「ひゃっほう!お祭りだぜ!」 「はぁ…浴衣姿で決めポーズ取られてもな…」 「もが!むぐ!」 「まずはたこ焼き焼きそばお好み焼き!そんでカキ氷りんご飴ときてベビーカステラに回転焼きに…!」 「食ってばっかりかお前は!」 「安心しろ!ちゃあんと射的もくじ引きも型抜きもやるぜ!」 「もがーもがー!」 「くそじじいめ…!小遣いはちゃんとお主にもやるとかなんなんだ!…まああの爺さんと一緒に行かせるよりはましなのか…!?」 「じいちゃんがこれないって行ってたけど、カカシもいるし、アスマ兄ちゃんもいるし、楽しみだな!」 「…で、クマ?まだ縄抜けもできないわけ?」 「うぐう!むぐ!」 「アスマ兄ちゃん…!縛られる姿…最高に似合ってるぜ…!」 「いい加減放してやれ。うるさいしそろそろ人通りが増えてくるだろ?」 「でもさ…アスマ兄ちゃんの魅力は縛られてこそ…」 「もがー!うがー!…ふんっ!」 「おー!凄いぜアスマ兄ちゃん!縄が千切れた!」 「イルカ…お前ぇどうしてそんな風に育っちまったんだ…!」 「ま、これは普通の縄だしね?よかったな。クマ。この間からコイツが作り始めた特製の縄だったら…」 「お前ぇまさか協力したりは…!?」 「…恨むならお前の父親を恨め」 「じいちゃんに褒められたんだ!あんぶ?の捕縛実験ってのもやらせてもらったんだぜ!今度是非アスマ兄ちゃんもその素晴らしい縛られ具合を…」 「ひっ!お、俺はちょっと用事を思い出した!ちょっくら…うぐ!」 「クマ。このままこの…イルカ特製捕縛縄を使って縛り上げられたまま縁日を練り歩くか、それともコイツの子守を手伝うか…選べ」 「おい箒頭!?目がおかしいぞ!?正気に戻れ!」 「アスマ兄ちゃん!いっぱい食おうな!俺アスマ兄ちゃんがもりもりカキ氷食ってるとこ見たい!」 「だ、そうだ。…さ、行くぞ?」 「う、くそっ…!」 「頭の痛みを耐えるアスマ兄ちゃんもきっと楽しいよな…!さっすがアスマ兄ちゃん!耐える男!父ちゃん力に期待大だぜ!」 「カカシも!一杯肉食ってもりもり毛を生やそうな!」 「毛はいらんと何度言ったら…!大体縁日はまずお参りに行ってからだぞ!」 「お!そうだったな!…父ちゃんもよく母ちゃんに叱られてたっけ…」 「遠い眼で懐かしむなよ…。お前の父親は本当に忍だったのか心の底から疑問だよな…」 「遺伝なのか…そうなのか…!コイツまでまさかあんな風になったりは…!?」 「へへ!お参り行ったら…一杯お祭り堪能しような!」 「はぁ…ま、たまにはいいでしょ」 「しょうがねぇか」 「おっまつっりおっまつっり!」 「「…その方が被害が少ないだろうしな…」」 ********************************************************************************* そっと子イルカ。 常に暴走する危険生物ということで…。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |