「それ、どうしたの?」 「へへ!俺もうすぐ誕生日だからな!生徒たちがお祝い会やってくれるんだ!」 「へー?だからこの変な紙切れが。」 「ちゃんとお祝いメッセージ書いてあるだろ!」 「暗号かと思った。」 「ま、まあ、くれたのは字が苦手なやつだからなぁ…。でも読めるぞ!…慣れれば。」 「で、コレなんて書いてあるの?」 「ああ、お誕生日おめでとうイルカ先生かな?そんで、お祝い会を放課後にちょこっとやってくれるって。」 「へー?…どの辺が?」 「前はお誕生日の歌を歌ってくれて、折り紙の花もらったんだよな!それから皆で作った札とか!」 「この字じゃつかえないんじゃない?」 「うっ!…あ!でも、他にちゃんとお手伝い券とかくれた子もいたぞ!あと大きくなっても俺が一人身だったらお嫁さんになってくれるとかな!」 「なにそれ?」 「へへ!何か嬉しいよな!今だけって分かってても、全身で好きって言ってくれるから!」 「ふぅん…?ま、お嫁さんはいらないよね。俺がいるし。」 「…そ、その辺は同意してない!かぼちゃのてんぷらに甘いものが…!それに嫁じゃないし!嫁さんは優しくて俺の美味い飯作ってくれて、あと犬も…!」 「ホントにこだわるトコ面白いねぇ?イルカは。でもそれ、ほぼ俺じゃない?嫁はどっちかって言うとイルカだけど。」 「ああでもなー…今まで何十人となく同じことを言われてきたけど、高学年になったらきっちり相手つくるんだよな。…もっと顔がいいのを…。」 「相変わらず思考が飛ぶのね。ま、相手は子どもでもクノイチの卵だし?でもイルカはかわいい顔してるからもてるんじゃない?」 「かわいくない!俺は男だ!暗部だからっていい気になるなよ…!か、かっこよくないけどちゃんといろいろ…」 「でもねぇ…。」 「んあっ!な!?どこ触って…!やあっ!」 「ほら、かわいい。」 「ん、なに、する…っうあ!」 「もっと可愛いところ見せてねぇ…?」 ***** 「う…まずはお礼になんか作らないと…!」 「あら結構元気ね?あれだけやったのに。」 「幻覚だ…!痛くなんかないぞ…!」 「ま、よろよろしてるとこもかわいいからいいけど。だいじょぶならもっと…」 「かわいくない!…なに作ればいいかなぁ…?」 「とりあえず俺もお祝い考えとこうかなー?やっぱり美味い飯?」 「美味い飯!美味いもん食うと幸せになるよなぁ…!」 「じゃ、どうせなら宿でも取っとこうかな?行きつけの見世があるから。」 「店!?…も、もしかして温泉とか…?」 「んー?温泉行きたいの?キラキラした目しちゃって。」 「温泉はいい!温まるし!きもちいいし!」 「…じゃ、決まりね。」 「温泉…!!!」 「ま、その前にもうちょっとイルカを食べようっと。」 「え!?うわぁ!」 「かわいいよねぇ?やっぱり。」 ********************************************************************************* アホの子中忍は天然黒暗部に祝ってもらえるようで…。 いちゃいちゃ? |