「おい、イルカ。正気か!?」 「え?いや、任務にも出てねぇし、徹夜でもないぞ?なんかおかしいか?」 「ちょっとまてよ!だってお前今、飲みに行くって言ったよな?これから」 「ああうん。そうだけど?カカシさんと」 「お前、本気かよ?」 「だから!何の話だよ!」 「いや、お前この間結婚したばっかなんだろ?」 「え。ああ、うん。へへ!」 「…そこで照れるならなんで飲みに行こうとか考えるんだ?」 「え?結婚したら飲みに行っちゃ行けないのか…?」 「いや、そりゃそうだろうよ。結婚したばっかだろ?つまりお前は新婚だ」 「し、新婚か、はは!そうだよな…!」 「…だからよ。そこでなんで顔真っ赤にして照れてんだよ…」 「あーその、な。今朝もさ、いってらっしゃいのちゅーは?とか言うんだよ!かわいいんだそれがまた!」 「しれっと惚気てんじゃねーよ!そんだけ上手く行ってるなら、新妻放って出歩いてていいのかよ!」 「え?いや、放ってるわけじゃないぞ?」 「普通は嫁置いて外で飯食ってくるってのがすでに放っておいてることになんだよ!わかってんのか?俺なんかなぁ!それで嫁さんに実家帰られて大変な目にあったんだぞ!今でも恨み言言われてるんだ!」 「そ、そうなのか…。いや、最近ずっと手料理作らせてたから、あっちのが忙しいのに悪いなと思って…。今日も向こうのが遅くなるから作っておいたの食べてくれとか言われて、それなら帰ってきてから外で一緒に食おうと思って」 「だから!それでなんで一緒に食うのがはたけ上忍なんだよ!」 「え?いや、折角結婚したんだから、一緒にいたいだろ。前はさ、世間体とか向こうの立場とか考えちまってたけど」 「…お前、まさか偽装結婚とかなのか…!?」 「へ?」 「イルカせんせ!ただいま!」 「おかえりなさい!カカシさん!」 「ね。朝約束したでしょ?」 「うえ!?こ、ここでですか…?」 「…だめ?」 「いやその、駄目じゃないけど!その、あんたのかわいい顔他のヤツに見せたくねぇな…」 「なにそれ!そんなかわいいコト言って!今すぐヤられたいの?」 「わー!玄関とかでは止めましょうって話したでしょうが!うちの壁薄いんですよ!」 「お引越しまで我慢ですね?」 「いやそういう問題でも…!」 「おい。イルカ。つかぬ事を聞くが」 「おお?なんだ?」 「あ、同僚さんですね?いつもうちのイルカがお世話になってます」 「ああ、その、だな。これが俺の…」 「みなまで言うな。どっちがどっちとかも言わないでいい。つまりその、こちらのはたけ上忍がお前の、その、結婚相手というか」 「そ、そうなんだよな!へへ!…身分違いとかいろいろ悩みはしたんだけどさ、もうすぐ手の届かないところに行っちまうかもって、いっそ身を引こうかとか考えて、でもどうしても諦め切れなかったから、いっちまったんだ。結婚してくれって」 「あのときのイルカ先生ってばかっこよかったんですよー?だから、つい。ね?声我慢してるのもたまんなかったっけなー?」 「わー!な、なにいってんですか!ちょっと黙る!」 「はぁい」 「…大体わかった。お幸せにな」 「へ?おう!ありがとな!その、飲み会と新婚については、また今度詳しく教えてくれ」 「あーそれ、気にすんな。飲みに行く相手が嫁なら問題ねぇから」 「そっか!ありがとな!」 「イルカ先生。おなかすいちゃったでしょ?」 「そうですね。カカシさん任務明けだし飯しっかり食ってもらわねぇと!じゃあな!」 「おう!…そうか…あのイルカがなぁ…。世の中何があるかわからんな…」 ******************************************************************************** 適当。 まもたせ。 |