「イルカせんせー!」 「お!どうした?もう遅いのに。」 「あのね!あの妖怪がね!」 「またか!?誰かに被害は!?」 「違うの。イルカ先生の作ってた薬の元飲んじゃったの!」 「さっきの薬学実習室のか!明日の授業用の準備しといたのに…!」 「さっき忘れ物取りに言ったら、すごい勢いで飲んじゃって…それにね?なんだかもじもじしてるから!」 「放っといていいぞ!近寄るな!」 「でも!大丈夫?妖怪弱らない?顔が赤かったし何だか背中丸まってたよ?」 「…アイツは妖怪…みたいなもんだから大丈夫だ!」 「あのね!すごく沢山飲んでたの!それでも?」 「…見に行ってくるから。…ありがとな!」 「うん!先生も妖怪の世話頑張ってね!」 「あー…あぁ。」 「さようならー!」 「…行く、か…。」 ***** 「うふふふふふふふふ!イルカ先生の…味!舐めてよし味わってよし…!!!」 「気色悪いことするんじゃねぇ!大体これ実習用なんだぞ!どうしてくれる!」 「イルカ先生の作ったお薬飲んでたら…すごーく元気になっちゃっいましたあ!」 「知るか!あー!全部飲みやがったのか!明日の調合実習が…!」 「げ、元気になっちゃったから、イルカ先生に何とかしてもらいたいなあ…!!!」 「うるせー!兵糧丸もつくれないし、造血丸の材料もか!見本も…」 「身体が…!熱くて…!」 「今からか…間に合わせないと!受付は当番代わってもらうとして…!」 「お薬プレイ…!」 「黙れ!在庫はまだ…あ!足りないのあったかも!?くそっ!」 「媚薬は作らないんですね…!残念…!!!」 「…躾が足りないのは知ってたが…この駄犬が!踏んでやるからとっとと失せろ!」 「ああん!もっと!」 「式飛ばして届けてもらうしかないか…?」 「薬の材料なら俺が作ったのがありますよー!ほら!ほら!ほら!」 「…相変わらずどこからともなく取り出しやがって…!まあいい!準備するからよこせ!」 「ああ俺がやっときますよー!」 「…変なモノ混ぜるなよ!コレは生徒たちが…」 「俺が愛情と秘密のエキスをささげるのはイルカ先生だけです!も・ち・ろ・ん!濃厚な俺のエキスも…」 「黙れ!いいからほらやるぞ!」 「はぁい!!!お許し出ちゃった!」 「わっ!こら!ちがっ!うあっ!あ…んっ!!!」 「実はまだ秘密のお薬が…!!!」 「ひっ!あぁぁ!やっなんだ?熱い…」 「気持ちよくなりましょうねー!!!」 「くっ!失せろ!解毒剤…!」 「無いですよ?俺特製ですから!」 「この駄犬が!うぅ…っ!」 「最高の思い出にしましょうね……!!!」 「最悪だー!!!」 ***** 「本日は急遽特別講師の…」 「あー!妖怪!」 「イルカせんせーはー?」 「妖怪!昨日は大丈夫だった?」 「もっちろーん!イルカ先生が懇切丁寧にそれはもう全身余すことなく…!」 「イルカ先生ちゃんと妖怪助けてくれたんだ!」 「良かったね!妖怪!」 「まあなんていうか…愛されてるから?うふふふふふふふ…!」 「待てコラ駄犬!」 「あ!イルカ先生!起きちゃ駄目ですよ…?」 「ふざけんな!…皆ー!ちょっと待っててくれ!こいつ片付けてくるから!来い駄犬!」 「はぁい!どこまでもどこまでも…着いていきます!」 「黙れ!」 「ああん!ご、強引なイルカ先生もス・テ・キ…!」 「…妖怪とイルカ先生って凄く仲いいよね!」 「薬の実習何時からかなぁ?」 「イルカ先生怒ると話長いから他の先生呼んでこようよ。」 「そうだね!」 ********************************************************************************* 授業妨害?な変態。実は初犯でなく、気付かれないうちにこっそり自分のと入れ替えて持ち帰ったりしてたという…!!! どこまでも着いてくる変態は油断大敵という話? |