任務明け(いじめっ子)

「へへっ!やっぱりこの時期はこれだよな!」
「ねぇ。なにやってんの?」
「あー!帰って来てたんなら挨拶ぐらいしろ!」
「はいはい。ただいま」
「おかえりなさい。あ、そうだ肉まん食いますか?」
「ねぇ。ナニソレ?」
「え!知らないのか!こんなに美味いもの!」
「知ってるに決まってるでしょ?…俺がいない間に嬉しそうにしてるからじゃない。また誰かから貰ったんでしょ?」
「自分で買ったんだ!冬に肉まんは最高なんだぞ?とにかくほら!」
「…へぇ?ま、そこそこ?」
「だろ?寒い時にはやっぱりいいんだよなぁ!…でも重いから離れろって!変なトコさわんな!」
「そ、ね。ああでも離れるのはなし」
「顔色が…任務…」
「んー?ま、長かったし?イルカ切れ起こして受付行ったのに今日は珍しく定時であがったって言うから」
「ああ、今日から販売開始なんだよなー!この肉まん!受付も珍しく人が少なかったし!」
「帰ってくるなり嬉しそうな顔してでかい包み抱えてるからお仕置きしちゃうつもりだったんだけどねぇ?」
「…残念だったな!おしおきされるいわれはない!晩飯、ちゃんと作るからちゃんと休んでて下さい」
「ヤダね。アンタがどこに逃げたか探す前に帰ってきたけど、心配かけたお詫びはしてもらわないと」
「…風呂入って来い」
「え?」
「いいから、風呂が先だ!食ってすぐは本当は良くないけど、汚れ落として来い!」
「どうしたのよ?どういう風の吹き回し?」
「手当てはその後。血は止まってるみたいだけど湯船は禁止だからな!」
「…誰に聞いた?」
「気配と顔色。誤魔化しきれるとでも?…中忍舐めるな!」
「はぁ…でもちゃんと帰ってきたんだから…」
「うるせぇ!とっとと行け!」
「逃げないでよ?」
「アンタこそな!」
「はいはい」
「はいは一回だ!…はぁ…肉まんのんびり食ってるヒマなさそうだなぁ…」
*****
「ねぇ?」
「わっ!服!着ろって!くっつくな!」
「早く」
「そこ座れ!用意してあるから」
「そっちじゃない」
「くっ!離せ!手当てしないんなら、俺はアンタと金輪際…」
「わがままだねぇ?」
「どっちがだ!ほら!見せろ!」
「はいどーぞ。ふさがってるし、大したことないでしょ?」
「深い。…縫ってあるんだから、運動禁止だ!包帯巻くからじっとして」
「…」
「これでよしっと。…今飯出来るから。わっ!?」
「運動厳禁だっけ」
「当然だ!腕に腹に…そんなんで無理するなんて馬鹿だろ!」
「じゃ、乗って」
「…一応聞くけど…」
「俺の上」
「ば、馬鹿野郎!」
「どれだけ我慢させる気?任務でてから一度もシテないんだけど」
「知るか!じ、自分で…!」
「ああ、そ。じゃ、勝手にやる」
「わっ!こら!動くな!んっ!」
「イルカもその気なんじゃない?」
「我慢してたのは、お前だけじゃない!…だけど…」
「ならいいじゃない?」
「…っ!飯!先だ!」
「えー?」
「うるさい!悔しかったらちゃんと食って早く治せ!」
「ま、いいけど。我慢した分後でたっぷりもらうから」
「治るまでお預けだ!」
「そんなコト言うと今襲うよ?」
「馬鹿!いいから寝てろ!」
「…はいはい。じゃ、後で交渉ね?」
「はぁ…全く!」


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怪我した理由がイルカ切れで早く帰りたかったからだと判明してお預けするかどうかでもめたりして!
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