「ただいま。遅くなっちゃって、ごめんなさい。」」 「お帰りなさい!カカシさん!ごめんなさい!これからアカデミーに行ってきます!」 「どうしたの?その格好…?」 「え?夏休みだからプールがあるんです!」 「確かにそれは知ってるけど…なんで下に着てるの?」 「あ、あの…!その!…た、ただ、着替える時間がもったいないかなぁって…」 「イルカは、俺にウソつくの…?俺のこと、嫌いになった…?」 「ああ!?そんなことないです!すっごくすっごく大好きだし、大切だし…!」 「なら、教えて…?どうして?」 「だ、だって…同僚と一緒に着替えてて、色々見えちゃったら困るから…!」 「あー…。それね?確かについついつけちゃうもんねぇ?痕。」 「水着を着て泳がない時は忍服のままでやっちゃうし、生徒が泳いでる時はパーカー着ていればいいんですけど…!」 「そうだよねぇ。…でも、水着だけじゃ隠せないでしょ?」 「うぅ…っ!で、でも…!こういうのはまだ子どもたちには早いと思うし…!」 「うん。ごめんね?今度から気をつけるから…。」 「そんな!だって、俺も止めなかったし…!」 「…ま、止める余裕なんてないよねー?可愛い顔して一生懸命喘いでるし?」 「え?」 「なんでもないよ?そうね?だったら、痕が同僚と生徒たちに見えなくしておこうかな。」 「すごいです!そんなコトも出来るんですか!」 「もちろん。だって、俺はイルカの妖精だから。イルカのためなら何でもするよ?」 「俺も…おかえしできるように頑張りますね!」 「そう…なら、協力してもらおうかな?」 「はい!何をすればいですか?」 「この幻じゅ…魔法はね、イルカの協力が必要なんだよね?それと、普段使ってる持ち物。」 「えっとえっと…!額宛?クナイ?あとはなんだろう…?」 「あ、そうだね。クナイで大丈夫。」 「はい!…お願いします!」 「ありがと。じゃ、俺と一緒にクナイ持っててね?」 「はい!」 「…目、瞑ってね?」 「はい!…んんっ!?」 「はい、おしまい。」 「い、今の…!」 「これね、ちゅーしないと効かないんだよね?」 「そっか…。」 「…それとね?イルカが可愛かったから。」 「ええ!?そんな!カカシさんのほうがずっとカッコよくて…」 「俺には、イルカが一番だから。」 「俺も!カカシさんが一番です!」 「ふふ…じゃあ、頑張って行ってらっしゃい。」 「行ってきます!!!」 「…さて、更衣室にも幻術仕掛けに行ってと、同僚、ねぇ?…どんな目にあわせてやるかなー?」 ********************************************************************************* 妖精さんの独占欲はとっても強いという話。 ではではー!ご意見ご感想などお気軽にどうぞー!!! |