「最近さ。どうも疲れると思ったら…」 「あー…アレか?」 「アレ…そうなんだよ…アレなんだよ…」 「もうさ、せめてお引取り願えないのかよ…?」 「無理だと思うんだよなぁ…。イルカが良く分かってないからなぁ…。」 「…どうしたらいんだろうな…?」 「そうだな…。」 「でもさ、楽しそうだよなー…。」 「イルカは…ちょっと微妙だけど。」 「ねぇ。ちょっと。」 「ひ!?はははははははいっぃいい!ご用件は!?」 「イルカがね。まだ帰ってこないんだけど。授業ってもう終わったんでしょ?」 「あの!それはそうなんですが…!イルカはいつも熱心なので、ちょっと伸びたりするコトは良くあるん…」 「そ、じゃ、ちょっと覗かせてもらうから。」 「わー!?ちょっとお待ち下さい!子どもたちが…!」 「えー?いいじゃない。見つからなきゃ。」 「そういう問題じゃ…!」 「こらー!わがまま言うんじゃない!猫!」 「あ、おかえりー。寂しくなったから迎えに着たんだけど。」 「寂しいも何も…昼飯のときもきたでしょうが!食べさせてって!」 「ご飯貰うなんて当たり前でしょ?俺、アンタの飼い猫なんだから。」 「だから…猫だけど猫じゃないし!」 「ま、いいや。構って。」 「確かに今日の授業は終わったけど、まだちょっと片付ける物が…」 「…構って、くれないの…?」 「うぅ…っ!そ、そんな目でみるな…!」 「片付け…」 「ひっ!こっち見た!」 「…おい!イルカ!俺たちが後はやっとくから!もう帰れよ!」 「そうだそうだ!その…はた…猫がかわいそうだろ!」 「え!でも…そんなこと!…うー…でもなー…?」 「昨日も帰り遅かったでしょ?…また…俺を一人にする気?」 「ううううう…っ!」 「ほら!カバン持って!帰れ!な!?」 「はたけじょ…ね、猫がこわ…泣いちゃうだろ!」 「そうだな…悪い!今日は帰る!また今度なんか埋め合わせするから!」 「帰ろう?」 「おう!帰るぞ猫!」 「まずは一杯撫でてもらおうかなー?それから…構ってくれなかった分徴収しないと。」 「わがままだな猫!…寂しかったんなら撫でてやるから悪さはダメだぞー!」 「んー?でも俺って猫だしねぇ?」 「…つかれるな…。」 「イルカもまんざらじゃなさそうだしなー…。」 ********************************************************************************* 猫は気が向くとご主人様を拉致…げふんごふん!…えー…お出迎えします! …周りはとっても迷惑だと言う話! ご意見ご感想がございましたら、お気軽にどうぞ…。 |