「お!猫!おかえり!」 「ただいまー…あー…そっか。今年も?」 「へへ!すごいだろ!今日は猫の誕生日だからな!好物でいっぱいだぞ!」 「そうねぇ?楽しみかも。…一番の好物も楽しそうにしてるし?」 「それに今年は…!」 「あら、またケーキ?」 「へへー!びっくりするぞー!…じゃーん!」 「…あらら」 「凄いだろう!形から猫なんだぞ!」 「へー?ほんとに猫型。…面白いねぇ?どうやったの?」 「去年頼んだ店にお願いしたんだ!うちの猫とケーキで写真撮ったら可愛かったから、今年もって!そしたらこれになったんだ!」 「へー?…うーん?無駄に気合たっぷりだよねぇ?…そういやアカデミーの中忍が異常な猫好きだってうわさ流れてたか」 「このお誕生日おめでとうチョコ持ってる猫も可愛いだろ?それに肉球チョコに、ふわっふわのなんかよくわかんないけど美味そうなお菓子の猫も乗ってて、今年は…ほら!」 「んー?あ」 「へへ!お前片目に怪我のあとがあるだろ?ボス猫っぽいのに細っこいとか、目が色違いとか色々特徴伝えたら…これ!」 「で?こっちのこれってやっぱりイルカ?」 「お!良く分かったな!すごいんだよ!職人の人がさささーってメモとってな?そしたらコレ出きたんだ!」 「ふぅん?…ってことはこれ作ったの、元忍びかなー?」 「あれ?なんでわかったんだ?」 「ま、色々。…で、今年もこれが誕生日プレゼント?」 「安心しろ!去年は写真一杯撮ろうと思ってたのに…何か途中で変なコトになって変なモノ…いやその!だから!」 「思い出の写真、たーっぷり撮れたけどねぇ?…ふふ…!」 「…で、だ。猫は写真にも興奮するって知ったから、今年はこれと一緒の記念撮影だけにする!」 「…あらそ?…んー?ま、毎年ハメ撮りじゃなくてもいいけどー?」 「ご馳走にケーキだろ…それから…ほら!てい!」 「えーっと?」 「屋根つき!ふかふかお昼寝用猫ベッドだ!お前サイズのは流石に中々ないから、知り合いの布団職人に頼んで…ちょっとだからしばらくは飯がしょぼくなるけどその辺は勘弁しろ!」 「へー?なんかやたらデカイ箱があると思ってたけど…これだったのね?」 「へへー!凄いだろ!ちゃんと中で丸くなって眠れるぞ!のびのび足伸ばして転がっても…!…ちょっと部屋狭くなるけど、これで昼寝には困らないぞ!だからもう俺の上に乗ったりは…」 「…うん。これなら二人イけるか。ちゃんと屋根つきだし、いいね。これ」 「気に入ったか!そうかそうか!へへ!良かったなあ!猫!」 「ん。ありがと。ご主人様」 「今日はたっぷり美味いもん食って、そのベッドの寝心地も確かめて…」 「…ふふ…そうね?寝心地、しっかり確かめないと…」 「そうだな!…その前に…まず食え!そんであとでケーキで記念撮影だな!」 「そうね。記念撮影…後で色々…」 「ほら猫!こっち来い!」 「ん?なぁに?ご主人様!」 「猫じゃないけど猫!…誕生日おめでとう!」 「ん、ご主人様、ありがとね?」 「かわい…いや!その!…飯だ飯!」 「ご馳走、楽しみだねぇ…?」 ********************************************************************************* 猫の日。…いっそどんどんお誕生日にしてしまう今日この頃。 猫のベッドは猫とご主人様の愛の巣になったとかならないとか、洗うのが大変なくらいえらいことにとか…! ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー! |