夏2(あくまで子イルカ)



これの続き。 



「よっし着いたぞー!」
「いいから出せさっさと出せ今すぐ出せ!」
「おうとも!まずはスイカ冷やさないとな!」
「そっちじゃない!どうしてお前はそうやってすぐ食い物の方に…!」
「えー?でもアスマ兄ちゃんはトリ…」
「クマもなのか!?まさかまた訳のわからんオブジェに…!?クマ!どこだ!お前いい加減にしろ上忍のくせに!パックンが…!せめていけにえくらいになれよ…!」
「スイカセットよしっと!風流風流!」
「イルカ!お前も何やってんのよ!?クマはともかくとして、さっさとパックンを解放しろ!」
「そうだな…!このさわやかな夏の訪れをめいっぱい楽しむ…!その幕開けにこそ相応しい装いってやつだな!」
「カッコつけてる暇あったらさっさと…んぐ!」
「とりあえず!まずはバーベキューだよな!本格的な肉はちゃーんと一杯用意してあるけど、とりあえずそれ食って待ってろな?」
「違うだろ!パックン…!まさか…!?こ、の…肉…」
「おーい!イルカーできたぞ!」
「早く肉焼こうぜ!」
「おー!準備できたって!おまちかねの肉がもうすぐ食えるぞ!」
「お、お揃いの浴衣…!?おまえらなにやってんのよ!?パックンは!?」
「そこにいるぞ!かわいいだろ?おそろいでイルカが作ってくれたんだ!」
「パックン!かわいそうに…浴衣なんて無理やり着せなくても…ってこれは!?」
「カカシ…ワシはもうダメじゃ…。あとはもう…」
「かっわいいよな!みんな!レアな犬友には特別サービスでかわいいスイカの帽子つきだぜ!もっちろん!ゴーグルと水着でお色直しの準備も完璧だからな!」
「無事っていっていいのかこれ…。似合ってるのがまた…!」
「うぅ…服を着せるとかなんとかいいおって、ついでに腹だの口だの尻尾だのまで…」
「イルカ!おいこらお前!あれほど嫌がるパックンに無体なマネするんじゃないと…んぐ!」
「まっずは肉!そして肉!さらに肉!野菜と焼きおにぎりもたーっぷりあるからな!まずは食え!日々演技のために己を犠牲にし続けたことにより蓄積した疲労を…」
「だからいい加減その妄想をなんとかしろ!」
「イルカー水遊びは?」
「そうだそうだ!水着―!おそろいなんだろ?俺任務ついてってたから見てないぞ!」
「おうとも!へへー!すっげぇかっこいい水着だから期待しててくれよ!あ、でもその前に肉食おうぜ!」
「そうだな!」
「おーい!みんな食おうぜ!」
「えーっと。パックン、食べる?」
「…そうじゃな…もはや…。ああじゃが断固として例のみょうちきりんな格好は…うぐ!」
「レアな犬友も食うよな?肉!」
「だからなんでもかんでも口につっこんむんじゃないとあれほど言っただろうが!そもそも聞く前に口につっこんだら意味がないだろ!」
「ひっやひやの麦茶もあるからな!」
「…舞い上がってて無理そうか…。ころあい見て逃げてね。パックン」
「承知。…猿飛の息子はほうっておくぞ?」
「あー…ま、そっちはもうどうでも…よくはないけど、今更でしょ多分」
「そうじゃな…」


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子イルカ。
夏の犠牲者大量生産祭りってことで、短めにいけたらいいなぁ…。
ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ!

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