鬼…子猫の霍乱（肉食獣のいる生活もしも編）

もし肉食ぬこと子どものころ会ってたらどうなってたかなぁという妄想続きをさらにどんどん…（中略）…勢いあまってアップしておきます。

「これは…これ全部調薬するんですか…！？」
「ワクチンの方は医療班が製造中だがな、もう発症しちまった連中は対処療法しかないからね。薬はいくらあったってたりないさ」
「だからってコレを一人でやってたんですか…」
「医療班は治療で手一杯だよ。カカシのおかげで大分被害は食い止められたけどね」
「カカシ君が？」
「感染したと思しき任務についていた忍を全員申告してきてね。それに症状も事細かに記録してくれたから助かったよ！」
「流石カカシ君…！冷静さとか本当に凄いけど…いろんな意味で心配だ…」
「あとは片っ端から隔離して病院ぶち込んで、それからバンバン治療すりゃいいだけだ。今の所重症化しやすい子どもも年寄りもいないしね。」
「そうなんですか。それなら良かった…！」
「…今だから言うが、カカシが一番心配だったんだよ。イルカはこの時期丈夫なんてもんじゃないからね。大方翌日には大人しく寝てられなくて暴れだすだろうと思ってたが」
「えぇ！？…まあ確かに丈夫ですけど！うちの子だってまだチビすけで…！まあこの所大分おにいちゃんらしくなってくれてはいますけど！」
「イルカはいい子に育ってるねぇ…将来楽しみだ。かわいいし」
「そうでしょうそうでしょう！妹の世話も良くしてくれるし！まあサクモさんにはりついて離れないんですけど…任務以外では」
「イルカはいいんだ。カカシだカカシ！まだチビすけのくせに無茶するから…！ったくなんなんだい！あの親子は！サクモさんは自分の苦痛に鈍いからそれはそれで厄介だし！」
「あー…その、前からなんです…。元々風邪なんてめったにひかないですし、引いても多少熱があるくらいなら普通に任務にでようとしますしね…」
「昔っから変わらない…！ベッドに括り付けたい位だよったく！」
「それはー…その。実行しそうになったことがあるのでわかります…。まあ今はチビたちがいればおとなしく眠ってくれると思いますが」
「そう願いたいね！里の稼ぎ頭と将来有望な子どもたちだ。セットできっちり面倒見てやるんだから後で礼は弾んでもらうよ！」
「は、はい！…えーっとその！？」
「サクモさんの出し巻と酒で手を打ってやる。…まあ後はこれだね」
「丸薬ですか？作るのは」
「煎じ薬でもいいんだが、手が足りないからね。そっちの方が管理もしやすい」
「では俺が。組成を」
「話が早くて助かるよ。こっちが初期の患者用。こっちが治りかけのときに飲んでもらう」
「…相変わらず処方が絶妙ですね…！」
「アンタほどじゃないよ。医療忍術は得意だけどね。だから処方も手を加えてもらっていい。…研究棟でまた嫌味言われちまったばっかりだ」
「へ？嫌味？」
「うみのさんはいつきて下さるんですか？だと」
「あー…まあ暗部の教習のときにはまたお邪魔しますよ」
「嫁の世話で手一杯だから今度にしなと伝えてあるけどね。あいつらまた目の色変えて迫ってくるだろうから、資料まとめて渡してとっとと逃げた方がいいだろうね」
「うちの薬はそんなに特殊って訳じゃないんですけどね…」
「材料はな。…あれだけ見事な処方を、私はあんた以外でみたことがないよ」
「はは！そんな大げさな！」
「ま、作業片付けたら私も聞きたいことがあるんだ。付き合ってもらうよ。…まずはコイツをやっつけてからだけどね」
「はい！…解熱と消炎と…ああこれならこうした方が」
「ふむ…なるほど。やっぱりもったいないねぇ。引き離したらサクモさんが大変なことになるからってのも重々承知してるが」
「まあそうですね…あとうちの嫁さんのこともありますし。必要があればまたお邪魔しますよ」
「ぜひそうして欲しいね！薬剤の質の向上は、生存確率にも影響する」
「そうですね…暗部の連中つれてコレが片付いたらまたお邪魔します」
「楽しみにしてるよ。今私が面倒見てる子がいてね。その子が中々筋がいいんだ。どうせならアンタの調合も学ばせたい」
「喜んで。…サクモさん早く治ってくれるといいんですが」
「そうだね…三つ子たちが無茶をする前になんとかしたいさ」
「そういえば、うちの子なにかしたんですか…！？」
「結界破り未遂と、目一杯威嚇された位だよ。いつものことさ」
「…まさか…！」
「ただ今回は結界の向こうでサクモさんが止めてくれなきゃ家ごと壊れてたかもしれない」
「後でよく言っておきます！なんてことを！」
「あの人は本当にモテるねぇ…」
「そ、そういう問題じゃありませんよ！うちの子はまだチビで！だからその！」
「はは！からかって悪かったね！とっとと片すよ！」
「は、はい！」

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子ぬこイルカと母ぬこと苦労する父続きを（中略）出来心でアップしてみる。
父ちゃんがんばりちゅう。
ではではー！ちょっとでも楽しんで頂けますように…！