「ただいまー!」 「あ、おかえりー。」 「…台所で何やってんだ猫?盗み食いは駄目だぞ!」 「んー?ああ、そういえばそうね。今度考えてみる。」 「ナニをだ!?」 「ねぇ…?」 「うっ!なんだその目は!おねだりか?何もでないぞ!」 「出るじゃない。…ここから。」 「んっ!…どこ触って…!」 「台所っていいよねー?」 「だから盗み食いは駄目だとさっき!つまみ食いも勿論駄目だぞ!あ、味見だけなら…。」 「ん。だからちゃんと頂くよー?…全部ね。」 「あっ!やだ!何するんだ!」 「ココでしたいから準備してたんだけど…エプロンとかなくてもいいね。」 「何がだー!?」 「オイルもあるし、床も掃除しやすいしねー?」 「掃除は…一応してるぞ!毎日じゃないけど!」 「あ。一応俺もさっきやっといたから。安心して。」 「だから何するんだ!服返せ!風邪引くだろ猫!」 「ああ、じゃ、俺が温めてあげる。」 「猫…猫で温まるのは確かにあこがれだけど…何でお前まで脱ぐんだ!」 「イルカは脱がせてくれないからかなー?」 「うう!猫らしいって言えば猫らしいけど…人の話し聞け!」 「だって、俺猫だし?」 「お預けくらい覚えろ!」 「無理ー。…美味しそうなご馳走があって我慢できないから頂くね。」 「ぎゃぁ!?」 ***** 「台所…もう不用意に猫に近づかない…!」 「もうキレイにしといたから、またいつでもできるよ。」 「そんなもん頼んでない!なにすんだ猫!」 「なにって…イルカの踊り食い?」 「俺は食いもんじゃないぞ!…飼い猫はもうちょっとおとなしく…あ!でも猫はイタズラする生き物だった…!」 「そうそう。だから、ね?」 「ぁ…っ!」 「美味しいご馳走でちゃんと構ってくれるいい飼い主だよねえ?」 「何でだー…!?」 ********************************************************************************* この猫はつまみ食いではなく、しっかり全部頂くのがモットーの食いしん坊ってことで? ド粗品祭中止中でございますが、いつでもご意見求む! |