お留守番(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。
お留守番なお子様たちと何か。


「では、後は頼む。」
「うん!気をつけてね父さん!お義父さんも!」
「ああ。」
「ありがとうカカシ君…。いいか!イルカ!イイ子にしてるんだぞ?」
「うん!カカシと一緒にイイ子にしてる!いってらっしゃぁい!」
「そうか。仲がいいな。」
「…心配だ…!」
「ううー…なんでお出かけ駄目なの!一緒に行きたいのに!」
「えっとその…お義母さんがいらっしゃらなくても俺がいるから…」
「こら!子どもたちだけなんて危ないだろう!…それに、また勝手に間違った大人の階段…」
「えっと!その!そんなにすごいコトはしません!た、多分…!」
「母ちゃん!イルカと一緒、いや?」
「いやじゃないけど!でも父ちゃんも一緒じゃないのはヤ!」
「イルカも!カカシが一緒じゃないとヤ!」
「うん!俺も…!イルカが一緒じゃないと…」
「ああもう!いいから、頼んだ!急いでなるべく早く帰って来るから!」
「はぁい!父ちゃん!」
「うぅー…!ずるいずるい!ふさふさとばっかり!」
「すまない。」
「ずるくないの!任務だから、しょうがないんだって…!サクモさんもなんで素直に謝ってるんですか!謝らなくていいんですよ!?」
「わかった。気をつけよう。」
「…うぅー!後で一杯ご褒美!」
「あーうん。そうだな。頑張るから。イルカとカカシ君、頼んだぞ?」
「ご褒美―!絶対だから!」
「うみの。そろそろ時間だ。」
「え!あー!?もうこんな時間!じゃあ行ってくるから!」
「いってらっしゃい!」
「気をつけてねぇー!」
「ご褒美―!」
「はぁ…。」
「俺もなるべく早く終えられるようにする。」
「いえ、大丈夫です!…まあ、その…多分!」
「…では、行くか。」
「はい!」
*****
「うぅぅぅぅぅー…!酷い酷い!置いてった!」
「父ちゃん任務だって!母ちゃんも一緒にいくの?イルカも行こうかなぁ?」
「イルカは、俺とお留守番してくれるんでしょ?イイ子にしてるってお義父さんとも約束したしね?」
「にゃ!そうだった!カカシとお留守番する!お手伝いも!」
「ありがと!えへへ!」
「お洗濯取り込むのする!褒めてくれる?」
「うん!勿論!…俺は掃除と食事と…そうだ、お義母さん!お昼ご飯のリクエストはありますか?イルカの分はステーキにしようと思ってるんですが…。」
「うー…!」
「あー…やっぱり無理かなー?」
「母ちゃん?」
「やっぱり置いてかれるのヤ!イルカにはちっさいふさふさがいるのに!」
「えっと…じゃ、式を飛ばすので、ちょっとだけ…」
「代わり!持って来る!」
「行ってらっしゃぁい!母ちゃん!」
「大丈夫かなぁ?」
「んー?多分じいちゃん来る!」
「じいちゃん?」
「ヒゲがもさもさ!じゃれると楽しい!前も父ちゃんが1週間くらいいなかったら怒って連れてきた!でね?父ちゃん怪我したの持って帰ってきたの!」
「…もしかして…!?」
「持ってきた!」
「さ、三代目!?」
「じいちゃーん!」
「おお、イルカ!おおきうなって…!カカシも、怪我の具合はどうじゃ?」
「えへへ!もっと撫でてー…?」
「あの!怪我は大丈夫なんですが!執務は!?」
「じゃ、行って来る!」
「わ!ちょっと待ってください!お義母さん!」
「一杯噛もうっと!怒ってるんだから!我慢したからご褒美も!」
「いってらっしゃぁい!」
「…追いかけるのは…無理、かな…。」
「ああ、気にせんでいい。アヤツは止めても聞かんからのう。そもそもうみのとてアヤツに攫われるように…いや、子どもに聞かせる話ではなかったな。」
「…お義母さん…まさか父さんみたいに…!?」
「ねぇねぇ!じいちゃん!これね?俺のなの!ふさふさでカッコイイカカシ!強い!」
「そ、そんな…俺のだなんて…!で、でも!かわいいイルカも俺のだけどね!」
「えへへ!」
「…はぁ…。」
「じいちゃん?」
「三代目?」
「…まあ、よい。…そうじゃなぁ…アヤツの子じゃからなぁ…。いずれきっと良い番をと思うたが、結局これか…。まだこんなに幼いのに。しかも男とは。」
「あのー?」
「うみのの時も…アヤツも強く、心根の良い男じゃが、サクモをみさせておったゆえ、候補から外したんじゃがのう…。それをまさか攫ってこようとは…引き離そうにも譲らぬし…。うみのには苦労ばかりを…」
「うー?じいちゃん?起きてるのに寝てる?」
「…駄目そうかなー…?イルカ。お茶出すからお手伝いしてくれる?」
「うん!」
*****
「じいちゃん!お茶!」
「あの!三代目。こちらにお茶の用意ができたので…」
「おおすまんのう…!カカシも将来有望な忍じゃ、イルカは良い婿を貰ったな?」
「むこはよくわかんないけど、カカシ大好き!」
「そうかそうか!ならば、よいか。幸せなのが一番。うむうむ…!」
「あ、あのー?それで、執務は大丈夫ですか?義母がご迷惑を…!」
「案ずるな。分身を置いてきたわい。…久しぶりじゃて驚いたがの。それにしても…お主は母親に良く似ておるのう。」
「え?そうですか?でも、いつも父さ…父に良く似ていると。あ、でも父は俺が母親似だと言って譲らないんですが。」
「容姿は父親そっくりじゃが、その心根じゃ。労わり、慈しむのが上手い娘じゃった。…何事にも動じない懐の深さもな。」
「そうですね…。父さんと結婚してくれた時点で…。」
「ねぇじいちゃん!カカシ盗っちゃだめ!」
「盗らぬから、大丈夫じゃ。」
「ホント?絶対上げないからね!あんまり触っちゃだめ!俺の!」
「分かった分かった。」
「イルカ!嬉しいけど駄目だよ?三代目が困ってるでしょ?」
「駄目なの?カカシは俺の!」
「もちろん!俺もイルカのだよ!」
「…どれ、お茶を貰おうか。」
「どうぞ!お茶菓子は水羊羹です!」
「カカシが作ったの!」
「こりゃ美味い!器用な子じゃな!」
「ありがとうございます!」
「お茶は俺が淹れたの!褒めてー!」
「おうおう!勿論茶も美味いぞ!」
「えへへ!カカシもイルカも褒められた!」
「…イルカは母親似じゃな。性格は…ちと父親にも似たようじゃが。やはり母親の血が濃い。」
「そうですね…。それにすっごく可愛いんです!」
「…そういうところは父に似たか。…まあよい。しばらく邪魔させてもらうな?」
「はい!お昼ご飯のリクエストがあったら教えてくださいね!」
「俺のカカシはねぇ!料理も上手いの!」
「そうかそうか!では、楽しみにしていよう。その間にイルカは遊んでいようか?」
「お掃除する!じいちゃんは後で一杯遊んで!」
「…良い子に育ったのう。二人とも。」
「わっ!」
「えへへ!一杯撫でてー!カカシも偉いから!」
「うむうむ…!…そうなるとうみのにはがんばってもらわねばの。もう一人…いや、二人は…!」
「…お義父さん…大丈夫かなぁ…?」
*****
「ただいま。」
「お帰りなさい父さん!」
「ただいまぁ!ご飯!肉!」
「お帰りなさい!お義母さん!」
「た、ただいまー…」
「よかった…!無事ですね!お義父さん!」
「イルカは…!?」
「あ、今、三代目といっしょに遊んでます!」
「ええええええええええ!?」
「そうか。報告が楽だな。」
「イルカいいなー?遊んでもらおうっと!」
「またやったのかー!?駄目だっていったじゃないか!」
「うみの。とりあえず風呂に入ってきた方がいい。服が泥だらけだし、中にも入ってしまっただろう?急ぐ必要もなさそうだ。」
「挨拶ぐらい…いや、でも!匂いとか…!…そうですね…噛み傷もなんとかしないとだしな…。」
「お風呂沸いてます!」
「では、うみの、先に入ってくれ。」
「は、はい…。…っ!?」
「…無理そうだな。では、すまないカカシ。うみのと俺の着替えを。」
「わかった!俺も手伝おうか?」
「そうだな。…薬はいつものが…」
「わー!?だ、大丈夫ですから!」
「だが、歩けないだろう?体を洗うくらいなら、カカシで馴れている。奥方も待っているだろうし。カカシも忍犬を洗うのが上手いから、大丈夫だ。」
「でも!…ああでも!三代目待たせるわけにも…!?」
「父さん!薬持ってきたよ!」
「ありがとう。カカシ。…うみの。」
「…お願いします…。」
「…お義父さん。がんばってくださいね…!!!」
「なんだかわからないけど。ありがとう…?」
「じゃ、着替え持ってくるねー!」
「では、行こうか。」
「うぅ…!はい…。」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
じいちゃんのぬこ繁殖計画は始まったばかり…!?
因みに一生懸命イルカ父を洗うふさふさとちっさいふさふさでしたが、 結局風呂場に母ぬこが奇襲しに来て更に酷い目に会ったり合わなかったり…。
…イルカ父の明日はどっちだ!?
ではではー!ご意見ご感想などお気軽にどうぞ!!!


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