「あーあ」 「何があーあだ!いきなりこんな…!」 「えー?でももったいないよねぇ?これ。ナニ作ってたのか知らないけど」 「それはこっちのセリフだ!いきなり背後から突っ込んできやがって!俺の飯がー…全部…!」 「ま、それはしょうがないよねぇ?」 「うぅ…!ひっさしぶりに兵糧丸以外の飯が食えると思ったのに…!」 「そうねぇ?任務だと火、使えないことも多いしね」 「どうして…何でこんな…!俺の…!俺の平和な寛ぎのひと時を返せー!」 「あ、ソレは無理かな!」 「…なんだ…アンタも任務か…!?そ、そもそもなんだってアンタいきなり…!?」 「里に帰ろうと思ってたのよ。そしたら火が見えるじゃない?美味そうな匂いもするし」 「アンタも腹へってたのか…?で、でも!それなら分けてくれって言えばいいじゃないか!」 「何か煮てるみたいだったし、額宛見たら木の葉だし、それもいいかなーって思ったんだけど」 「なんだよ!…なんでそんなじっと…見るんだ…!?」 「うっとりした顔して鍋の中見つめてるからさ。なんかイラッときたの」 「へ?」 「幸せーって顔、してたよ?」 「あ、あったりまえだー!2週間ぶりに火ぃ使える場所まで戻って来れたんだぞ!ずっとずっと兵糧丸ばっかりで、干飯とか干し肉とかばっかりでも温かい飯…っ!うっうっ…!」 「泣かないで?」 「アンタが悪いんじゃないか!中忍が幸せ追求しちゃだめなのか!?ちっさな平和を求めちゃ…!」 「んー?そうじゃなくて」 「そうじゃなくて?…じゃあなんなんだよ!」 「あのね。たかが食い物の癖に、あんなに幸せそうな顔させてる飯に嫉妬したの」 「…は?」 「あ、かわいい顔」 「はぁああ!?」 「一目ぼれってヤツかなぁ?なーんかね。我慢できなくて」 「え?あれ?ちょっなんですか?腕ひっぱんな!」 「まあまあ。飯はさ、帰ってからすっごいの奢ってあげる」 「な、なんで脱ぐんですか!?アンタ暗部だろう!それとっちゃ…んん!?」 「あまぁい、ね?…取らないと、キスできないでしょ?」 「え!?え!?え!?」 「可愛い顔―。ねぇ。貰っていーい?」 「だ、だから飯はさっき殆ど全部アンタが零しちゃっただろうが!あ、でも底にちょこっとだけなら…」 「飯っていうか…ご馳走?」 「そんなもんあるわけないだろ!」 「あるよ?…ここに」 「んっ…な、なんてとこ触っ…あぁっ!」 「ちょうだい」 「や、やなこった!」 「おっと!元気だねぇ?」 「そんな…わけの分からん理由で飯を奪われた俺の怒り…思い知れ!あとこんなトコでいきなりこんなことしようとするヤツがどこにいる!?」 「ここにいるよ?」 「しれっというなー!」 「だって我慢できない。ほっといたら誰かに盗られちゃうでしょ?俺のだって印、付けとかないと」 「な、なんか不穏な発言が…!印って…!?」 「匂いもチャクラもいっぱい付けて、それからいっぱいいっぱいきもちよくなろう…?」 「てぇい!」 「おっと!こけたらあぶないよー?なぁに?」 「くっ!離せー!あっさり交わすし、失礼な発言するし…!大体だな!こ、こういうのは普通先にお付き合いとか…!」 「あ、そっか!そういや昔そんな話聞いたことあったかなぁ?」 「アンタなぁ…」 「ふつーってそうなんだねぇ?知らなかった」 「ま、まあいい。だからその、つまり…!」 「結婚を前提にお付き合いってことで宜しくー」 「なんでだー!?」 「任務、終わってるんだよね?帰還中でしょ?」 「まぁそうだけど…」 「じゃ、帰ろっか?」 「へ!?うわぁあああ!?」 「里に着いたら…美味しいもの食べさせて上げる。で、俺にはアンタを食べさせてね?」 「なんでだー!?」 ***** 「…な、なぁ。アレ…!?」 「気にするな」 「無茶言うな!?なんだよ…なんでお前暗部の監視が…!」 「お付き合い期間は最低でも3ヶ月は必要だって言ったんだ」 「はぁ?」 「そしたら、じゃあ、見張ってるね!って」 「監視、はされてるんだよな…!?」 「変な虫が着かないように見守るっていうんだ…」 「何か、大変そうだな…?」 「…飯が、美味いからいいんだ…」 「…あーうん。なんていうかさ。小さな幸せって大事だよな?」 「うん…うわっ!?」 「駄目ー。近すぎー。あ、アンタも気をつけなさいね?あと…持って帰るから宜しくー」 「離せー!」 「…なんか、大変そうだなぁ…。係わり合いになりたくないけど」 ********************************************************************************* 適当ー。 ではではー!ご意見ご感想など御気軽にどうぞ! 夏のオフ本もついでにー! |