カキ氷マシン開発秘話(かぼちゃのてんぷら)


「これでいーい?」
「あ、うん!そんなもんだな!そこ置いといてくれ!」
「凄い量だけど…これ、どうするの?」
「カキ氷マシンの試作に使うんだ!」
「…ふぅん?こんなに一杯氷食べちゃうの…?」
「わー!?違う違う!一度に処理できる量を増やしたから、それが正常に動作するかどうかだけ確かめたいんだ!」
「それであんなに氷大量に運んでたのね…」
「夏場の職員室は暑いんだ!受付も!」
「んー?ま、そうね。夏だし?」
「人の出入りが激しいから冷房なんてあんまり効かないし」
「そうね」
「そこで!これだ!今年の改造に改造を加えたかき氷マシンなら…!」
「…外見はあんまり変わってなさそうだけど」
「ふっふっふ!見た目のコンパクトさはそのままに、大量に氷を処理できるようになったんだ!」
「…へー?」
「びっくりするぞ!えい!いっけぇ!」
「…っと!へー?ホントだ。結構すぐできるのね」
「従来型の3倍の速さなんだ!」
「そういえば去年のよりちょっと早い?」
「…氷を削る速度を早めると、カキ氷マシン自体が熱を持つし、削った氷が飛び散るのも悩みの種だったんだよなぁ…!」
「今のところ大丈夫みたいだけど…色々考えてるのね…?」
「そうだな!…やっと…やっと完成だ…!」
「おめでとー。で、この氷どうするの?」
「へへ!手伝ってもらったし、まずはお前が食え!この間一番に食ってもらうって約束したもんな!」
「甘いもの好きじゃないんだけど。…じゃ、氷そのままもらうね?」
「おうとも!あ、でも抹茶とか渋いのも取り揃えてあるから、好きなシロップ使っていいからな!」
「…そうね。ほんっと食べるの好きだよねぇ?」
「いつかは任務先でも簡単にかき氷が食えるマシンも開発したいよな…!」
「…んー?音が結構出るし、チャクラも使うし、氷なんて早々作れないから無理じゃない?」
「問題点はそこなんだ!」
「第一、イルカに任務なんてくるの?」
「うっ!ま、まあ、そうなんだけどさ…。お前、結構任務多いだろ?」
「ま、ね?一応上忍だし?」
「…暑い日も何にも言わずに頑張ってるもんなぁ…せめて俺ができること、がんばるから!」
「ん。ありがとね?かわいいこと言ってくれちゃって…どうせならイルカそのものが食いたいんだけどねぇ?」
「よおし!開発に終わりなんかないよな!頑張るぞー!」


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かぼちゃのてんぷら。
中忍は無意味に一生懸命でしたとさ。
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