じいちゃんのお手伝い(毒暗部)

「これとこれとこれ…」
「ねぇ」
「あとはこれとこれとこれと…これもだな!」
「なにやってんの?」
「うう…!やっぱりこっちもなのか…!?」
「うーん?ま、気づいてくれない方が悪いよね?」
「どうしようかなぁ…んんっ!?ふぁ…!」
「ん。やっとこっち見たね」
「わー!?お前!?なんでいるんだ!?」
「ん?お迎えかなー?」
「え!?もう!?ちょ、ちょっと待ってくれ!まだ探しきれてないんだ!」
「んー?ってことは、コレって?」
「三代目が探してる資料がこの中のどれかにあるはずなんだけどな…」
「そんなの勝手に探させれば?どうでもいいじゃない」
「そんなわけあるか!ないと困るから探してるんだろうが!」
「えー?でも任務じゃないんでしょ?」
「そりゃそうだけど…さっき困ってるのみちゃったのにほっとけないだろ!」
「そ?ま、いいけど。…で、どんなモノ?」
「赤い巻物で、唐草模様がついてるヤツ…なんだけどなぁ…」
「これ、全部?」
「条件どおりならそうなんだけど、そんなに沢山あるのかなぁ…?まだ見つけ切れてないのがあるかも」
「…三代目はなんて言ってたのよ」
「それがなぁ…情報がそれだけなんだよなー…」
「ふぅん?じゃ、これ全部持ってけばいいんじゃない?」
「いやだからまだ全部探しきれてんのかどうかが…!」
「困ってるってことは急いでるんでしょ?だったらとりあえず見つかったのだけ持ってけば?」
「うー…やっぱそうだよな…。急がなきゃだし」
「そうね。…俺も待つのはそんなに好きじゃないし」
「へ?」
「行こ?」
「あ、うん。そうだな。…にしても、何でお前火影邸の書庫なんて…?」
「三代目に呼んでこいって言われたからねぇ?」
「わー!?馬鹿もっと早く言えよ!い、急がなきゃ…!」
「持つよー」
「当たり前だ!手伝え!」
「はいはい」
「返事は一回だ!」
「そうね」
*****
「結局全部だったのね」
「シリーズモノなんだってさ…」
「しかもエロ本だもんねぇ?」
「言うな!…なんだか三代目の好きな作家が溜め込んだ習作だとかなんとか…うぅ…!」
「ま、でもその分休暇もらえたんだからいいじゃない?」
「…お前がいきなり巻物あけるから!なんてことするんだ!」
「ふふ…!鼻血吹いちゃったもんね?」
「じいちゃんには気になってたことがあるとはいえすまないって謝られるし、床汚しちゃったし…!うぅ…!」
「まあまあ。平気でしょ?」
「平気なわけあるかー!」
「そ?なら…」
「んぁっ!な、なんてとこ触っ…っん!」
「アレに仕込まれてるのはエロだけじゃないんだけどねぇ?ま、イルカにはきつかったでしょ?」
「ななななな!?なにすんだ!」
「んー?俺も触りたいし、イルカも平気じゃないなら丁度いいかなぁって!」
「平気じゃないって…そういう意味じゃ…ふぁっ…!あ、やめ…!」
「かわいい顔しちゃってるし、目、すっごく潤んでるよ?」
「そ、そんなの知るかー!や…ぁっん!」
「爺さんには感謝しなきゃかなー?私用で勝手に連れてったのは腹立つけど」


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毒暗部。
いちゃこらいちゃこら。
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