王子様?の苦悩

「旅に出たい…」
「なんだよ?どうしたんだよ?」
「…ココにいたくないんだ!」
「アホか!仕事中だぞ!?…安心しろ。あと5分で就業時間…」
「うぎゃあ!あ、あ、あと5分で!?」
「…そうか、そっちか」
「どうしよう!?なぁどうしたらイイと思う!?」
「まあ、あれだ。…諦めろ!」
「いやだー!」
「あのぅ…イ、イルカせんせは…?」
「ほら、来たぞ!」
「うぅ…!」
「イ、 イルカせんせ!あの、今日は、これ…!」
「あり、がとう、ございます…」
「あ、あの!俺…!」
「ひっ!?」
「あ、ごめんなさい!怯えさせたいわけじゃ…!」
「わー!?泣かないで下さい!」
「…し、失礼します!」
「今日は何だ?…っつーかあんだけ図体でかい男が乙女走りって…」
「…匂いからして…揚げ物かなぁ…。あ、とんかつ弁当…。走り方はあれだ。いつもあんなだ」
「美味そうだよなぁ…アレが作ったんだって思わなければ」
「なんでだろうなぁ…どうして俺ははたけ上忍に…!?」
「あれだろ。この間道端ではたけ上忍がくの一に集られてるの助けたからだろ」
「助けたって言うか…!だって!あの時はあからさまに泣きそうな瞳でこっちみるから!」
「だから、だろ?…お前、上忍待機所でなんて呼ばれてるか知ってるか?」
「聞きたくない…」
「王子様だとよ。良かったな!良く出来た嫁になりそうだぞ!男だけど」
「で、でも!この間なななななんかわかんなけど!任務帰りっぽくて!そんで…いきなり押し倒されそうになって…!お詫びにって毎日弁当…!俺の嫁さんになる人は、俺を襲ったりなんかしない!」
「…あー…そっか。そうだよなー?なんか、納得した」
「するな!そんなの!…なぁ、どうしよう!?美味いからもったいないんだ!」
「…食え。っつーかお前、今まで食ってたんだろ?その時迷わなかったのかよ!」
「うぅ…!弁当箱、洗って返しに行くのがまた…!」
「弁当箱も律儀に…そうか…」
「うっぅっ…!どうしたら…!」
「あれだ。ソレ食って寝ろ。そんでよめにいけ。お前が」
「いやだー!俺はかわいいよめさんとわんことにゃんこと子どもをやまもり!」
「不用意な発言は慎んどけ?…いざという時にはらまされんのはお前だぞ?」
「ひいいいい!?なんだよそれ!?」
「あ、俺帰るわ。イルカ」
「なんだよ!」
「…今度会うときに別の世界に足を踏み入れてても、俺は一応同僚でいてやるよ」
「慰めになってねぇー!!!」
「じゃあな!」
「うらぎりものー!なんでこんなにドキドキするのか相談に乗れー!!!」
「…まんざらでもないくせにいい加減にして欲しいよなー?」


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巻き込まれがた恋愛のプロイルカてんてーにしてみる。
ヲトメは時にキバを向くー…!っていうか、ごうピー未遂…!?
えー…ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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