「うー…!熱いー…!でも寒いー…!」 「眠れねぇならせめて温かくしとけよ?」 「ああ、ありがと。ゆたんぽか。クマにしては気が利くね」 「うるせぇ!…あれだ。普段元気なのがぐったりしてっと心配だけどな。コイツは根っこが強いから大丈夫だって!」 「そう、だな…。前日まで雪合戦とか霜柱地下帝国との攻防戦とか言い出して早朝から里内うろついて霜柱踏んで回ったりり、わざわざ野外で大量のほうとう汁作ってみたりとかしてたんだし…!」 「…まだやってたのかソレ…」 「とりあえず熱は大分下がったし、チャクラの流れも悪くないか…」 「あれだな。流感ってのは万病の元だから、きっちり寝かしつけとけ!」 「当たり前でしょ!スペシャルだか何だかが食いたいからっていきなり家から出てこうとしてぶっ倒れるし、他にも…」 「もう、いい…あれだ。早く治さないとな…」 「うぅ…!カカシー…母ちゃんスペシャル…」 「分かったから待ってろ!うどんだよな?」 「カカシー…」 「なんだ?どうした」 「お腹減ったからって、どっかいっちゃ駄目だからな…!他所の悪い人に毛がもさもさになるって言われても危ない人かもしれないし…!」 「…お前のその妄想は何とかならいないのか…」 「イルカ。カカシなら側にいてくれるってよ!わざわざ休みまでとってんだから、おめぇは安心して寝てろ?な?」 「アスマ兄ちゃん…!冬眠しちゃうかもしれないのにご飯作れなくてごめんね…!」 「…だめだこりゃ」 「とりあえず、クマ!うどんくらい作れるでしょ?」 「あ、ああまあそりゃあな?イルカの母ちゃんにも教わってるし」 「ならとっとと作ってきて!」 「はぁ…まあしょうがねぇか。イルカー?ちょっとまってるよ!」 「側にはいてやるから、ちゃんと寝てなさいよ!」 「うん…」 「…ああもう!こんなに素直だと調子狂うったら!…それにしてもたちが悪い風邪だな。熱が下がらない…」 「カカシー…寒い…」 「えーっと!?とりあえず温めなきゃいけないんだよな!?」 「犬友枕とかカカシ枕がいいな…?」 「わかった!読んできてやる!」 「…言ってみるもんだなぁ!…へへ…!でも、だるいー…!こうしている間にも霜柱帝国の侵攻が―…!」 「ほら!皆連れてきたぞ!」 「イルカー!大丈夫か?」 「大丈夫だけど霜柱帝国とカカシの毛とク…アスマ兄ちゃんの冬篭り対策がー…!」 「いいから寝る!ほら、ちょっとだけ一緒に寝てやるから!」 「わー!ゴージャスだぜ…!犬友とカカシまみれー…!」 「はしゃぐな!寝ろ!」 「あったけー…おやすみー…」 「はぁ…心配かけるなよ?まったく!」 ***** 「おい!できたぞ!」 「空気読みなさいよクマ!寝てるんだから!」 「…うどん!うどんの匂いが…!」 「あーあ。起きちゃったじゃない!」 「おめぇがさっさと作れっていったんだろうが!」 「かあちゃん…?あんまりとおちゃん苛めちゃ駄目…!」 「…寝ぼけてるのか…。大丈夫だぞ?クマと真剣に戦うほどヒマじゃ…」 「今ちゃんと実況できないからだめー…!とうちゃん縛りの妙技がもったいないー…!」 「そっちかよ!」 「まあ、あれだ。寝ぼけてるみたいだから食わせて寝かせとこうぜ。ほれ!口開ける!」 「ん?クマが…うどん…!」 「俺はくまじゃねぇ!」 「食ってとっとと治しなさいよ!」 「…うん。ごめんな…?」 「いいから。ほら」 「ありがと…」 「まあ、あれだな。鬼の霍乱ってやつだな」 「こうやっておとなしくしてると普通の子どもなのになぁ…」 「そうだな…まあ、普通の子どもっつーかちゃんとした忍にしてやらねぇとな…!」 「そうだよな…!」 ********************************************************************************* 鬼の霍乱ー! …うどん効果で翌朝には完治!暗部はもちろん無事!クマだけが病を貰って苦しんだりして! ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |