父ちゃん奮起する(肉食獣のいる生活もしも編)

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。


「サクモさん…」
「ああ、おかえり。うみの」
「こ、これは?」
「地図の描き方を。それから天候の予測についてと、野営時に必要な…」
「「「んなぁ!」」」
「うんうん。よくできてる!えらいぞ!…ってそうじゃなくて!」
「五大国の位置関係と、水源と潜伏可能な隠し家の場所はもう覚えた。彼女がカカシに絵を描かせていたらしい。喜んでいたと」
「…そうですね…。でもですね!絵を描くって多分そうじゃなくて!イルカもひょっとしてできちゃうのか…!?」
「ああ、そういえばイルカ君なら」
「お義父さんお帰りなさい!」
「父ちゃん!…じゃなくて、おとーさんお帰りなさい!」
「え!?カカシ君が二人…!?じゃなくて!変化か!」
「えへへ!すごい?すごい?そっくりだって先生にも褒められた!カカシ君となかがいいんだね?って言われた!」
「すっごく上手だよ!後は外見だけじゃなくて癖とかも覚える練習かな?」
「にゃ!覚える!カカシはねぇ!寝る前にちゅーするとふにゃーってなってすっごくかわいくてかっこいい!あとぎゅーってするとドキドキしてイルカもドキドキ!」
「イルカ…!」
「にゃ?ぎゅー!えへへ」
「イルカが…!イルカがなんか甘酸っぱいこと言ってる…!?そんなまだアカデミー生なのに…!」
「さて、イルカ君も帰ってきたことだし、鉱脈と水脈の読み方の復習にするか」
「はぁい!」
「俺もどうせならしばらくイルカに変化しとこうかなー?イルカがかわいいからってちょっかい出すやつをあぶりだしておかないとね!」
「あぶりだす…?あぶる…じゅーってする?」
「うーん?じゅーの前に幻術掛けて洗いざらい吐かせた後、それなりにダメージの残る方法できっちり落とし前付けさせないとね!」
「ふぅん?わかんないけどがんばって!」
「うん!」
「ちょっと待ちなさい!その、他里からの侵入者ならまだしも…!」
「安心してくださいお義父さん!俺のイルカには指一本触れさせませんでしたから!」
「そ、そうじゃなく…ちょっとまて!なんで過去形!?」
「やっつけたもんねー?」
「ねー?」
「「「にゃ!」」」
「ああ、そうだな。復習は大事だと本にも書いてあった。一度読めば覚えられると思うんだが、繰り返すと良い事があるらしい」
「サクモさん…。色々となんかちがう!なんかちがいます!」
「そうか。手持ちの金が切れたときは、適当に鉱脈を土遁で抉って、火遁の応用で精製して売っていた。原石や金塊にするよりも、装飾品に加工した方が値がいいから、カカシだけでなくイルカ君たちにも教えておこう」
「あーやってましたね。露天で売ってたら、駆け出しのデザイナーと間違われて危うくパトロンつきかけましたっけ」
「そう、だったか?」
「…パトロンになるから君をとかいいながら、如何わしい宿に連れ込まれそうになってたじゃないですか!それも路銀が尽きたなら言えばいいのにふらっといなくなるから、必死で探したんですよ!何やってるのか見てれば、あんなのについてっちゃうし!」
「そういえばそんなこともあった、か?」
「ええ。何度も。依頼人に寝室に連れこまれかけたり、ターゲットに別の意味で襲われかけたり!もうちょっと警戒してくださいよ!」
「父さん…!買い物に行っただけで変な人に声かけられたりしてるけど…!」
「ふさふさ?ふさふさ危ないの?ごはん食べた?お昼寝する?」
「いや。大丈夫だ。…警戒、というと?」
「…今度じっくり話しましょうね?」
「そうか」
「「「んなぁ!」」」
「あ、チビたちかけてる!イルカもできるもん!」
「そうだね!俺も!」
「楽しそうだな」
「そうですね…。もっと俺が色々ちゃんと考えないと…!」


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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。
ではではー!ちょっとでも楽しんで頂けますように…!

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