天然中忍奮闘記 ― 隠し事 変 ―

「…これでよしっと!…コレならきっと大丈夫だ!」
「何隠したの?今。」
「ええ!カ、カカシさん!任務だったんじゃないんですか?」
「早めに帰ってきたの。イルカが心配で。」
「お帰りなさい!ちゃんとお留守番してましたよ!あ!そうだ!ご飯は?食べましたか?」
「それ、なぁに?」
「…うっ…その、えっと…」
「見せて、くれないの?」
「え、う、あの!」
「どうしてお菓子なんかこんなに?いつもおやつ上げてるじゃない。」
「それ、ハロウィンの準備なんです…。」
「なにそれ?」
「ハロウィンは、お化けのお祭で、アカデミー教師の家で、お菓子かいたずらっていうと、お菓子を上げることになってるんです! 来週だからもう準備しておこうと思って…」
「つまり勝手にガキどもが入ってくるって事か…。しかも、いたずらって…イルカにでしょ?聞き捨てならないなぁ…。」
「だからこっそり準備してたのに…。見つかっちゃった…」
「ま、来週ならコレ片付けちゃえばいいことだよね。」
「駄目です!みんな楽しみにしてるのに!」
「…じゃ、俺がその日に待っててもいい?」
「いいんですか?…だって仮装することになってるんですよ!」
「教師も?」
「はい!」
「ふーん。楽しみだね。」
「よかった!」
*****
「ねこみみ?いつもので大丈夫なんですか?」
「そう。で、こっちが…しっぽ…やっぱり黒だよね。」
「カカシさんは?どんな格好するんですか?」
「んー?吸血鬼とかでいいかな?シーツかぶっただけでも良いけど。ああでも。」
「なんですか?」
「狼男になろうかなー。」
「みみ買ってこないとありませんね…。俺のしか…。どうしよう?」
「大丈夫。…ほら。」
「あ!そっか。変化!」
「どう?」
「良く似合ってます!俺も変化にしようかな!」
「ま、どっちでもいいけど。…練習してみたら?」
「はい!…えっと…えい!」
「うん。よくできました。じゃ、確かめよっか。」
「へ?え?あれ?ちょっ!?」
「あ、ちゃんと着いてるね。しっぽ。」
「あ、はい!動きますよ!」
「可愛い…」
「カカシさんのしっぽもふさふさですねー!!!」
「さわってみる…?」
「いいんですか!わーい!…」
「俺も…」
「ってうわあ!なにするんですか!」
「今は狼だから。」
「あ、なるほど!って、え?」
「みみも動くんだ…。」
「やっ…ちょっと…あっ…」
*****
「あれ?なんで…?」
「イルカ先生。やっぱり俺が代わりにやります。」
「え!でも生徒たちは襲ったら駄目ですよ!」
「ああ大丈夫。俺の獲物はイルカ先生だけだから。
」 「ならよかった!…のかな?」
「そうそう…。じゃ、おやすみなさい。」
「えっと。ま、いっか!…おやすみなさーい…。」

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ハロウィンネタにして見ました。
今後もハロウィンネタで乗り切って、来週の恐怖を紛らわせたいと思います…。

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