もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…(中略)…勢いあまってアップしておきます。 「すまない」 「は、はたけ上忍!どうされましたか?先日の引っかき傷だらけの捕虜なら既に記憶処理して収監済みで…」 「いや。…息子の婚約者に不埒な真似をしようとした者がここにいる」 「な…ッ!そんな命知らずが…!?」 「いやちょっと待てよ!婚約者…?はたけ上忍の息子さんって確かまだ十歳かそこらでしたよね?」 「ああ。随分と早く伴侶を見つけた。きっと幸せになるだろう」 「そうですか…!そりゃよか…って、いやでもですね?おい?そんな年齢の子どもいたか?草かもっていうヤツももう二十歳は過ぎてたよな?」 「アレじゃねぇか?今日来た。延々と気色悪ぃこと言ってるのがいただろ?駄々漏れだから聴取は楽だが、聞いてるだけで胸が悪くなるような…」 「…そうか」 「ヒィッ!?」 「さ、殺気…が、はたけ上忍…!おちつい…」 「三代目には許可を頂いた」 「え、あ。これ、処理の許可証…!」 「どうぞ。ご案内は…?」 「大丈夫だ。…すぐに処理する予定だが、もしかすると少し煩くするかもしれない。音声記録を再生するときには、気をつけて欲しい」 「はははははは!はい!どうぞ!ええどうぞ!ごゆっくり!」 「手間を取らせる」 「行っちまった…!大丈夫だよな…?許可証あるし。部隊長、今別件の拷問中だろ?ど、どっかで会うよな?」 「ありゃ止めても聞かないからだよな。許可っていってもさ。…止めようがないだろ?里最強を怒らせたヤツが悪い!」 「そうだよな!俺たちじゃどうせどうしようも…」 「しっかし誰なんだよ…。はたけ上忍の子どもの婚約者って…?確かもう中忍だろ?男の子…だったっけ?」 「愛されてるよなー…。それにしても親馬鹿伝説、ホントだったんだな」 「そうだな…。婚約者ってだけでアレだろ。本人はどんだけ大事にされてんだろうな?」 「…考えるの、止めようぜ?明日録音再生すること考えるだけでウツだよ…」 「だな…」 「「はぁ…」」 ***** 「あ、はたけ上忍!どちらへ?直接尋問が必要な案件でもできましたか?」 「許可は取ってある。…処理しなければならないモノができた」 「そうですか!はたけ上忍にならすぐ吐くでしょうね!はは!」 「そうだな。吐いても吐かなくても…」 「…珍しく本気ですねぇ?それで?」 「すまない。処分も任されているが、持ち帰って処理してもかまわないだろうか?」 「はぁ…。隊長の頼みならしょうがありませんね」 「ありがとう」 「暗部を抜けて随分たちますが、あなたほど拷問が上手い人もいませんよ。滅多に本気にならないくせに、本気になると誰よりも鋭くて…冷徹だ」 「そうか」 「ですからいつでも…俺たちの元へいらしてくださって構いませんよ?まあ里がアナタを中に留めたがらないでしょうが」 「そうだな。カカシやイルカ君に手を出す輩がいるのなら、里から出ずに守れる方が…」 「ほんっと大事な人のことだけで一杯ですよね…!側に俺みたいな優秀なのがいるんですよー?どうですか?俺なんか!お買い得ですよ!アナタはいくつになっても綺麗で…」 「そうだな。里には優秀な人材が揃っている」 「はぁ…相変わらずで。まあいいですよ…。アナタが聞くのはうみの先輩と奥様の言葉だけ。ああ今は息子さんもですかね?」 「カカシは、良い子に育った。いずれは里を守り、支えていくだろう。イルカ君と一緒に」 「…アナタは、笑っている方がいい」 「そうか」 「行きましょう。今新人が拷問を担当してるんですが、中々筋が良くてね。あの幻術をかけたのはアナタですか?」 「いや。カカシが」 「相当怒り狂ってたんでしょうねぇ?手加減なしで頭の中身を引きずり出したもんだから、重要事項を聞き出すのに苦労しましたよ。まあ新人がその辺りが得意でね」 「そうだな。多分、俺も、怒っている」 「…!くく…ははは!いや、本当に珍しい!みたかったなぁ…アナタの拷問!きっと凄まじく苛烈で残酷なまでに効率的でしょう!さ、着きましたよ。ここです」 「なるほど」 「部隊長!…え…!?白い牙…!」 「許可証をお持ちだ。ソイツを渡してくれ」 「し、しかし!」 「聞こえなかったのか?早くしろ」 「…いえ。では」 「これが、聞き取った内容か」 「え、ええ。どうやら子どもばかりを今までも何人か。幻術を掛けてその、玩具にするつもりだったようです。記録媒体も複数設置していたという報告が来ています。それから捕縛用の仕掛けも…」 「ああ、イルカ君ならこの手のトラップは回避できるな。すぐに気配に気付いて狩っているだろう。他の被害者は?」 「…記憶を消されているものが殆どかと。妄想する方が好きだったようで、その、弄繰り回したものの、肝心な行為にまでは至っていないかと」 「そうか。…では壊してしまっても構わないな」 「え?」 「コレを壊しても、誰も困らないな?」 「あ、の?」 「いいから、渡せ」 「ですが!コイツは!」 「痛みがいいか、それとも五感を狂わせるか…?…コレの写しを」 「わかりました。…おい。早く複写してこい」 「は、はい!」 「変わりませんね」 「そうか」 「誰よりも美しくて、誰もが魅了されるのに、誰にも関心がない。…うみの先輩が羨ましい」 「少し、眠らせるか。耳障りだ」 「どうぞ。ああ。そこの袋にでも詰めてってください。防音も完璧で匂いも漏れません」 「貰っていく」 「では、いつでもいらしてください。ここに」 「う、写しです!」 「ああ。ありがとう」 「い、え…」 「では」 「…驚いたか?」 「は、い」 「綺麗な…色っぽい笑顔だろ?あの人はな、滅多に笑わないし怒らない。そのくせこういうときだけああして最高に艶っぽい顔するんだ」 「そうですか…。あの、アレの処分は、我々が行わなくても?」 「火影様の印つきだぞ?ムリムリ。第一一度あの人が怒ったら、誰も止められない。止められるとしたら亡くなったあの人の嫁さんか、うみの先輩か、それか…息子さんも今回の件じゃ当てにならないし」 「この案件は凍結、ということですか」 「そうなるだろうな。報告書は上げてくれるさ。事実だけを淡々とな。…なにをしたかは教えてもらえないだろうが」 「そうです、か」 「まあお前は才能がある。特上だって夢じゃないぞ?見事だった」 「ありがとうございます…」 「まあそんなに落ち込むな。あの人はどこもかしこも特別製なんだよ」 「そ、そうですね。気配にすらまるで気付けなかった…」 「今日は奢ってやるよ。…あーあ。それにしても…分かってないのは分かってるんですけどね。連れない人だよ全く」 ********************************************************************************* 子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを(中略)出来心でアップしてみる。 ふさふさは大変ご機嫌斜め。 ではではー!ちょっとでも楽しんで頂けますように…! |