「こっちもいいかなー?迷っちゃう」 「…猫、今年は変なおもちゃはいらないぞ!」 「んー?そう?」 「し、尻尾かわいく揺らしても騙されないぞ!今年こそは普通に誕生日を…!」 「ご馳走は用意するけど…なにがいいかなー?」 「…さっきからナニ読んでるんだ?」 「んー?ま、ちょっとね」 「…なんか、やな予感が…!」 「別にー?たまには出かけるのもいいかなーって」 「そうだな…なんか猫…のようでいて猫じゃないくせにずーっと家にいるもんなぁ?でも勝手に出歩くし…」 「ま、猫だし?寝るのも好きだけど、色々ね?」 「…まあ元気みたいだからなんでもいいけどな」 「そうねー?元気ありあまってるかもねぇ?」 「…な、なんだ!?何する気だ…!?」 「当日は当日ってことで。いただきまーす」 「わぁあぁっ!や、やだぁっ!そこ…っ!」 「かわい。…やっぱりベタだけどどっかに旅行がいいかなー?ラブホも面白そうだけど、卒倒しそうだもんねぇ?」 ***** 「うぅぅぅ…っ!」 「おはよ」 「猫のくせに…!」 「最近ご主人様不足だったけど、気持ちよかったから当日は割りと普通のところにしとくね?」 「俺不足って…割と普通って!?」 「だーって。最近帰り遅いんだもん。ちゃんと構ってよ?」 「そんなこと言って!お前勝手に構えっていって昨日みたいに…!」 「だって猫だし?」 「言い訳になるかー!うぅぅっ腰に響く…!」 「あ、そうだ。ねぇ。海と山、どっちが好き?」 「へ?ああ、海も魚が美味いんだよな!山は山菜が!」 「んー?じゃ、俺が海見ながらの方が楽しそうだから海にするねー?開放感ありそうだし?」 「なにがだ?」 「楽しみにしててねー?」 「…変なおもちゃは…!」 「使わないよー?今回は」 「…なんか語尾が異常に不安だけど…」 「ま、いいからいいから。今日はお休みでしょ?」 「まぁな。…でも明日…」 「あ、明日も明後日もその次もお休みだから」 「なっ!?」 「お出かけ、するしねぇ?ふふ…!」 「なんか…凄まじくヤな予感が…!」 「歩けなくなっても背負ってあげるから安心してね?あんまり密着してるとその気になっちゃうかもしれないけど」 「な、何の話なんだー!?」 「折角だしねー?いっぱいがんばろうね?」 「うわぁああぁあっ!」 ********************************************************************************* 猫によるお誕生日祝いは…壮絶だったようです! 猫は…多分どこまでも猫といいますか多分きっとラブラブ? ではではー!色々ご意見ご感想などございましたら、御気軽にどうぞ!!! |