情交(適当)



セックスなんて、飽きるくらいしてきた。
「…ッ…ぅ…!」
声を殺し、何かに耐えるように悶える姿に全身に火がついたような気がした。
足を限界まで広げさせて、腰を押し付ける。ぐっと上がった顎に誘われるように首筋に噛み付いた。
撓る体を押さえつけるように穿ち、喘ぎ声しか零れなくなった口を塞ぐように口付けた。
痛みよりも快感を感じているのは、今にも達してしまいそうに尖り、だらだらと先走りを零す性器が教えてくれる。
虚ろにさえ見える瞳は潤んで、俺だけを映している。
戸惑うようにシーツの上をうろついていた腕を掴んで背に縋らせた。
恐いのか、それとも抗おうとしているのか…一方的に与えられる快感に耐えているのか、この人のこういう時の仕草はなにもかもが拙い。
男を誘うための演技とは違う。この人は本当に経験自体が薄い。
単に向き不向きの問題でもあるだろう。
この人の性格じゃ、抱いても抱かれても、多少なりとも絆されるかもしれない。
こんなんじゃ、危なっかしくて任務になんか使えない。感じやすすぎるしね。
戦闘中はキレのある模範的すぎるほど模範的な動きで戦えるくせに、震える手はクナイすら握れないだろう。
「気持ちよくなっちゃったんだよねぇ?我慢なんてしなくていいのに」
言葉が届いているかどうかも怪しい。
薄っすらと肌の赤さが増して、きゅうっと締め付けられたけど、それってどっちのせいなの?
肝心の所には触れずに下生えだけを弄り、時々弾みのように掠めるだけで殺しきれない甘い声を零している。
なんて、容易い。いとおしい体。
忍なら体を使うことも任務のうちで、特に見た目がそこそこ使いやすかった俺は、多分その手の任務に借り出されることも多かった。
覚えたての頃はそれなりによってくる女とも楽しんだ。それなりに綺麗な遊び方は心がけてたから、刃傷沙汰なんかになったこともない。
遊びでしか寝ない男なんて名前をつけられても鼻で笑い飛ばせた。
任務中は目的遂行のためにそれが一番確実なら手段として寝るのは当たり前で、相手が毒や蟲の類を使うこともあるから気は抜けないが、逆に言えば相手を夢中にさせることも業の一つだった。
お陰で、多分腕はいい。
情報収集と処理を兼ねて花町をうろついても、二度目からは金なんか要らないとまで言い出す女もいたな。
忍服で遊ぶなんて無粋な真似はしない。つまりは胡散臭い覆面の男を相手にしなければいけない訳で、金づくの関係でも勇気が要っただろうに。
ま、普段覆面つけてるのはある意味趣味だけど。
古巣では顔を隠すのが当たり前で、面を取った顔を知らない部下もいた。
声やチャクラを変えて里に下りる連中ばかりが犇いていて、すれ違っても気づかないフリをするのがマナーみたいなもんだ。
そういう意味じゃ、里でも顔を隠す俺は異端ともいえる。
顔を隠す必要なんて、実の所それほどメリットもない。ま、毒煙やちょっとした毒虫をはじく位のことはできるけどね。
素顔をこうしてさらすのは、この人の前だけ。
ごくたまに腹心の前でだけは素顔になることもあったけど、外でもう二度と顔をさらそうとは思わない。
側にこの人がいれば、だらしなくやに下がった顔をしてしまうだろうから。
「あ、あ」
フルリと震えて、抱え上げた足が引きつる。
一人で勝手に…なんて、許すわけないのに。
「だーめ」
見てくれだけは父親に似て中々整ってるのに、中身はろくでなしだな。
そう言ったのは里長となった女傑だったか。
この人に渡される縁談の全てを握りつぶしたのがバレて、俺がこの人以外とは番わないと宣言したときだ。
ろくでなしめと謗られても、痛くもかゆくもない。
目的が達成できればそれでいい。…この人が俺のモノであるならそれで。
降るようにやってくるそれを振り切るのも、いい加減面倒になっていたから都合が良かった。
あの女傑はやはり賭けが下手だ。いずれ捨てられたら女をあてがってやるだなんて。
「あ、は、や…く…!」
一人でイかせてもらえないことを知っているせいか、せかす仕草は咎めると言うより強請るようで、普段の男らしくて少し強情ですらある姿とのギャップにぞくぞくする。
…こんなことを許すのに、俺を捨てるはずがない。捨てようとしても捨てさせないだけだけど。
多分それは、俺のためを思ってそうするんだろうから。
「ん。イこ?」
中だけでイくのを恐がっているのを知っていて、だが逃がすつもりはなかった。
だって、もう俺じゃなきゃイけないくらいにして、誰もその目に映さないようにしたいんだから。
「は、ぁ、や…!んぁ!」
感じるところだけを抉るように穿ちこんで、背に走る痛みに爪を立てられたのだと知った。
それだけ夢中になってくれてるってことだもん。嬉しい。
「だし、て」
「っく、あぁ…ッ!」
熱く絡みつくソコが搾り取るように収斂して、勢い良く飛び散った白いモノに達したのを知った。
殆ど同時に中にたっぷり注ぎ込んで、満足感に浸る。
最高に気持ちイイ。いつまでだってこうしていたくなる。
「う」
「あーあ。やっぱり?」
問題は、この人は感じすぎて一度だけでもこうして意識を手放してしまう事が多いってことだろうか。
受身にはどうしても負担がかかる。ましてやこの人は男だ。それも常識や固定観念でがちがちなくせに、体だけは敏感な。
だから先にいかせなかったんだけど。
「ん…」
抜きとられる楔を惜しむように、意識を手放したはずの体が締め付けてくる。
「ああもう!ごめん!」
セックスなんて、もう飽きるほどして、余裕なんてあるのが当然ってくらいなのに。
湧き上がる衝動を抑えきれない。
この人にだけは、どうしても。
起きたら怒るだろうな。なんて思いながら、もう一度力を失った足を抱え上げた。
多分もう一度だけなんかじゃ終わらないことを心の中で謝りながら。

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適当。
ちなみに感じまくるのはカカシせんせ限定だったりして。
ご意見ご感想お気軽にどうぞ。

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