「温泉…やっぱりいいよなぁ…!」 「そうね。はしゃぎすぎてこけたのは驚いたけど」 「ちょっと勢いが余っただけだ!広いから!ちゃんと倒れなかったぞ!」 「…ま、いいけど」 「それにしてもすごいなぁ!足も伸ばせるし泳げそうなくらいだもんな!湯船が全部石でできてるし、洞窟みたいだし、湯加減もいいし…!」 「ほんっとーに好きなのね。温泉」 「おうとも!温泉は温まるし、疲れが取れるし、体もほぐれて調子が良くなるし、ほわっとして幸せになれるし、美味いもんが一杯だし…!後で宿の周りのお土産屋さん見に行くんだ!」 「んー?なんだか分かったようなわからないような?楽しそうね」 「ようし!わかった!俺が温泉のよさをしっかり味あわせてやる!まずは…えーっとえーっと!?と、とりあえず…そうだな!ちょっとこの辺を見て回って…」 「…散歩、いきたい?」 「散歩っていうか…温泉から上がったら少し涼まないといけないしな!買い物ちょこっとしたら丁度もう一回入る時間に…」 「そうねぇ…?じゃ、ちょこっとだけ、ね?」 「そうだな!また温泉に入りたいし、あんまり時間掛かっちゃうとご飯に間に合わなかったら困るもんな!」 「そうねー?じゃ、手早く一回にしようか?」 「え?…っんむ…っ!?」 「ふ…こっちもほぐれてくれたみたい?」 「あっ!やめ…っ!お湯が…っ汚れるだろ…!うあっ!?」 「おっきくなったねぇ?…相変らず反応がずれてるけど」 「離せ…!温泉は温まる所で、お湯は汚したらいけな…あっ…っ!」 「まだ入ってないからねぇ…?もうちょっと我慢して?」 「やっ!離せ!でちゃう…!」 「んー?そうね。じゃ、ちょっとだけ」 「ひうっ!?やっ!やだ…っ!離せ…!いた…!」 「…お湯、汚しちゃダメなんでしょ?出ないようにしてあげる。零れたら…舐めてあげようか?」 「うぅー…!やだ…!離せ!温泉…!たまごに饅頭に牛乳にアイス…!痛いのなんて気のせいだ…!」 「なんかの呪文みたいだねぇ?…ま、いいや。入れるね?」 「あ、あ、あ…っ!」 「…ん、締まる…!こっち止めてるからかなー?ちょっと閉めるとこっちもきゅうって」 「いうなー!?そ、そんなこと…!ふぁっ!?やぁ…!」 「そーね。サクッと一回で、後で一杯入るんだもんねぇ?…じゃ、出るから捕まってて?」 「ふぁぁっ!んーっ!」 「ほら、ここなら出しても大丈夫でしょ?」 「あ…?シャワー…?」 「すごいぬるぬる。もう出ちゃう?」 「あぁっ!ふっ…!あっ…!んっ…!」 「…だめそうね?…イっていいよ?」 「あ、や…も…っ!んんっ…!」 「くっ…あ、もったいない。もってかれた…」 「ん、あ…」 「ふふ…気持ちよかった?」 「うぅ…気持ちいいけど、なんかちが…っ温泉…温泉なのになんで腰が痛くなるような目に…?!」 「イルカが可愛いからかなー?」 「なんでだー!?俺は…俺は自動販売機のアイスとビールとやすっぽいつまみで…」 「体洗ったらお散歩行こうねー?…その後、ご飯前にもだっけ?」 「痛い分、ちゃんと治すんだ…!温泉…!」 「温泉、しっかり堪能しないとね?ふふ…!」 ********************************************************************************* かぼちゃのてんぷらー。 おんせんで…余計な疲労を蓄積したりしなかったり? |