「うへえ!しけっぽいな」 「第3書庫なんてめったにあけないしな。その上この天気だし。しょうがないっちゃしょうがないけど…」 「で、この中にこれ全部戻すのか…」 「そう、だな…。なんでこんなに溜め込むんだか」 「火影様はなにかとお忙しいんだろ。考えててもこの本の山はへらねーぞ」 「うぅ…め、めんどくせぇ…!」 「いうな。言っても減らん!」 「イルカー…これ、今日中に終わると思うか?」 「…言うな。終わらなくてもやらなきゃいけないんだって」 「そうだよな…うへー…」 「言うなっていってんだろが。俺だってイヤなんだよ!こんなに傾向もなにもかもばらばらな書物片付けろって言われても!」 「そういう術とかねーのかなぁ?」 「あったとしてもその術探しに行く時間より、ここをさっさと何とかした方が建設的だろ」 「そりゃそうだけどさ…!何でこんなに沢山!」 「だーもう!こっちの山お前な?こっちは俺がやるから!」 「りょうかい…何でじゃんけんに負けたんだ俺は…」 「俺なんて半分強制だったぞ…」 「お前まめだしこういうとこも良く知ってるもんな」 「今日は早く帰りたかったのに…はぁ…」 「なんだよ?珍しいな?」 「あー…いいんだ。なんでもない。さっさとやるぞ!」 「おう!」 「返事の分だけはたらけよー?」 「わかってるよ!…ってそうか。そういやそろそろ帰還予定…か?」 「…それ以上無駄口叩くなら、俺の分、一山片付けてもらうぞ?」 「ごめんなさいそれはかんべんしてください!イルカ様!」 「様じゃない!ほらいいから片付ける!」 「お、おう!…いそがねーとお前のアレに殺されるもんな…」 「…すまん」 「気にすんなって!まあうん。…でもあれだぞ?無理だったら言えよ?」 「へ?無理ってなんだよ?」 「上忍だからって無理強いされてたら、俺たち…」 「無理強い…は一応されてないぞ?」 「そうか?だっていつもお前…帰ってくるとさ」 「いやだってな?家帰ってきて全力で甘えてくるのがいたらさ、そりゃ構い倒すだろ?」 「え?あー…なんかまあお前なら分かる気がするけど」 「お前ならってなんだよ!だってさ、かわいいじゃないか!全力で気を引こうとしてさ!くっついてくるし、料理してるときは危ないから離れてなさいっていってもちらちらこっち見てるし!」 「へ、へー?…アレが?」 「お土産なんていらないのに律儀に買ってきて、無事に帰ってくればこんなものいらないだって言ったら、いらなかったの?って泣きそうな顔するし…かわいそうなことしちまった」 「あーえー…アレ、が…!?」 「あたり構わずその、いきなりその気になるのはまあ…って何言わすんだ!ほら仕事仕事!」 「…まあうん。幸せそうでなによりだ。…じゃあアレか…職員室で殺気まきちらしてんのは単なる嫉妬か…心配して損した」 「なに…!?そんなことしてんのか!?」 「あ、いやでもほら、上忍には結構あることだし、教務主任がなんとかしてくれてるからイルカは気にしなくても…」 「そんなかわいい所、俺には見せてくれないのに!くっそう!あ、そうか!今度変化でもして…!でもこの間も気づかれたしな…!」 「…これ、がんばってかたづけるよ俺」 「え!なんだよ突然?」 「おしあわせにな…」 「な、なんだよ!照れるだろ!…し、しごとしごと!」 「世の中わっかんねーもんだなぁ…。まあ幸せそうだからもうどうでもいいか…」 ********************************************************************************* 適当。 バカップル。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |