「誕生日…やっぱりプレゼントはわ・た・しってやつかなぁ?」 「一応聞くが…何の話だ!?」 「え?だって、じいちゃんがこないだ俺の誕生日にくれた本には…」 「ジジイの書物は信用するなとあれほど言っただろうが!…で、誕生日ってのは…!?」 「そ、そんな…!…ホントに、覚えてないの…?」 「涙目になるなー!どこで覚えてきたんだそのセリフ!」 「え?もちろんじいちゃんの本からだぜ!…やっぱり大俳優カカシの御眼鏡には適わなかったか…!」 「だーかーら!残念がるな!あのジジイの悪書を参考にするんじゃない!」 「だってさ、もう結構一緒にいるじゃん?そういうのはけじめをつけたほうがイイってよく聞くし」 「…それは大人の場合だ。俺とお前は…なんていうかだな、保護者というより危機管理責任者…なのか…!?」 「とりあえず、ごちそうはたーっぷり用意するけどな?…なぁ、何が欲しい?」 「な、なんだ?顔が近いぞ!?」 「じいちゃんが、綺麗なおねえちゃんにこうやってオネダリされてた!」 「…そ、それ!?外で言うなよ!?」 「あ、うん!大丈夫!俺の知り合いだから!」 「くの一か…?」 「ううん!女体変化というのはこう仕様する例が多い?とかなんとか?」 「…まともっていっちゃまともだが…?いやまて!?まがりなりにも里長相手だろ!?」 「ごうもんじんもんぶのほーぷ!だからな!すごいだろ!よくわかんないけどさ!とりあえず、じいちゃんは腕を上げたなって喜んでたぜ!」 「ま、さか…イ…!?」 「ほら、敬老の日が近いから、じいちゃんが大好きなおねぇちゃんの格好してせくしーぽーずでもばっちり披露しようと思ったら、その使用方法は邪道だって!」 「あー…とりあえず危険だから止めておけ。あのじいさんの理性はビタイチ信用できん!」 「そうなのか…!鼻血ふいちゃうから止めろって言われんたんだけどなぁ?カカシはいっつもだもんなぁ…?お疲れ!無理すんなよ?」 「…ま、まあいい。何か激しい事実誤認がある気がするが、優先すべきは…とにかく!気をつけるんだぞ?とりあえず…じいさんには肩たたき券でも贈っとけ。…どうせもったいながって使わないだろうから」 「えー?…あ!でも昔プレゼントしたの使ってくれてないや!」 「そうだろ?あのじいさんはあれで意外と律儀っていうかマメっていうか…」 「うっふん券っていうんだけどな!」 「なんだそれー!?」 「だって、じいちゃんがそういうの握り締めてちょっと面白い顔しながら行けば…だがいけるわけが…!って」 」お前は里長のとんでもないとこばっかり見て育ってるが…あー…そのだな。里長っていうからにはいろんなしがらみが…」 「…じいちゃんにはご馳走弁当と、それから…うーん?」 「もう聞いてないか…。まあいい。贈り付ける前に検閲だ!」 「おうとも!飯だよな!」 「ふむぐ!?…くっ…!いいか?絶対に危険なモノは贈るな!いろんな意味でお前の今後に影響するから!」 「おうとも!…そうだよな…!いっつも贈り物たっぷりもらってる超絶カリスマ大俳優カカシだからこそ分かることもあるよな…!」 「…もういい。とにかくお前は飯を作れ。ソレが終わったら修行だ!」 「へへ!分かってるって!すぐできるからなー?あんまり吼えなくても大丈夫だぞ?」 「うううううう…!だ、だが…とにかくあんなダメジジイだが里長の命を危険に晒すわけにも、イルカの教育を崩壊させるわけにも…!?」 「今年は青だよな…!もちろんドレスもおそろいで…!」 ********************************************************************************* 子イルカにしてみたりしたのでした。 で、誕生日のゲリラ的犯行がどうなるか問い詰めるのをすっかり忘れて…ということで! ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー! |