「ママ!」 「…んー…え?なんだ?」 「ママ!おはよう!」 「えーっと…誰だ?どうした?母ちゃんと父ちゃんはどこだ?…こんな銀髪の子どもの知り合いはいないはずだよな…?」 「ご飯作ったよー!食べようよ?」 「…ここ、俺の家だよな…?」 「ママはママじゃない?どうしたの?」 「どうしたのもなにも…どこの子だ?もしかして駄犬の任務関係か…?」 「ママ本当にどうしたの?パパなら任務中で里外だよ?」 「目は黒いのか…で、でも良く見たら駄犬そっくり…!…えーっと…ええぇええぇえ!?いや、まさか…!?」 「今日の朝ご飯はねぇ…卵とお魚焼いたんだ!お味噌汁とおひたしとお漬物もあるよ!…まだパパみたいに美味く作れないけど…食べて?」 「あ、ああ!ありがとな!そんな顔するなって!お前ちっちゃいのに偉いなぁ!」 「えへへ!…パパには負けられないもん!」 「え?」 「…なんでもない!冷めない内に食べて?」 「おう!」 ***** 「ありがとう!美味しかったぞ!すごいなぁ!えーっと名前は…?」 「えへへ!うれしいなぁ…!いつもはパパがママのこと独占してるからさ!久しぶりに話せた気がする!」 「そうか?…あの駄犬…!!!苦労してるみたいだなぁ…。にしても、お前誰の…?」 「今頃、パパは悔しがってるんだろうなぁ…?ふふ…!」 「顔も髪の色も…色々そっくりだよなー…アイツの隠し子…!?」 「ママは僕のママでしょ?産んでくれたのもママだし。…まあ、ママが僕の世話しようとするとひったくる馬鹿がいるからあんまり一緒にいられないけど。」 「へ!?…腹は平らだし胸もないし!ありえんだろ!?」 「ねぇママ…。二人っきりだね…?」 「まさかアイツまた変な術で…!?う、産んだっていつのまに…!?」 「俺ね。ママのこと大好き!」 「わぁ!飛びつくなって!そっか。ありがとな!」 「…いつかパパから奪って見せるからね…?」 「え!?」 「とりあえず、今日はココ貰おうかな…?」 「口なんかさわってもなにも…まさか!?」 「ん…。」 ***** 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあああぁ!?」 「俺…!!!やっぱり子どもなんか作りません…!!!」 「あ、え!ああ、駄犬か…夢だったんだな…!よかった…!」 「こ、子どもなんか作ったらどうなるか…よっく分かりました!間男め…!!!」 「間男って何の話だ!?…貴様もしかして…!?」 「イルカ先生そっくりの子どもならいいかなぁ…!次はそっち試して…!でも、もし俺そっくりの子どもだったら…!?」 「また変な術かけやがったな!?駄犬!座れ!」 「あぁん!も、もっと踏んでください…!!!間男なんかよりずっとかわいい俺を!!!」 「…子ども…あんな子どもはありえないだろ…!?貴様の妄想も大概にしろ!」 「だって!俺に似たら絶対にイルカ先生の魅力でめろめろになること間違いなしだから…!!!性格設定はちょっとイルカ先生にも似てるはずですよー!!!」 「…とりあえず、俺が子ども産むのは却下だが…。」 「イ、イルカ先生も…!俺と二人っきりの生活がいいんですね…!!!」 「黙れ駄犬!!!誰がそんなコト言った!…寝るから出てけ!!!」 「う、嬉しいなぁ…!!!もう抱きしめてめちゃくちゃにしたい…!!!」 「ひっ!?な、何する気だ!?」 「だ、大好きでーす!!!」 「何で…こんな目にばっかり合うんだ…!!!」 ********************************************************************************* 変態さんが子どもができたらどうなるか具体的に確認したくなった末に悪夢を見せられたイルカてんてー。 子どもはカカチにそっくりの外見で、イルカてんてーを愛しておりますが、イルカてんてーに似て、あんまり変態でもなく多少は理性があって賢いのでよりいっそう…! …でも実の親を襲うような子どもになったりして! というカカチの妄想を忠実に再現した結果、自分でやったくせに暴走しちゃいましたとさ。 …子どもはイルカてんてーそっくりだったら変は…いるんだろうか? えー…ご意見ご感想がございましたら、お気軽に拍手などからどうぞ…。 |