「重い!なんなんだ猫!」 「だってねむいんだもん」 「眠いからってなんで俺の上に乗るんだ!昨日からずっとじゃないか」 「上に乗る、か」 「聞いてるのか!ベッドから出られないだろ!」 「うわー。無自覚ってすごい」 「な、なんだ?なにすんだ猫!」 「春っていい季節だよねぇ?」 「そうだなぁ。桜は綺麗だし、あったかくなるし、猫がちょっとやりすぎ…」 「俺が?」 「な、なんでもない!いいから降りろ!」 「ヤダ。どうせ今日お休みでしょ?」 「そ、それはそうだけど!掃除とか洗濯とかがだな!」 「ふぅん?」 「あと腹が減った!」 「あ、ソレは俺も」 「そ、そか!ならほら降りろ!」 「俺が上でもいいけど、たまには乗って動いてもらうのもいいかも」 「…なんだ猫。ナニ見てんだ猫。猫じゃないけど猫上忍!」 「ベッドから出られないってのもいいよね」 「いや困るだろう。飯も食えないし」 「逃げられると追いたくなるよねぇ?」 「な、ならない!第一俺は獲物とかじゃ…」 「そうね」 「ならほら、降りろって!」 「んー。い・や」 「なんでだー!」 「一回このままシてから上に乗ってもらおうかなー?」 「シて…ちょ、ちょっとまて猫!?お前昨日も…!」 「だって春だから」 「春だけどだからなんだ!」 「発情期?」 「毎年言ってるけどお前猫だけど猫じゃないし、発情期でもそもそも俺は雄だ!」 「そうねぇ。これ、もうおっきくなってる。朝だから?」 「っ…!にぎ、るなぁ…!」 「雄でも雌でもどっちでもいい。だって俺のご主人様でしょ?」 「離せ!降りろ!ご主人様とかいうならちょっとは言うこと聞け!」 「涙目でおいしそ」 「わあ!舐めるな!おいしくない!おいしくないぞ!肉だって難いしごついし!」 「そこもいいんじゃない?」 「悪食―!」 「いっただっきまーす」 「ぎゃあああああ!?」 ***** 「猫が、重い…やわらかくないし硬いし」 「尻尾はやわらかいでしょ?」 「毛並みはいいけど!」 「ほーら肉球」 「うぅぅ…今日は一日中ぷにぷにさせろ!」 「いいけど俺も一日中ご主人様食べさせてね?」 「え!?」 「春っていーい季節だよねぇ?」 「うぅぅ…そうだけど、そうだけど…なんか違う…!」 ********************************************************************************* 適当。 ご意見ご感想お気軽にどうぞー |