「あのー…」 「はい!なんですか?イルカせんせ!」 「瞳すっごく輝かせてるとこ悪いんですが、何で俺のベッドにいるんですか?」 「え…!?」 「…ショック受けた顔とかされても困るんですけど」 「だ、だってだって!イルカ先生が昨日…!」 「昨日…?あ、飲みに行きましたっけ?」 「そうです!酔っ払ったイルカ先生はそれはもうかわいくておいしそうで…!」 「あはは!かわいいもおいしそうもなんかの間違いだと思いますよ?」 「間違いじゃないです!かわいかったもん!」 「いい年こいてもんとか…ちょっと微妙ですね…?」 「ああ…そ、その冷たい視線とあっさりした物言いもイイ…!」 「変わった人だと思ってましたが…。で?なんだって家主もいないのにうちにあがりこんでたんですか?」 「…イルカせんせ…怒ってる…」 「えーっと。怒ってるというより呆れてます」 「そ、そんな…!」 「…いい加減理由言いなさい。殴りますよ?」 「ふぎゃっ!…な、殴ってから言わないで…!」 「ああ、つい。なんかこう…カカシさんって弄りたくなりますよね。階級とかすごいのに」 「ひ、酷い…!なんていい笑顔…!でも好き…!」 「だからさっさと理由言わないとひどいことしちゃいますよ?」 「え!」 「…うーん?そこでそんなに嬉しそうな顔されると萎えますが」 「萎えちゃっても大丈夫です!俺のゴールドフィンガーがあれば!」 「そういや昨日もそんなこと言ってましたね。気持ちよくしてあげるとか何とか」 「はい!だからそれはもう喜び勇んで色々用意して俺の息子も準備万端…!」 「じゃ、折角そこまでやる気できてくださってるんだし、早速で悪いんですがお願いしようかな」 「任せてください!さ、早速…!」 「肩こり酷いんですよね。あと腰!演習もあるから座ってばっかりって訳でもないんですけど、受付終わった後ってやっぱりなんかこうこわばるんですよ」 「へ?」 「上忍ってマッサージも得意なんですね!しらなかったなぁ!」 「えええ!?」 「あ、ベスト着たままじゃやりにくいですよね?」 「は、はぁ…。あ、ベストレスのイルカせんせ…!」 「お礼に男の手料理であれですけど、飯でも食ってってください」 「はい!」 ***** 「で、なんで泣いてるんですか…?」 「ご飯美味しかったです…」 「はぁ。そりゃどうも」 「お布団があって、そこにイルカ先生がいて、気持ち良さそうなのも最高でした…!」 「へ?ああなんだかわかりませんが、そりゃよかったですね」 「それなのに…なんで…!なんで帰れなんて…!」 「うち、客用布団とかないんですよ。ベッド狭いじゃないですか」 「酷い…!あっさりしすぎるその反応が酷い…!」 「ナルトの子ども用布団ならありますけど、アンタでっかいし」 「そうです!俺はでっかいんです!いろんな意味でもう大人!」 「はぁ…そうですか」 「感動が薄い!せめてもうちょっと何かないんですか…!」 「涙目になられても…いや、俺今眠いんですけど」 「じゃ、じゃあ寝ましょう!一緒に!ほらほらほら!」 「でも狭いし、上忍の方の寝床と比べたら大分粗末だと思いますよ?」 「いいんです!あなたがいればそこが楽園!」 「うーん?まあいいか。眠いし」 「適当すぎる…!…でもこれで夜這い成立…!」 「俺本当に眠いんで。おやすみなさい…」 「イルカせんせ…お、俺が今日ここに来たのは…って!?もう寝てる!?」 「うー…ほら、アンタもさっさと寝ろ」 「わっ!…あ、イルカ先生の腕、暖かい…!」 「あぁ毛並みいいですねぇ…また明日撫でたいな…おやすみ…」 「うぅぅぅぅ…!なんでこの人ドSのくせにこんなに天然なの…!」 ********************************************************************************* 適当。 アホ二人はかみ合わないまま里一番のバカップルとして認識されているとかしないとか。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |