「あっちぃなぁ…」 「そうね」 「…なのに猫がやわらかくないなんて…」 「毎年言ってるねぇ?それ」 「だって猫は暑いと蕩けるって聞いてたんだ!それなのにお前硬いし、夏なのに俺よりしゃっきりしてるじゃないか!」 「ま、上忍だし?」 「うぅぅ…!やっぱり猫じゃないじゃないか…!やわらかい猫…猫の腹…!」 「そうねぇ?触ってみる?」 「…いい…やわらかくないし変なことになるし気持ち良いけどなんか違うんだ…!蕩ける猫―…!」 「んー?じゃ、蕩けてみる?一緒に」 「う!それは、なんか意味が違いそうだからいい!…叫んでたらまた暑くなってきた…アイスでも食うかなぁ…」 「アイスもいいよねぇ」 「猫は結構アイス好きだよな?」 「…それってどこで?」 「へへ!昔駄菓子屋の冷蔵庫の上に猫がいっつも乗ってたんだ!そんでアイスのふた開けると寄ってきて舐めるんだよ!」 「ふぅん?」 「かわいかったんだよなぁ…てろってろだったし。…触らせてくれなかったけど」 「ねぇ。ご主人様?」 「ん?どうした猫?」 「触ってみる?」 「あ!肉球!触ってもいいのか?」 「ん。どーぞ?」 「へへ!ぷにぷにだ…!」 「浮気されても困るしねぇ?ま、ホンモノの方は寄り付かないみたいだけど」 「毛並みもいいし、猫だけど猫じゃない割りにこのさわり心地は最高だよな…!他の猫もそうなのかなぁ?」 「…テンゾウにも警告しとこうっと」 「へへ…!でも、うん。変だけどかわいいし、なんだかんだってうちのこが一番だな!」 「あ、どうしよ」 「へ?なんだ?どうした?」 「かわいい顔してかわいいこと言うんだもん。我慢できないから覚悟してね?」 「え?え?…んぁっ!」 「いただきまーす」 「ぎゃあ!やめ…!」 「テンゾウには今度言いに行こうっと」 「猫じゃないけど気まぐれ具合は猫なのか…!?」 ********************************************************************************* 猫の日。 やっぱり猫はどこまでも猫ということで。 ではではー!なにかご意見ご感想等ございますれば御気軽にお知らせくださいませ! |