おんせんたいむ(かぼちゃのてんぷら)


「美味かった…!」
「そ?お腹一杯になった?」
「うーん?久しぶりに食糧食ったにしてはそこそこだな!…もうちょっと食いたいけど温泉…!」
「食べさせちゃって運動にするか、それとも食べさせる前に温泉連れ込んじゃうか、もういっそ今すぐ…?」
「よし!やっぱり温泉行ってからだな!牛乳飲んで温泉卵と温泉饅頭と…」
「…温泉からね。了解」
「へへ!温泉温泉!まず一回入ってから、ちょっと休憩してもう一回入って、それから飯食ってゆっくりしてまた入って…寝る前にもだな!」
「そんなに入ったら湯中りするよー?」
「うっ!で、でもだな!あんまり一杯こられないから、どうせなら入り溜めしとくんだ!肩こりも腰痛も温泉がきっとなんとかしてくれる!」
「そうね?腰痛に効くって書いてあったかも」
「最近なんかよく腰が痛くなるからな!しっかり治して帰らないと!」
「んー?そうね。ま、治るかどうかは自身がないかなー?」
「ちゃんとしっかり温泉に浸かれば治る!お前もしっかり温まるぞ!」
「温まるっていうか、温泉、本当にそんなに沢山入るの?」
「おうとも!なんだか分からない内にきちゃったけど、折角の温泉なんだから入り倒すぞ!」
「…ま、いいけど。腰痛の方は無理かも?」
「そんなに腰が痛いのか?お前も苦労してるんだなぁ…。とりあえず温泉!行くぞ!」
「そうね。…ま、貸しきりだし?好きに楽しんだもんがちってことかなー?」
*****
「なっ!?なんだここは!」
「脱衣所でしょ?どうしたの?」
「マッサージチェアーがない…!ピンポン台もアイスの自動販売機も…!」
「アイス食べたいの?後で食べる?自家製らしいけど」
「そ、そんなのは温泉で食べるアイスじゃない!あの安っぽくて変な色のアイスが…!」
「夕ご飯のときに頼んどくねー?…色々使えそうだし」
「…ここ、温泉なのか…?人がいないし、脱衣所にヘルスメーターもないし、ゲームコーナーも変なこけしとかタペストリーとかもない…」
「貸しきりなだけよー?ま、元々入れても2組らしいけどね。一日に」
「…温泉…でもこのにおいは温泉だ…!温泉まんじゅうすっごく美味かったし…!負けるな俺…!」
「何で涙目になるのかわかんないけど、おいしそ」
「とりあえず!温泉はいるぞ!」
「そうね。脱衣所でヤッてもいいけど後が面倒だもんねぇ?」
「脱衣所はカゴ2個しかないのにどうしてこんなに広いんだ…?」
「じゃ、おいで」
「うぅ…!温泉なんだから一緒だ!きっと!温まる!」
「そうねー?いろんな意味で温めてあげるから」
「お前も温まれ!そんで出たらやっすいアイス食うんだ!」
「…相変らず食べモノ系のこだわりが…。ま、いいけど。予約しとくし。アイス何味がいいの?」
「アイス…自家製…!きっと美味いんだろうなぁ…!!!」
「そこそこねー?…イルカのがずっと美味しいけど」
「折角の温泉だもんな!堪能しよう…!」
「そうして?俺もたっぷり堪能するねー?」
「おうとも!是非そうしろ!だって温泉なんだから!」
「…温泉、だもんねぇ…?色々…あ、走っちゃだめよー?危ないでしょ?」
「おおおおお!なんだこの広さ!」
「はしゃいでるみたいだし、隙狙っとこうかなー…?」


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かぼちゃのてんぷらー。
うっかり続いているような?

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