夏の味わい(猫の日)


「うぅー…あーっちぃ…」
「あ、ご主人様」
「汗が、気持ち悪い…やっと洗い流せる…」
「あーあ。蕩けちゃって」
「お?ただいまー…猫」
「ん。おかえりなさい。お風呂もいいんだけどねー?」
「…あれ?なんか涼しい?」
「蕩けたご主人様も好きだけどねー?」
「…猫は暑くても元気だなあ?」
「んー?まあね。ご主人様が美味しそうだし?」
「とりあえずよくわからんが、シャワーだシャワー!そんでその前に麦茶…!」
「はいどーぞ」
「お!気が利くな!猫!…んぐんぐ…ぷはぁ!美味いなぁ!やっぱり!」
「…飲ませるのも悪くないかなぁ?」
「しっかし、このクソ暑いのに元気だな!猫!」
「ま、この程度の暑さなら大丈夫だし?」
「く…っ!偉そうだぞ猫!…あ、でも、猫って家の中で1番涼しい所知ってるっていうからなぁ?」
「んー?そうね」
「や、やっぱりなのか!知ってるなら教えてくれ…!昼頃になるとクーラーもあんまり効かないし…」
「ま、いいけどー?」
「ほ、ほんとか!」
「じゃ、行こっか?」
「おう!…さっすが猫だな…!猫じゃないけど!」
*****
「寝室…?確かに寒い位だな…?」
「そうねー?さっき冷房最強にしといたし」
「え!?うちの冷房はこんなに効かないはず…?」
「つけかえたよー。暑いとさ、ご主人様何もしなくても溶けちゃってて、あんまりできないでしょ?」
「へ?何を?」
「暑い中でってのもそそられるけど、今日はいっぱいしたいし、ばてちゃうと困るし」
「な、なんだ猫?俺は風呂に…んぅっ!」
「とりあえず、塩味のご主人様を味わおうかなー?」
「は、はなせー!汗まみれだから…あぁっ!」
「おいし。夏ならではって感じ?ああ、こっちも結構…」
「あ、や…っ!舐める、なぁ…っ!」
「えー?美味しいからヤダ」
「なっ!?…あぁっ!ふ、ぅ…っも…っ!」
「かわいいかわいいご主人様。今日はたっぷり味あわないとねぇ?夏だし」

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猫はどこまでも猫、という話。 塩味のご主人様はとてもとても美味しかったそうです!
ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー!

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