「イルカせんせー?起きてくださいよ」 「んー…も、無理です…!」 「えー?」 折角のお休みだからそれはもう俺はがんばった。 連休なんてめったにないから、イルカ先生とご飯食べて、イルカ先生とちょーっと無理やりだったけど一緒にお風呂はいって、イルカ先生といっしょに朝までたっぷりいちゃいちゃした。 勿論朝ごはんの支度だって完璧だ。 でも起きられないだろうなぁっていうのは流石に分かってる。 いっぱいしちゃったもんねぇ? 思わず緩む頬を引き締めつつ、かわいく寝ぼけるイルカ先生のほっぺをつついてみた。 昨日も無理って言ってたけど、それから何回イってくれたっけ。 もう無理とかやだとかいうくせにしがみ付いてくるし、馬鹿とかいいながらちゅーしてくれたし、イっちゃいそうになると名前何度も呼んでくれるのがまたたまらないよね! なんていうか、男冥利に尽きるって言うか幸せすぎて倒れそう。 「カカシさ…カカシさんだ…!えへへ…」 今だって寝ぼけ眼で笑ってくれている。…俺の顔を見ただけで。 ちょっと長めの任務についていたから、きっととても心配かけちゃったんだと思う。 普段は絶対に顔にも口にも出さないし、見送るときも男前な顔でご武運をとか言ってくれちゃう人だけど、すっごく寂しがりやなのよね。 ま、俺も人のこと言えないみたいだけど。 戦闘中はいい。敵の手を読むことに集中できる。その辺は一応上忍だしね。 でも待機に入ると全然ダメ。 今何してんのかなーとか、こんなクソみたいな任務俺じゃなくてもいいじゃんとか、ついつい思考が後ろ向きになる。 ま、イルカ先生のこと思い出すと、ついつい幸せな気分になっちゃうからそこで止まるんだけどね。 おかげで後輩に「先輩気持ち悪いです」って真顔で言われたこともある。 自分の部屋にジオラマ溜め込んで、自分そっくりの人形配置して、やっぱり寝室には出窓が…とか言いながらにやついてるお前の方が気持ち悪いよ? …まあ一応他には黙っておいてやるけど。 最近出来たっていうか、おしかけてきた恋人に容赦なく馬鹿にされてるみたいだから。 「ごはん食べよ?」 「ごはん…んー…うー…あ、ごはん!腹減った!うお!いってぇえ!?」 あーもうかわいい!抱きしめたい! 痛がってるからもうちょっとだけそっとしておいてあげないとだけど! 「大丈夫?持ってくる?」 「い、いえ…!あ、美味そうな匂い…!」 「出来立てだから起こしちゃったんだけど、もうちょっと寝る?」 イルカせんせは朝でもしっかりよく食べる人だから起こしちゃったけど、まだ辛いだろうしねぇ。 「いいえ!食べます!カカシさんの飯!」 ヨダレでたらしそうな顔してる。胃袋から落としちゃったかもなーってこういうとき思うけど、かわいいから気にならない。 むしろ胃袋でどうにかできるなら一生ガッツリ捕まえて離さないつもりだしね! 「じゃ、ご飯にしよ?」 「はい!…その、あの」 「はいはい。抱っこしてきますから」 「うぅ…!ありがとうございます…」 居たたまれないって顔に書いてあるみたいだ。真っ赤に染まった肌がまたおいしそうで…ってまあうん。それはそれだよね。流石にまずいってのは俺でもわかる。 「やりすぎちゃって、ごめんね?」 自分を戒めるためにも謝ってみたんだけど、イルカ先生はきりっとした男前な顔で首を横に振った。 「ちがう!その、だって俺もですね、寂しかったし…!ま、まあその、毎回これだとちょっときついんですが…!」 照れ隠しに鼻傷掻く癖、多分自覚してないんだろうなぁ。 …がまんだ。がまん。 「がんがります。…ごはん一杯食べてくださいね!」 「わっ!…っ俺も!」 ほっぺたにちゅーだけさせてもらったら、お返しにちゅーしてくれて、自分からやったくせにテレまくっててもうなんていうか…最高! ご飯食べてもらって、それから…もうちょっと俺の理性が我慢してくれることを期待して昼寝でもしようかなぁ。 そっと椅子に降ろした途端、目を輝かせるイルカ先生をみてると、ちょっと、いや大分自身ないんだけどね? ********************************************************************************* 適当。 寝落ちて起きてビックリ。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |