「食うぞ。俺は」 「…ほ、本気か!?」 「しょうがないだろ!食いもんはこれしかないんだ!」 「だ、だってよ…!これ作ったの…アレだろ…?」 「そうだ。アレだ。でもだな。食わないとこれからしばらくは…食料空になってたんだぞ」 「なんで暗部が飯炊きなんてしてるんだよ…。それになんでこれこんなにどす黒い色してんだ…」 「しらねーよ!…でもだな。とりあえずコレを食ってさっさと補給にいかねぇとまずいだろ!」 「そうだよなぁ…。人里まで3日以上かかるもんな」 「そういうことだ。食うしか、ないだろ。こんな真冬で雪ふってんのに食えそうなもんが早々見つかるわけねぇし」 「う、うぅ…!イルカーなんとかしてくれよー!」 「なんとかできるか!だからとりあえずは食うしかないんだって!お前暗部に逆らえるのか!」 「無理無理ぜってー無理!」 「ね、お味はいかがー?」 「ひぃ!?」 「ま、まだ食べてません!」 「あら、熱すぎちゃいました?ふーふーします?」 「しません!いりません!」 「同じく!」 「えー?」 「い、頂きます!」 「あ、おい!イルカ!?」 「うそだろ…美味い」 「え!?」 「そんなにお腹減ってたの?沢山あるからどんどんお代わりしてねー?」 「お、俺も頂きます。…うわホントだ!?なんでだ!?こんな凄い色してるのに!」 「あ、あとこれから温泉いかない?あったまるよー?」 「温泉!」 「馬鹿待てイルカ!温泉って単語に騙されるな!」 「はっ!そうだった!そもそも任務中だし!…この暗部どこから来たんだよいったい…」 「任務は終わらせといたから。ね?」 「ねって…ねって言われましても!?」 「敵はどうなったんですか!?」 「えー?ま、いいじゃない。細かいことは。お友達も一緒でいいよー?お部屋は別ね?」 「細かくない!ぜんっぜん細かくないです!お部屋って…友達ってまあ確かにコイツは同僚ですが!」 「イ、イルカ!俺はほらさ、帰るから!」 「あらそ?ありがと。じゃーねー?」 「なにやってんですか先輩!?」 「ひぃ!?増えた!?」 「ご、合同任務じゃなかったはずだよな!?」 「えっと。かわいい子いるでしょ?そこに」 「え?中忍…ですよね。男ですし」 「あれ俺のだから触ったら殺す」 「脈略なさすぎですよ!?どうしちゃったんですか!?」 「俺のってなんだー!?俺は誰の物でもないぞ!」 「イルカー…俺逃げていいか…?」 「俺だってにげてぇよ…!でも暗部二匹もいるんだぞ!」 「どっちがかわいい中忍だかしりませんが失礼ですね。大概?」 「ご、ごめんなさい!」 「すみません!」 「だからかわいい方だって。ほらかわいいでしょ?ぴるぴる震えてて」 「わかりませんって…!」 「俺、右」 「わかった。じゃあ里で」 「あ、逃げ…っていっても、さっき先輩が片付けた逃走犯探してた中忍ですよね?」 「じゃね」 「わー!?待ってくださいよ先輩!…いっちゃったよ全く…!あの犬みたいな頭の方か…。かわいそうに」 ***** 「お、おかえりイルカ」 「た、ただいま…!」 「泣くな!無事でよかった…!」 「分身だしまくって疲れた…」 「俺の方には誰も来なかったからお前追ってたんだと思ったんだけどさ。とりあえず報告してかくまってもらおう!」 「そうだな…」 「どこにー?」 「ひぃ!?いた!」 「わー!?なんなんだよアンタ!」 「んー?弱ってる?特製なんだけどねぇ?あのご飯。ま、いいや」 「わあ!なにすんだ!」 「イ、 イルカー!」 「ちゃんと世話するから早く懐いてねー?」 「なつかねぇよ!何の話なんですか!」 「え?だってかわいいから飼おうかと思って」 「お断りだ!なんてこといいだすんだアンタは!?」 「えー?でもほら、かわいいから危ないでしょ?」 「アンタがな!右!」 「おう!」 「あらら。また逃げちゃうの?」 「くっ…!ついてくんな!」 「先輩!」 「あ、さっきの!」 「なにやってるんですか先輩…。口説くにしてもこんなとこっての無粋だと思いますよ!?」 「く、どく…?」 「だいじょぶでしょ?捕まえてちゃんとかわいがるから」 「かわいがるって…先輩。その人木の葉の忍ですよ…?犬や猫じゃないんですから!」 「ちゃんと世話するし」 「そういう問題じゃありません!」 「えー?」 「よくわかんないけど今がチャンス…!」 「ああほら逃げちゃったじゃない」 「当たり前じゃないですか…。とにかく里に帰ってからにしてください!報告が終わるまでが任務です!」 「しょうがないなー?」 「ああもう!…三代目様にまた相談しなきゃ…!」 ********************************************************************************* 適当。 かわいそうな子。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |