「行こうよー?ねぇねぇ!」 「ダメ!」 「なんでだよ!折角なのに!」 「だからダメ!」 「そうか…舞台か…?」 「違う!」 「ナニじゃれてんだお前ら?」 「あ!ク…アスマ兄ちゃん!!!」 「どうしたクマ?最近寄り付かなかったくせに。…役立たずが…。」 「イルカ!土産だ!冷蔵庫入れて来い!…ボソッと何か言ったな?この箒頭!」 「さすがアスマ兄ちゃんだぜ!勝てない戦いにも挑み続けるその勇気がいずれとおちゃんとして…!!!…すぐ縄持って来るね!」 「「違うだろ!」」 「あ、そっか!集中できないよね!…ごゆっくり…!」 「…どうしたああなんだアイツは!」 「で、どうしたんだ?イルカは。今度は何しようとしてる?」 「あー…今度、任務でちょっと遠方に行くんだって。…っていっても、火の国内なんだけど。」 「で、それがどうした?イルカだってそろそろデカイ任務についても…」 「一緒に来いって。」 「寂しいのか怖いのか…まだまだガキってことなのかもな…。」 「違う。イルカはそんなかわいい理由で俺について来いなんて言わない。…アイツは…!」 「コラこの箒頭暗部野郎っ!こんな民家で不穏なチャクラ練るんじゃねぇ!」 「アイツは…っ任務地のドレス生地専門店に連れて行きたいだけに決まってるんだ!!!」 「は?」 「俺だって最初は任務に緊張してるのかと思ったさ!…こそこそ旅行雑誌見ながら付箋貼ってんのみなきゃな…。」 「ドレス生地…ソレが本命な理由は?単にお前にうめぇもの食わせたいとか…?」 「コレを見ろ!」 「付箋に見本の生地のチェックに、買いたい生地と小物リストか…!」 「どうしてアイツはこういうコトにばっかり熱心なんだ!俺は女装なんかしない!そもそも俳優でもない!!!」 「そんな自信を無くすことないぞ!カカシは最高級の美女になれる!いやむしろ今すぐ母ちゃんにだって…!!!」 「アホかー!!!」 「…また縄持って来てるのか…。クソ親父のせいで…!」 「俺が全能力を駆使してしっかり全身こーでぃねーとしてやるからな!」 「だからいらん!そもそもどうしてそんなに熱心なんだ…!」 「泣くな箒頭。…イルカも、俺はコイツの女装がいくら綺麗でも別に見たくないぞ?」 「え?だってそろそろ縫い始めないと俺の誕生日に間に合わないだろ?素材は最高なんだから、魅せ方もちゃんとこだわらないとな!!!」 「…そういえば…!コイツの誕生日って来月か…。」 「でっかくなったな。イルカ。」 「へへ!ク…アスマ兄ちゃんにもちゃーんとカッコイイのを用意するからな!」 「「いらん!!!」」 「あ、スープがそろそろだな!まずコレでも食って元気出せ!!!」 「もがっ!?…まんじゅう?」 「チャーシューまんだぜ!!!…ちょっと待ってろよー!!!すぐできるからな!」 「…お前、今度こそ逃げるなよ?」 「いっそ逃げた方が…。」 「被害が拡大するだろうが!躾けはどうするつもりだ!」 「そうだよな…」 「よしよし!喧嘩しまくり仲がいいな!…今日は奮発しちゃうぞー!!!」 「「違う!!!」」 ********************************************************************************* 喧嘩するクマと箒頭を見つめて和む危険生物子イルカ的日常。 お誕生日ネタをひっそりふってみましたとさ。 |