お歳暮(毒暗部)

「うお!?なんだこれ!?」
「あ、おかえり」
「なんでこんなに沢山お菓子が…!?」
「食べたいなら食べていいよ?」
「…なんかの罠か!?」
「んー?罠っていうか、困ってるっていうか」
「まさかまた鼻血の人…!?」
「おせいぼ?とかなんとかいう習慣があるらしくて、どんどんよこすんだよね」
「忍にしては珍しいよな?三代目とかは別だけど、普通そんなに送りあったりしないだろ?第一普段里にいないのにどうやって…?」
「お勧めを片っ端から送ったって言ってたけど、ま、こんな仕事してればツテはできるしねぇ?」
「美味そうだけど、なんか怖いよな…」
「ま、これのおかげで任務についてこなくなったからいいかもね」
「今までついてきてたのか!あの状態で!?」
「そうね。俺の方が早いから時々追いきれなくなってたみたいだけど、遠くから見てるのよ。よく」
「こわっ!?あの、なんていうかさ、あの人大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないだろうねぇ?」
「何でお前にくっついてまわってるんだろう?心の病じゃないのかな…?激務できっと…」
「そうねぇ…まあ元々腕はいいんだけど、色々あったし」
「そっか。じゃあ無碍にもできないよな」
「ま、食べますか」
「そうだな。あとお返ししなきゃ!それに…」
「それに?」
「…食いすぎになるから鍛錬増やす」
「ああ、それはいらないでしょ?」
「え?なんでだ?」
「寒いじゃない。最近」
「そりゃそうだろ。冬だし。あ、冬なら代謝が上がるってやつか!」
「帰ってきたら結構すぐ布団かこたつでしょ?」
「うっ!その、鍛錬は朝してるぞ!ちゃんと!」
「だからつい襲っちゃってるじゃない?」
「へ?…えーっと、昨日した、一昨日もその前もその更に前も…なんか腰が痛いのはお前のせいじゃないか!」
「えー?だっておいしそうなイルカが悪いでしょ?」
「なんでだ!俺はただ寒いから節約のために…!…ちょ、ちょっと運動不足かもしれないけど!」
「そうね。食べ過ぎたら運動でしょ?やっぱり」
「わー!?やっぱり罠なんじゃないかー!?」
「テンゾウにお礼なににしようかなー?」


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毒暗部。
寝オチしすぎて恐ろしい。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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