛いし!」 「…。そうだな…。」 ***** 「あ!ふさふさ!」 「あー!でっかいふさふさ!」 「こら待ちなさい!…こんばんは!はたけ上忍!それにカカシ君も!お詫びに行くのが遅くなって申し訳ありません!」」 「いや。いいんだ。…うちのカカシがそこの…」 「イルカですか?イルカがまた何かご迷惑を…!?」 「そうじゃないんだ。ただ…」 「ちっさいふさふさ!俺の!」 「え!?」 「そっか。やっぱり俺、君の?」 「うん!だからねぇ。イルカもちっさいふさふさのになるの!かあちゃんがそう言ってた!」 「ホント!やったあ!とうさん!俺この子貰っちゃった!」 「…カカシ。ちょっと待ちなさい。今うみのにも確認を取るから。」 「イ、イルカがよめに…!?」 「…うみの?」 「イルカまだ小さいから上げたくないー!駄目!」 「んにゃ!?」 「え?あ!イルカ…!」 「えー?駄目なの?でもさでもさ!俺、カカシのになるから平気だよ?」 「でもかあちゃん寂しいもん!まだ駄目―!…遊びに行くのはいいけど、まだあげない!」 「…とうさん…!」 「あー…うみの。すまないが、ちょっと相談さ…うみの?」 「まだこんなに小さいのに戦場なんかいっちゃうし、俺より強い気がするし、あまつさえ将来有望すぎる婿を…!?うちのひとり息子なのに…!」 「ねぇねぇ!じゃあさ!このちっさいふさふさ貰えばイイと思う!そうすれば母ちゃんと一緒にいられるよ!」 「そっか!それならいいかも!ちっさいふさふさも楽しそうだし!」 「でも、かあちゃんにはあげないからね!」 「えー!?ケチー!」 「だってイルカのだもん!」 「ああ、すまないが、それはちょっと…カカシはうちの一人息子で…」 「駄目なの…?」 「ねぇねぇ!ちっさいの頂戴?」 「とうさん。どうしよう…?」 「そうだな…。まだ二人とも小さいし、許婚なら…」 「わー!?待ってください!」 「ああ。うみの。」 「ねぇちっさいふさふさ!遊ぼう?」 「遊ぶのはいいけど、俺の名前はカカシって言うんだ。これから宜しくね?」 「うん!…えっとねぇ…俺はイルカ!」 「名前もかわいいんだね。」 「えへへ!カカシも可愛くて楽しいよ!ふさふさだし!」 「そっか!」 「…子どもたちは遊んできなさい。ちゃんと夕ご飯までには帰ってくる様に。」 「はい!とうさん!」 「じゃあねぇ!でっかいふさふさ!行ってきまぁす!」 「これで多少ゆっくり話が出来る。」 「ありがとうございます…。」 「イルカいいなー?私も遊んでこようかなー?」 「ちょっと我慢!後でなら遊んであげるから!」 「はぁい!ならお膝の上に乗せて!」 「…あのな?今から大事な話を…」 「う?だって、イルカはもうあのふさふさのだから、あの子の家に行くけど、まだ早いもん!だから遊んで!」 「うみの。なんなら席を外すが…?」 「いえ!そんな!」 「ふさふさで遊ぼうかなー?」 「わー!ちょっと待ちなさい!」 「別に構わないが?」 「サクモさん!?」 「じゃ、遊ぼうっと!」 「駄目だって!」 「楽しい家だな。うみのの家は。」 「…そ、そうですね…ははは…。…はぁ…。」 ***** 「つ、妻が失礼しました!こら!ちょっとじっとしてなさい!」 「んにゃ!やうー!」 「イルカ君のことをうちの息子が気に入っているようだから…」 「あ、それは嬉しいんですが…!い、許婚って…!?」 「うちの子になって欲しいと思う。カカシはまだ子どもだが、恐らく上忍になれるから、生活には困らないはずだ。それにうちにもそこそこたくわえがある。いずれは…」 「あのですね…。イルカは男の子なんです…!」 「そうか。かわいいな。」 「…リアクションがおかしくないですかサクモさん!?正気に戻ってください…っ!」 「そういえば、イルカ君は一人っ子か。うちの子もカカシだけだが…家名にこだわるわけでなし、養子でも構わない。」 「あ、あの…!?」 「ねー!お話飽きた!遊んで!」 「ああ、すまない。…うみの、奥方が限界のようだから、そろそろ失礼する。…返事は今度聞かせて欲しい。」 「サクモさん!ちょっと!本気なんですか!?」 「とうさん!よけて!」 「…っ!」 「おっきいふさふさ捕まえたー!」 「ごめん!とうさん!大丈夫!?」 「ああ。…概ね。」 「こらー!!!イルカ!!!」 「んにゃ!首掴んだらやだぁ!下ろしてー!」 「悪いことしたからだろう!」 「あー!待ってくださいお義父さん!…イルカ!」 「なぁに?」 「あのね。イルカは俺のになったよね?だから、俺以外にそうやって飛びついちゃいけないと思うんだ。」 「う?なんで?」 「だって…例えば俺がイルカのお父さんに飛びついたら、イルカはどう思う?」 「…なんかやだ。だってカカシは俺のなのに!」 「だからね?俺もいやなんだ。」 「そっか!じゃあもうやらない!カカシだけにする!」 「うん!」 「イ、イルカ…!何かソレは間違ってると父さんは思う…!」 「楽しかったか?カカシ。」 「うん!」 「では、また今度。…そうだな、今度はうちのも遊びに来てもらおうか。どちらに住むかはゆっくり決めればいい。」 「…!うん!」 「では、失礼する。」 「え。あ!何のお構いもしませんで…!」 「また一杯遊んでねぇ!」 「こらー!」 「では、帰ろうか。」 「うん!」 「わー!ちょっ…うわぁ!?」 「父ちゃんも遊んでー!」 「母ちゃんも混ざるー!!!」 「…どうしたらいいんだ…!?」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを出来心でアップしてみる。 サクモさんは天然であってほしい。 そしてカカチがめったに言わないわがままを言ったからと、うっかりその気になってしまうほど子煩悩であって欲しい…! …なんかマイブームかもしれない…!? ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!! |