もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。 「あのね?いーっぱいいーっぱいいた!」 「そうか」 「だからね!ぜーんぶ獲ってきた!すごい?すごい?」 「そうだな。イルカ君は俊敏で筋がいい」 「コレおいしい?めーってなく!もこもこ!でもちょっと臭い…。おいしいかなぁ?」 「どうだろう?成長しきる前なら癖がないが、ここまで育っていると調理法に多少の工夫が必要か…?」 「ふぅん?」 「「「「「「メェエェェエエエ」」」」」」」 「えへへ!どれがいいかなぁ?肉がいっぱい!」 「ふむ…そうだな。熟成が必要だし、全部一度に処理するよりは、とりあえずはしばらく生かしておいて…」 「わあ!ちょっと待った!止めてくださいよサクモさん!ってどっからこんなに羊が!イルカ!勝手に獲ってきたらダメだろう!」 「うぅー!山にいっぱいいた!なんでダメ?珍しいのに!」 「山に!?いや羊は普通山にはいない、よな?まさかうちのが…!?」 「父さん!商店街のイベントで羊が輸送中に事故って大量に行方不明になったって!イルカかお義母さんは!?あ!いた!」 「おかえりカカシ!めーがいっぱい!すごい?すごい?」 「うん!ありがとう!イルカ!コレで間に合うよ!」 「そうか」 「…ってことはこの羊は…?まさか、う、うちの嫁さんが襲ったなんてことは…!?」 「商店街のふれあいコーナーに運ばれる途中だったんですけど…何者かに奇襲されて事故って、羊毛製品は奪われて、羊は逃げちゃったって。お義母さんかイルカならすぐに捕まえられるだろうからって三代目がおっしゃってました。だからお義母さんが襲ったんじゃないと思います!」 「そ、そうか…よかった…!ってよくない!イルカ!この子たちはお仕事で里に来てるんだ。おうちに帰してあげないと」 「なんで?おいしそう!食べたい!」 「だーめーだ!これは獲物じゃなくて迷子!それにこんなにたくさんいても困るだろう!」 「葉っぱ食べる。しょりしょりしょりしょりーってずーっと食べてる。青虫みたい!でもめーって鳴く!皆纏めて連れてくるの楽しかった!ずーっとしょりしょり!」 「…世話が楽しくなっちゃったんだな。でもな?この子たちがいないと、商店街の皆が困っちゃうんだぞ?いっつもお肉おまけしてくれてるお肉屋さんのおばちゃんも、魚屋さんのおじちゃんも、八百屋さんのおばあちゃんもみーんな困るんだ」 「うー…肉…。でも皆困るなら我慢する…」 「えらいぞ!イルカ!他のお肉ならたくさん用意するからちょっと待っててくれな?」 「なら俺が」 「サクモさんは働きすぎです!明日も任務でしょうが!」 「だが」 「数は全部揃ってるみたいです。問題はお義母さんかな…?チビたちもいないですよね?」 「お散歩行ってくると言っていた。オヤツも持っていってはいるが…」 「ありがとうございます。サクモさん…。でも休暇はきちんと休んで…って。ちょっとまて!うちのがうろついてるなら今のうちになんとかしないと…!」 「呼んだー?ねぇねぇ!もこもこいっぱい!食べていーい?」 「…遅かったか…!だーめーだ!これは獲物じゃないの!」 「えー?でもおいしそう!」 「「「うぅぅぅ…!」」」 「ああこら!羊を狙わない!チビたちは手を洗ってきなさい!イルカ。この子達連れて商店街に行くぞ!」 「肉!」 「ダメだって!あれ?サクモさん?わー!こら!降りなさい!」 「「「ヤ!」」」 「ヤじゃない!お前たちもう大きいんだからサクモさんが重いだろう!」 「いもーと!めー連れて一緒に行く?ふさふさも一緒に行けばいいと思う!」 「「「いう!」」」 「式はもう飛ばしました!窃盗団も捕獲できたみたいです。積荷が羊だと思わなかったみたいですね…」 「な、なるほど。それで。…なんでイルカとさりげなく手を繋いでるのかなー…?」 「では俺が行こう。奥方は、うみのと一緒に待っていて欲しい。おやつは足りただろうか?」 「美味しかった!もっと!」 「では冷蔵庫にチーズムースが入っているから、うみのと一緒に食べていて欲しい」 「わかったー!いってらっしゃぁい!」 「こら!ちょっぐえ!首を!引っ張ったらダメだって…!」 「じゃ、行こっか?」 「ひつじ?しつじ?めー!」 「そうだね!連れてったら任務完了だけど、もうちょっと羊見せてもらおっか?」 「にゃ!めー!めー!」 「父さんは…重くないの?」 「馴れた、と思う。良い修行になる」 「えーっと。そっか。とりあえず柵に入れるまで見ててね?食べられちゃうと困るから」 「そうだな」 「おでかけー!おでかけー!いもーとも楽しい?」 「「「にゃ!」」」 「初詣もお義父さんいっしょだったし、どうせなら初デート…!」 「カカシと一緒におでかけー!えへへ!」 「羊か…たまにはいいかもしれないな」 「父さん。羊が怯えてるから」 「そうか」 「めーめーめー!…食べるの今度にしようっと!」 ***** 「おお!よかった!ありがとよ!あんな所で逃げたんじゃ、殆どが狼にやられちまったんだとばっかり…!全員無事とは流石木の葉だ!」 「ある意味狼より危険なイキモノが先に見つけてくれたので」 「まあなんでもいいやな!報酬ってのはさっき支払ったが、礼だ!そっちは…お前さんの彼女かい?隣にいるのはオヤジさんか?なんだか細かいのもいるが」 「えーっと。婚約者と父と、婚約者の妹です」 「へえ!忍ってのは婚姻がややこしいっていうが、そんなにチビから決まってんのか!」 「出会ったのが早かっただけですよ?それに誰かに決められたわけじゃないんで」 「ほうほう!男前な息子じゃねぇか!な!父ちゃんよ!」 「俺に似ず、賢く強く育ちました」 「親馬鹿だなぁ!まあわかるよわかる!あんたに似て男前だよ!…っといけねぇ!礼だった!けったクソ悪い盗人共から取り返してきたんだ!いーい毛糸だぞ!どうだい?好きなの持ってってくれ!」 「え!でもこれってイベントのなんじゃ…?」 「ああ、戻ってこねぇと思ったから次のを手配したんだ。護衛もちゃーんっとあんたらの仲間に頼んださ!ケチがついちまったから売りもんにはしたくねぇしな。だからそういうのが嫌じゃねぇなら、ケチくせぇこといわねぇからたーんと持って帰ってくれ!」 「ふわふわ!めーのに似てる?でも臭くない!」 「ああ。羊ってのは皮膚から湧く脂がくせぇけど、毛糸はちゃーんと洗って紡いであっから大丈夫だぞ!」 「どうしよっか?イルカが捕まえてくれたから、好きなの貰ってマフラーとか作る?」 「まふらー?もこもこほしい!」 「そっか!じゃ、何色がいい?」 「これ!カカシの目に似てる!綺麗!」 「それじゃコレを…イルカと一緒に巻きたいから…」 「おう!そんじゃコレ全部持ってってくれ!あとこっちの黒いのもな!揃いで編んだらいいんじゃねぇか?」 「え!でも俺は!」 「いーからいーから!あとはそっちのオヤジさんは?」 「…三つ子には何が似合うだろう?」 「ちびっちゃいのに別嬪さんだな!へへ!役得じゃねぇか!どうだい?この赤いのとか!今年の新色なんだ!似合うぜきっと!」 「そうか。ではそれを」 「あーあー!財布は仕舞えって!金なんざいらねぇよ!ほら!アンタは…そうだな。緑の持ってきな!」 「…ありがとうございます」 「おう!こっちこそありがとよ!気が向いたら俺んとこ遊びに来てくれ!」 「いく!おいしそう!」 「えーっと!機会があれば!」 「じゃあな!こいつらが帰ってきたからにゃあおめかししてやらねぇと!またきてくれよ!なんなら毛糸も持ってってくれていいからな!」 「はーい!」 「…マフラーと手袋も編めちゃうね?」 「三つ子はセーターもできるかもしれない」 「おしょろい?」「ふしゃふしゃも?」「もこもこ!」 「…そうだな。今編んでいるモノとあわせて用意しよう」 「父さん…たんすにも限りがあるからほどほどにね?」 「そうか」 「めー…いっちゃった…」 「おめかししたらまたでてくると思うから、もうちょっとしたらまた見にいこうね?二人っきりで」 「にゃ!そうする!もしゃもしゃしてるのみる!」 「では帰ってオヤツにしよう」 「そうだね!」 「もしゃもしゃ絶対絶対みる…!」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。 新年なので。 ではではー!ちょっとでも楽しんで頂けますように…! |