こたつねこ（猫の日）

「あ、みかんも…っと。これでいいかな！」
「ねぇご主人様。寒いんだけど。あと撫でてよ」
「ほら！コタツがあるだろう！な？ほらコタツで温まれ！」
「コタツー？」
「猫はコタツで丸くなるもんだ！」
「えー？でもあったかいと蕩けちゃうから丸くはならないよ？」
「なんだって…！猫って…猫ってコタツで丸くなるもんじゃなかったのか…！」
「そんなにショック受けられても困るんだけど」
「コタツで丸くなる猫が見たかったのに…！」
「それであんなにいそいそコタツ用意してたのね。…俺がコタツで丸くなったらご主人様が入れないと思うんだけど」
「うぅ…！寒い冬はコタツに猫入れてみかんで乗り切るはずが…！」
「暖房入れてあるでしょ？」
「なんだ！寒がったのはお前だろう！猫！」
「んー？だって、愛情不足で寒いんだけど」
「なっ！？」
「ずーっとコタツばっかりみててさ。なでてもくれないし？」
「いつ入るかなぁって思ってただけだ…！」
「ならほら、こっち」
「え？あ、うん。あ、コタツやっぱりあったかいなぁ」
「よいしょっと…じゃ、膝に乗せて」
「…狭いじゃないか！頭だけ出すなんてずるいぞ猫！」
「えー？なら全部取っ払ってこのままお布団に行こうか？」
「い、いい！膝に乗せるくらいなら…！」
「そ？じゃ後でにしようっと」
「後で！？後でってなんだ！」
「もっとなでてよ」
「え？ああ。ほら」
「コタツの中もいいけど、後でもっとあっためてもらおうっと」
「みかん…び、微妙に届かない…！」
「ん？はい。ご主人様って意外と手短いもんねぇ？」
「短いは余計だ！あ、冷たくて美味い！」
「コタツっていいよねー？」
「そ、そうだな！丸くならないけどこれはこれでいい気がする！温かいしみかんが美味いし、猫がかわ…いや！なんでもない！」
「そうそう。あ、耳の後ろもなでてよね？」
「おうとも！」
「…コタツのよさはあとでたっぷり、ね？」
「ぬくいなぁ…！結構幸せかも…！」

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猫、どこまでも猫。…な気がする。
寒いとご主人様にべったりな猫…が次に取るべき行動は決まってたりして！
ではではー！ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー！