「カカシー!!!寝室は終わったぜ!!!」 「ま、居間もこんなもんでしょ?」 「風呂場と台所は昨日片付け終わったしな!」 「…それにしても意外とキレイ好きだよな。お前。」 「えー?だってあんまり汚いとトラップ仕掛けにくいじゃん!」 「…それが理由かよ…。」 「さーって!あとは俺の秘密の…」 「秘密の!?ナニ隠してやがる!?」 「気にすんなって!ちょっとした…秘密倉庫の話だ!」 「気にするに決まってんだろうが!お前…いったいどこに…!?」 「言っちゃったら秘密にならないじゃん!」 「だったら今だって黙っとけよ!!!…一体ナニかくしてやがる!」 「ちょっとアスマ兄ちゃんをしとめるためのグッズとか、研究用サンプルとしてトラップに引っかかったアスマ兄ちゃんの 写真とかが置いてあるだけだよ?」 「クマ…哀れすぎる…!」 「じゃ、俺ちょっと片付けてくるから!」 「待て!…どこにあるんだよ!」 「しょうがないなぁ…俺とお前の仲だもんな!皆には内緒だぞ?」 「イイからさっさと案内しろよ!」 ***** 「風呂場…!?こんな所に…。」 「まずは…ココ押してココ押してコレ引いて後はココ回して…はい!」 「おわっ!?俺でも気付かないって相当だけど…これ、いつから…?」 「おととい!カカシの舞台が立て込んでるときだな!」 「俺が任務中に突貫工事したのか!?」 「驚くのはまだ早い…!これからすっげぇもの見せちゃうぜ!!!びっくりするなよー?…いくぜ!ライトアーップ!!!」 「おお!?…クマ…。」 「記念に…じゃなくて、貴重なサンプルとしてちょっと本体も展示してみたぜ!!!」 「何で門松とか鏡餅とかくっつけてあるんだよ!?イイからほどいてやれ!一体いつから…!?」 「そうだな!そろそろ昼飯だしな!」 「人の話しきけよ!」 「まあまあ。そう怒るなって!折角の年の瀬だぞ?」 「お前が言うな!」 ***** 「コレ美味いな…。」 「おせちの切りくず入りステキトン汁だぜ!!!ビタミンたっぷりで無駄も少ない…最高の料理だ!!!」 「まあ、何でもいいよ…。」 「アスマ兄ちゃんは?」 「さっき壁に向かってぶつぶつつぶやいてたからしばらくそっとしておいてやれ…。」 「?何か良くわかんないけど修行?」 「ある意味な…。いいからお前はさっさと食って俺とちょっと話をしような?」 「演技指導か?」 「…人生指導だよ!!!」 「そうかそうか!カカシのヤル気には脱帽しちゃうぜ!!!」 「俺はお前の無茶苦茶さに脱力してるよ…」 「そう褒めるなって!まあ、…コレを食え!」 「もが!…うぅ…来年こそは…!!!」 「カカシの演技をきちんと学び取って見せるぜ!!!」 「違うだろー!!!」 ********************************************************************************* カカシの叫びはどこにも届かなかったかもしれません…。 まあ、いつも通りの子イルカ。 |